前場に注目すべき3つのポイント〜先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況は変わらず〜
[21/05/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況は変わらず
■住友電、22/3予想 営業利益 53.6%増 1750億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:日本精工、AI導入拡大、工場保全情報20万件蓄積
■先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況は変わらず
14日の日本株市場は、自律反発の動きが見込まれそうだ。13日の米国市場ではNYダウが433ドル高と反発。週次新規失業保険申請件数の予想以上の減少を好感し、雇用や景気の回復期待を受けた買いが再燃。4月消費者物価指数(CPI)に続き生産者物価指数(PPI)も物価上昇圧力を示す結果となったもののインフレへの脅威がいくらか緩和し、長期金利も低下したこともハイテク株中心に相場の下支えとなった。また、米疾病対策センター(CDC)がワクチン接種完了後のマスク着用は必要ないとの決定を発表すると、経済活動の再開ペースの加速を期待し、上昇幅を一段と拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の27700円。円相場は1ドル109円50銭台で推移している。
米株高を受けたシカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップスタートとなろう。長期金利の低下により、直近で下落のきつかったハイテク株への買い戻しも意識されやすいところである。ミニSQ通過後は需給面で幾分軽くなると考えられる。ただし、決算は本日で概ね最終となるものの、1000社近くの発表が予定されており、ピークを迎える。積極的な売買は手控えられることから商いは膨らまず、先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況になりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで27130円まで下落した後に切り返しを見せており、いったんは底入れも意識されてくる可能性はあるため、下値の堅さを見極めたいところである。
物色の流れとしては、朝方は指数インパクトの大きい値がさ株のリバウンドが想定され、その後はバリューシフトを意識。とはいえ、米国では経済活動再開ペースの加速が期待される一方で、国内においては「まん延防止等重点措置」について、群馬、石川、岡山、広島、熊本の5県が追加されるなど、感染拡大が続いている。そのため、明確なバリューシフトも不透明ではあるものの、グローバルでのグロースからバリューへのシフトは起こっており、日本株市場においても同様に動きは意識されやすい。
そのほか、決算に絡んだ個別での値幅取り狙いの動きに向かいやすい。市場全体が大きく下落する場面においても、決算評価の動きは見られており、地合いは悪くないだろう。昨日の引け後に発表した決算では、住友電<5802>、住友化<4005>、ペプチド<4587>、THK<6481>、JMDC<4483>、IHI<7013>、NOK<7240>、シチズン時計<7762>などが注目される。
■住友電、22/3予想 営業利益 53.6%増 1750億円、コンセンサス上回る
住友電<5802>が発表した2020年3月期業績予想は、売上高が前期比14.8%増の2兆3500億
円、営業利益は同53.6%増の1750億円を見込んでいる。コンセンサス(1690億円程度)
を上回る。自動車生産の回復で、期後半からは高電圧やアルミ製など高収益の車用電線
が伸びるとみている。21年3月期決算は、売上高が6.1%減の2兆9185.80億円、営業利益
は10.4%減の1139.26億円だった。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(34021.45、+433.79)
・ナスダック総合指数は上昇(13124.99、+93.31)
・シカゴ日経225先物は上昇(27700、大阪比+220)
・SOX指数は上昇(2893.94、+42.79)
・VIX指数は低下(23.13、-4.46)
・米長期金利は低下
・海外コロナワクチン接種の進展
・世界的金融緩和の長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・日本精工<6471>AI導入拡大、工場保全情報20万件蓄積
・荏原<6361>半導体装置開発を増強、微細化に対応
・いすゞ<7202>脱炭素化を推進、商品ラインアップ拡充
・太陽誘電<6976>5カ年新中計、3000億円投資、MLCCに重点
・島津製<7701>トイレ排水のPCR検査で集団感染防ぐ、島津が受託サービス
・みずほ<8411>新規一般炭採掘向け、投融資取りやめ
・堺化学<4078>いわきの亜鉛末工場火災、主力設備に大きな損傷なし
・双日<2768>米農業支援スタートアップに出資、東南ア肥料事業拡大
・トヨタ<7203>印工場停止を延長、21日まで
・キトー<6409>ポルトガル社と安全商品で提携
・NTT<9432>カナダ空港バス効率運行、スマートシティー技術活用
・リコー<7752>最大出力20%増の固体型太陽電池
・タツタ電線<5809>3カ年中計策定、売上高656億円
・住友化学<4005>総合化学6社、全社営業増益、車回復、石化市況堅調
・テルモ<4543>医療機器3社、コロナ前水準に回復、成長見据え新分野深耕
・三菱ガス<4182>2400億円投融資、新中計1000億円増
・JFE<5411>洋上風力に本格参入、グループ4社で一貫体制
・大日住薬<4506>中計見直し、開発中止で売り上げ減少
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月マネーストックM3(前年比予想:+7.9%、3月:+8.0%)
