27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ85ドル安、決算控えた主要ハイテク株に売り広がる
[21/07/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ85ドル安、決算控えた主要ハイテク株に売り広がる
米国株式市場は反落。ダウ平均は85.79ドル安の35058.52ドル、ナスダックは180.13ポイント安の14660.58で取引を終了した。6月耐久財受注速報値が予想を下回ったことが回復への懸念に繋がり、寄り付き後、下落。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)がワクチン接種完了者も一部の地域で室内でのマスク着用を推奨する方針に転じると報じられ、新型コロナ・デルタ株流行への警戒感も重しとなった。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を明日に控えた調整と見られる売りも目立ち、終日軟調推移となった。決算を控えた主要ハイテク株も売られた。セクター別では、公益事業・不動産が上昇した一方で、運輸、自働車・自動車部品が下落。
航空機メーカーのレイセオン・テクノロジー(RTX)は、四半期決算の内容が予想を上回ったほか、通期見通しを引き上げ、買われた。ファーストフードチェーンのマクドナルド(MCD)は、アナリストの投資判断引き上げを受けて、上昇。一方で、貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は4−6月期の配送需要に鈍化の兆しが見られたことが警戒され、売られた。化学事務用品大手の3M(MMM)は決算で、原材料不足や運送コストの上昇が収益を圧迫すると警告し、下落。また、バイオのモデルナ(MRNA)は、国外での提携先で製造に遅れが生じているとの報道が嫌気され、売られた。
検索大手グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に第2四半期決算を発表。内容が予想を上回ったため時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利低下を意識してドル売り強まる
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円13銭から109円59銭まで下落して109円76銭で引けた。6月米耐久財受注速報値は予想を大幅に下回ったことや株安を嫌気したほか、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)でハト派姿勢を維持するとの見通しを背景に、長期金利低下に伴うドル売りやリスク回避の円買いが強まった。その後、住宅価格関連指数や7月消費者信頼感指数が予想を上回ったため、ドルは下げ止まった。
ユーロ・ドルは1.1799ドルから1.1841ドルまで上昇して1.1819ドルで引けた。ユーロ・円は130円01銭へ強含んだのち129円63銭まで反落した。米国は室内でのマスク着用を推奨するガイダンスに変更するとの報道を受け、新型コロナウイルスデルタ型流行による景気回復の遅れを警戒し、リスク回避の円買いが観測された。ポンド・ドルは1.3802ドルから1.3894ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9161フランから0.9129フランまで下落した。
■NY原油:伸び悩みで71.65ドル、欧米株安を嫌気した売りが入る
NY原油先物9月限は伸び悩み(NYMEX原油9月限終値:71.65 ↓0.26)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.26ドルの71.65ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは71.08ドル-72.33ドル。アジア市場で72.33ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の後半にかけて71.08ドルまで反落。欧米株安を嫌気した売りが入ったようだ。ただ、通常取引終了後の時間外取引では71.99ドルまで戻しており、需給ひっ迫の思惑は残されているようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 37.98ドル -0.15ドル(-0.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.48ドル -0.06ドル(-0.06%)
ゴールドマン・サックス(GS)374.84ドル -1.06ドル(-0.28%)
インテル(INTC) 53.18ドル -1.13ドル(-2.08%)
アップル(AAPL) 146.77ドル -2.22ドル(-1.49%)
アルファベット(GOOG) 2735.93ドル -56.96ドル(-2.04%)
フェイスブック(FB) 367.81ドル -4.65ドル(-1.25%)
キャタピラー(CAT) 209.90ドル -1.13ドル(-0.54%)
アルコア(AA) 38.27ドル -0.69ドル(-1.77%)
ウォルマート(WMT) 142.64ドル +0.01ドル(+0.01%)
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米国株式市場は反落。ダウ平均は85.79ドル安の35058.52ドル、ナスダックは180.13ポイント安の14660.58で取引を終了した。6月耐久財受注速報値が予想を下回ったことが回復への懸念に繋がり、寄り付き後、下落。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)がワクチン接種完了者も一部の地域で室内でのマスク着用を推奨する方針に転じると報じられ、新型コロナ・デルタ株流行への警戒感も重しとなった。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を明日に控えた調整と見られる売りも目立ち、終日軟調推移となった。決算を控えた主要ハイテク株も売られた。セクター別では、公益事業・不動産が上昇した一方で、運輸、自働車・自動車部品が下落。
航空機メーカーのレイセオン・テクノロジー(RTX)は、四半期決算の内容が予想を上回ったほか、通期見通しを引き上げ、買われた。ファーストフードチェーンのマクドナルド(MCD)は、アナリストの投資判断引き上げを受けて、上昇。一方で、貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は4−6月期の配送需要に鈍化の兆しが見られたことが警戒され、売られた。化学事務用品大手の3M(MMM)は決算で、原材料不足や運送コストの上昇が収益を圧迫すると警告し、下落。また、バイオのモデルナ(MRNA)は、国外での提携先で製造に遅れが生じているとの報道が嫌気され、売られた。
検索大手グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に第2四半期決算を発表。内容が予想を上回ったため時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利低下を意識してドル売り強まる
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円13銭から109円59銭まで下落して109円76銭で引けた。6月米耐久財受注速報値は予想を大幅に下回ったことや株安を嫌気したほか、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)でハト派姿勢を維持するとの見通しを背景に、長期金利低下に伴うドル売りやリスク回避の円買いが強まった。その後、住宅価格関連指数や7月消費者信頼感指数が予想を上回ったため、ドルは下げ止まった。
ユーロ・ドルは1.1799ドルから1.1841ドルまで上昇して1.1819ドルで引けた。ユーロ・円は130円01銭へ強含んだのち129円63銭まで反落した。米国は室内でのマスク着用を推奨するガイダンスに変更するとの報道を受け、新型コロナウイルスデルタ型流行による景気回復の遅れを警戒し、リスク回避の円買いが観測された。ポンド・ドルは1.3802ドルから1.3894ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9161フランから0.9129フランまで下落した。
■NY原油:伸び悩みで71.65ドル、欧米株安を嫌気した売りが入る
NY原油先物9月限は伸び悩み(NYMEX原油9月限終値:71.65 ↓0.26)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.26ドルの71.65ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは71.08ドル-72.33ドル。アジア市場で72.33ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の後半にかけて71.08ドルまで反落。欧米株安を嫌気した売りが入ったようだ。ただ、通常取引終了後の時間外取引では71.99ドルまで戻しており、需給ひっ迫の思惑は残されているようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 37.98ドル -0.15ドル(-0.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.48ドル -0.06ドル(-0.06%)
ゴールドマン・サックス(GS)374.84ドル -1.06ドル(-0.28%)
インテル(INTC) 53.18ドル -1.13ドル(-2.08%)
アップル(AAPL) 146.77ドル -2.22ドル(-1.49%)
アルファベット(GOOG) 2735.93ドル -56.96ドル(-2.04%)
フェイスブック(FB) 367.81ドル -4.65ドル(-1.25%)
キャタピラー(CAT) 209.90ドル -1.13ドル(-0.54%)
アルコア(AA) 38.27ドル -0.69ドル(-1.77%)
ウォルマート(WMT) 142.64ドル +0.01ドル(+0.01%)
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