前場に注目すべき3つのポイント〜リフレトレードの巻き戻しの動きが波及〜
[21/06/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:リフレトレードの巻き戻しの動きが波及
■西松屋チェ、1Q営業利益25.5%増 46.02億円、進捗率33.6%
■前場の注目材料:積水ハウス、管理職最速8年、階層減らし複線型
■リフレトレードの巻き戻しの動きが波及
21日の日本株市場は波乱含みの相場展開になりそうだ。18日の米国市場ではNYダウが533ドル安と大幅に下落。セントルイス連銀のブラード総裁によるタカ派発言を警戒し売りが先行した。インフレ高進や早期の緩和縮小への警戒感に加え、株価指数先物、オプションなど4商品の清算日が重なるクアドラプル・ウィッチングで調整にも拍車がかかり、大幅下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比415円安の28515円。円相場は1ドル110円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンで始まることになり、日経平均は支持線として意識されていた25日線を一気に割り込んでくることになる。インデックスに絡んだ売買が集中することから、オーバーシュート気味に下落幅を広げてくる可能性もありそうだ。ただし、米国市場の動きについては景気敏感株を中心とした利益確定の動きが強まった形であり、相対的にハイテク株などの下落幅は小さい。
また、先週末の日本株市場においても景気敏感株への売りが加速しており、日経平均の下落率に対して、TOPIXの下落率の大きさが目立っていた。リフレトレードの巻き戻しの動きはある程度想定されていたと考えられ、売り一巡後は押し目狙いの動きも意識されやすいところであろう。また、長期金利は低下していることもあり、過度に警戒感が強まる流れにはなりづらいとも考えられる。米国では経済活動の正常化の動きから利上げ観測が高まるものの、国内においてはようやくワクチン接種が加速しているところであり、経済活動の正常化に向けた物色余地は残る。
緊急事態宣言解除によっていったんは材料出尽くし感も意識されやすい面はあるものの、押し目買い意欲は強そうである。もっとも、今週は13社のIPOが予定されており、投資資金が分散することが警戒されるものの、個別対応での物色が意識される。リフレトレードの巻き戻しによりハイテクなどグロース株への見直しも見られそうである。目先的にはグローベックスの米株先物を睨みながらの相場展開になりそうだが、押し目買いの好機になるとの見方も。
■西松屋チェ、1Q営業利益25.5%増 46.02億円、進捗率33.6%
西松屋チェーン<7545>が発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比3.8%増の422.85億円、営業利益は同25.5%増の46.02億円だった。コンセンサス(41億円程度)を上回ったほか、通期計画に対する進捗率は33.6%となる。一部店舗で休業・営業時間短縮を実施したものの、雑貨部門は靴や水筒、ランチ用品などの新学期用品が好調。また、衣料も子供向けや春・夏物が伸びている。
■前場の注目材料
・1ドル110円10-20銭
・米原油先物は上昇(71.29、+0.51)
・米長期金利は低下
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・積水ハウス<1928>管理職最速8年、階層減らし複線型
・ヤマハ発<7272>ヤマハ発など、農研機構から農業用ドローン開発受託
・エーザイ<4523>米社と提携、抗がん剤の開発・販売
・トヨタ<7203>トヨタ系ファンド、米ライドセルに出資、モビリティー事業強化
・日産自<7201>英で新型キャシュカイ生産開始、欧州事業復活の起爆剤に
・中央発條<5992>タイ工場増強、ダイハツ向けシャシバネ受注
・IHI<7013>埼玉新工場が稼働、航空エンジン、整備需要取り込む
・京セラ<6971>欧米工具増強、空圧、オハイオに世界本社
・NTT<9432>次世代光通信基盤「IOWN」、敷設ルート設計法確立
・東芝<6502>光触媒「ルネキャット」、コロナ抑制効果、インフル等も感染低下
・島津製<7701>楽天メディカルと医療機器を共同開発
・三菱ケミHD<4188>高耐熱CFRP開発、フェノール樹脂使用
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:30 豪・5月小売売上高速報値(前月比予想:+0.4%、4月:+1.1%)