<海外>
・特になし
<ST>
■株式見通し:先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況は変わらず
■住友電、22/3予想 営業利益 53.6%増 1750億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:日本精工、AI導入拡大、工場保全情報20万件蓄積
■先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況は変わらず
14日の日本株市場は、自律反発の動きが見込まれそうだ。13日の米国市場ではNYダウが433ドル高と反発。週次新規失業保険申請件数の予想以上の減少を好感し、雇用や景気の回復期待を受けた買いが再燃。4月消費者物価指数(CPI)に続き生産者物価指数(PPI)も物価上昇圧力を示す結果となったもののインフレへの脅威がいくらか緩和し、長期金利も低下したこともハイテク株中心に相場の下支えとなった。また、米疾病対策センター(CDC)がワクチン接種完了後のマスク着用は必要ないとの決定を発表すると、経済活動の再開ペースの加速を期待し、上昇幅を一段と拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の27700円。円相場は1ドル109円50銭台で推移している。
米株高を受けたシカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップスタートとなろう。長期金利の低下により、直近で下落のきつかったハイテク株への買い戻しも意識されやすいところである。ミニSQ通過後は需給面で幾分軽くなると考えられる。ただし、決算は本日で概ね最終となるものの、1000社近くの発表が予定されており、ピークを迎える。積極的な売買は手控えられることから商いは膨らまず、先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況になりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで27130円まで下落した後に切り返しを見せており、いったんは底入れも意識されてくる可能性はあるため、下値の堅さを見極めたいところである。
物色の流れとしては、朝方は指数インパクトの大きい値がさ株のリバウンドが想定され、その後はバリューシフトを意識。とはいえ、米国では経済活動再開ペースの加速が期待される一方で、国内においては「まん延防止等重点措置」について、群馬、石川、岡山、広島、熊本の5県が追加されるなど、感染拡大が続いている。そのため、明確なバリューシフトも不透明ではあるものの、グローバルでのグロースからバリューへのシフトは起こっており、日本株市場においても同様に動きは意識されやすい。
そのほか、決算に絡んだ個別での値幅取り狙いの動きに向かいやすい。市場全体が大きく下落する場面においても、決算評価の動きは見られており、地合いは悪くないだろう。昨日の引け後に発表した決算では、住友電<5802>、住友化<4005>、ペプチド<4587>、THK<6481>、JMDC<4483>、IHI<7013>、NOK<7240>、シチズン時計<7762>などが注目される。
■住友電、22/3予想 営業利益 53.6%増 1750億円、コンセンサス上回る
住友電<5802>が発表した2020年3月期業績予想は、売上高が前期比14.8%増の2兆3500億
円、営業利益は同53.6%増の1750億円を見込んでいる。コンセンサス(1690億円程度)
を上回る。自動車生産の回復で、期後半からは高電圧やアルミ製など高収益の車用電線
が伸びるとみている。21年3月期決算は、売上高が6.1%減の2兆9185.80億円、営業利益
は10.4%減の1139.26億円だった。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(34021.45、+433.79)
・ナスダック総合指数は上昇(13124.99、+93.31)
・シカゴ日経225先物は上昇(27700、大阪比+220)
・SOX指数は上昇(2893.94、+42.79)
・VIX指数は低下(23.13、-4.46)
・米長期金利は低下
・海外コロナワクチン接種の進展
・世界的金融緩和の長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・日本精工<6471>AI導入拡大、工場保全情報20万件蓄積
・荏原<6361>半導体装置開発を増強、微細化に対応
・いすゞ<7202>脱炭素化を推進、商品ラインアップ拡充
・太陽誘電<6976>5カ年新中計、3000億円投資、MLCCに重点
・島津製<7701>トイレ排水のPCR検査で集団感染防ぐ、島津が受託サービス
・みずほ<8411>新規一般炭採掘向け、投融資取りやめ
・堺化学<4078>いわきの亜鉛末工場火災、主力設備に大きな損傷なし
・双日<2768>米農業支援スタートアップに出資、東南ア肥料事業拡大
・トヨタ<7203>印工場停止を延長、21日まで
・キトー<6409>ポルトガル社と安全商品で提携
・NTT<9432>カナダ空港バス効率運行、スマートシティー技術活用
・リコー<7752>最大出力20%増の固体型太陽電池
・タツタ電線<5809>3カ年中計策定、売上高656億円
・住友化学<4005>総合化学6社、全社営業増益、車回復、石化市況堅調
・テルモ<4543>医療機器3社、コロナ前水準に回復、成長見据え新分野深耕
・三菱ガス<4182>2400億円投融資、新中計1000億円増
・JFE<5411>洋上風力に本格参入、グループ4社で一貫体制
・大日住薬<4506>中計見直し、開発中止で売り上げ減少
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月マネーストックM3(前年比予想:+7.9%、3月:+8.0%)
<海外>
・特になし
<ST>