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買い一巡後はこう着も日中高値圏での推移【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
26日の日経平均は5営業日続伸。88.21円高の28642.19円(出来高概算10億9663万株)で取引を終えた。5営業日続伸は、3月9日〜16日までの6連騰以来約2カ月半ぶり。前日の米国株安を嫌気して売りが先行して始まったものの、目先の下値のめどとみられていた5日線を下回らなかったことから、短期筋による225先物への買い戻しの動きが強まり、一時28700円台まで上伸した。その後、伸び悩む場面もあったものの、時間外取引の米株先物が堅調展開をたどっており、日経平均は総じて高値圏で推移していた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄は1300を超え、全体の6割弱を占めた。セクター別では、空運が3.40%と大きく値を上げたほか、陸運、サービス、化学、電気機器など11業種が上昇。一方、鉄鋼、パルプ紙、電気ガス、銀行、石油石炭など22業種が値下がりした。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、ファナック<6954>、資生堂<4911>が堅調な半面、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、KDDI<9433>、テルモ<4543>が軟調だった。

前日の米国株の下落や日経平均の前日まで4日連続高を演じていたこともあり、利益確定売りが先行して始まった。ただ、米国では反落ながらも長期金利の低下を受けてハイテク株への物色が見られていたこともあり、日経平均は売り先行も前場半ばにかけて切り返している。これにより目先的な上値のめどとみられていた25日線を捉えている。もっとも、25日線回復でいったんは達成感が意識されており、その後はこう着感の強い相場展開に。ただし、日中高値圏での推移が続いており、先高期待の強い相場展開だった。

前日のクラリダ米連邦準備制度理事会(FRB)副議長発言を受け、金融緩和縮小(テーパリング)に対する警戒感は強まっている。来週もISM製造業景況指数(6月1日)、雇用統計(6月4日)など、米国の金融政策に影響を与えそうな経済指標の発表などが控えており、投資家の慎重姿勢に変化はなさそうだ。商いの主体は商品投資顧問業者(CTA)などの短期筋中心になりそうだ。



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