・10:30 中・1年物ローンプライムレート
<ST>
■株式見通し:リフレトレードの巻き戻しの動きが波及
■西松屋チェ、1Q営業利益25.5%増 46.02億円、進捗率33.6%
■前場の注目材料:積水ハウス、管理職最速8年、階層減らし複線型
■リフレトレードの巻き戻しの動きが波及
21日の日本株市場は波乱含みの相場展開になりそうだ。18日の米国市場ではNYダウが533ドル安と大幅に下落。セントルイス連銀のブラード総裁によるタカ派発言を警戒し売りが先行した。インフレ高進や早期の緩和縮小への警戒感に加え、株価指数先物、オプションなど4商品の清算日が重なるクアドラプル・ウィッチングで調整にも拍車がかかり、大幅下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比415円安の28515円。円相場は1ドル110円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンで始まることになり、日経平均は支持線として意識されていた25日線を一気に割り込んでくることになる。インデックスに絡んだ売買が集中することから、オーバーシュート気味に下落幅を広げてくる可能性もありそうだ。ただし、米国市場の動きについては景気敏感株を中心とした利益確定の動きが強まった形であり、相対的にハイテク株などの下落幅は小さい。
また、先週末の日本株市場においても景気敏感株への売りが加速しており、日経平均の下落率に対して、TOPIXの下落率の大きさが目立っていた。リフレトレードの巻き戻しの動きはある程度想定されていたと考えられ、売り一巡後は押し目狙いの動きも意識されやすいところであろう。また、長期金利は低下していることもあり、過度に警戒感が強まる流れにはなりづらいとも考えられる。米国では経済活動の正常化の動きから利上げ観測が高まるものの、国内においてはようやくワクチン接種が加速しているところであり、経済活動の正常化に向けた物色余地は残る。
緊急事態宣言解除によっていったんは材料出尽くし感も意識されやすい面はあるものの、押し目買い意欲は強そうである。もっとも、今週は13社のIPOが予定されており、投資資金が分散することが警戒されるものの、個別対応での物色が意識される。リフレトレードの巻き戻しによりハイテクなどグロース株への見直しも見られそうである。目先的にはグローベックスの米株先物を睨みながらの相場展開になりそうだが、押し目買いの好機になるとの見方も。
■西松屋チェ、1Q営業利益25.5%増 46.02億円、進捗率33.6%
西松屋チェーン<7545>が発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比3.8%増の422.85億円、営業利益は同25.5%増の46.02億円だった。コンセンサス(41億円程度)を上回ったほか、通期計画に対する進捗率は33.6%となる。一部店舗で休業・営業時間短縮を実施したものの、雑貨部門は靴や水筒、ランチ用品などの新学期用品が好調。また、衣料も子供向けや春・夏物が伸びている。
■前場の注目材料
・1ドル110円10-20銭
・米原油先物は上昇(71.29、+0.51)
・米長期金利は低下
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・積水ハウス<1928>管理職最速8年、階層減らし複線型
・ヤマハ発<7272>ヤマハ発など、農研機構から農業用ドローン開発受託
・エーザイ<4523>米社と提携、抗がん剤の開発・販売
・トヨタ<7203>トヨタ系ファンド、米ライドセルに出資、モビリティー事業強化
・日産自<7201>英で新型キャシュカイ生産開始、欧州事業復活の起爆剤に
・中央発條<5992>タイ工場増強、ダイハツ向けシャシバネ受注
・IHI<7013>埼玉新工場が稼働、航空エンジン、整備需要取り込む
・京セラ<6971>欧米工具増強、空圧、オハイオに世界本社
・NTT<9432>次世代光通信基盤「IOWN」、敷設ルート設計法確立
・東芝<6502>光触媒「ルネキャット」、コロナ抑制効果、インフル等も感染低下
・島津製<7701>楽天メディカルと医療機器を共同開発
・三菱ケミHD<4188>高耐熱CFRP開発、フェノール樹脂使用
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:30 豪・5月小売売上高速報値(前月比予想:+0.4%、4月:+1.1%)
・10:30 中・1年物ローンプライムレート
<ST>