東京為替:ドル・円は伸び悩み、日本株安受けた円買いで
[21/04/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の東京外為市場でドル・円は伸び悩み。朝方の取引で108円08銭を付けた後、米10年債利回りの持ち直しを受けたドル買いで正午にかけて108円39銭まで上昇。その後は日銀が予想通り金融政策維持を決めたが、日本株安を嫌気した円買いでドルの一段の上昇を抑制した。
・ユーロ・円は130円57銭から130円84銭まで上昇した。
・ユーロ・ドルは1.2090ドルから1.2065ドルまで値を下げた。
・17時時点:ドル・円108円30-40銭、ユーロ・円130円70-80銭
・日経平均株価:始値29,174.53円、高値29,187.11円、安値28,990.19円、終値28,991.89円(前日比134.34円安)
【金融政策】
・日銀:長短金利操作(賛成8:反対1)
短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に?0.1%のマイナス金利を適用。
長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要な金
額の長期国債の買入れを行う。
・資産買入れ方針(全員一致)
ETFおよびJ-REITについて、それぞれ年間約12兆円、年間約1800億円に相当する残高増加ペースを上限に必要に応じて買入れを行う。
CPほか社債などについては、2021 年9月末までの間、合計で約20兆円の残高を上限に、買入れを行う。
【要人発言】
・日銀展望リポート
「成長率は、内外需要の強まりを背景に2022年度を中心に上振れ」
「物価は、21年度は携帯電話通信料の引き下げで下振れも、22年度はおおむね不変」「経済の見通しは、当面は下振れリスクの方が大きい」
「物価見通しは、下振れリスクの方が大きい」
・黒田日銀総裁
「必要な時点まで現行の政策を継続。必要ならちゅうちょなく追加緩和」
「国内景気は基調として持ち直している。先行きも回復」
「2%の物価目標は適切。引き下げは考えていない」
【経済指標】
・中・3月工業企業利益:前年比+92.3%(2月:+20.1%)
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