前場に注目すべき3つのポイント〜想定内のこう着のなか材料株物色へ〜
[21/08/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:想定内のこう着のなか材料株物色へ
■スターマイカHD、21/11上方修正 営業利益40.07億円←29.82億円
■前場の注目材料:デンソー、半導体合弁にデンソー参加、ソニー・TSMC計画進展
■想定内のこう着のなか材料株物色へ
27日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。26日の米国市場はNYダウが192ドル安だった。買い先行で始まったものの、連邦準備制度理事会(FRB)の経済シンポジウムでのパウエル議長の演説を控え、数人の地区連銀総裁が新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大にもかかわらず、年内の緩和縮小開始を支持したため、警戒感から下落に転じた。その後、アフガニスタン空港付近での同時多発テロを嫌気し引けにかけて下げ幅を拡大。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の27650円。円相場は1ドル110円00銭で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。ジャクソンホール会議を控えた模様眺めムードが高まりやすいだろうが、今週の東証1部の売買高は10億株を下回る薄商いであり、昨日は8.6億株にとどまっていたこともあり、想定内のこう着といった流れになりやすいだろう。また、アフガニスタン情勢を巡る地政学リスクの高まりから短期的には売りが出やすいものの、オーバーウィークのポジションは取りづらいと見られ、早い段階でのショートカバーに。
薄商いのなか、先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況であり、指数インパクトの大きい値がさ株などが指数の重荷となる可能性がある。リスク回避的には内需系に向かわせやすいところであるため、ややTOPIX型優位の展開か。また、日経平均はこう着となるものの、底堅さは意識されやすいなかでセンチメントは大きく悪化しないと考えられ、物色意欲は根強いだろう。
そのため、物色の流れとしては個人主体の資金が中小型の材料株などに向かいやすいところ。また、自民党総裁選挙管理委員会は26日、菅首相の総裁任期満了に伴う総裁選を「9月17日告示、29日投開票」とする日程を決めた。衆院選控え政権運営に対する市場の関心が高まるなか、コロナ対策や脱炭素など経済対策等への関連銘柄への物色が強まりやすい。そのほか、短期的には地政学リスクの高まりにより、防衛関連への物色が意識されそうだ。
■スターマイカHD、21/11上方修正 営業利益40.07億円←29.82億円
スターマイカHD<2975>は2021年11月期業績予想の修正を発表。営業利益は29.82億円から40.07億円に上方修正した。 新型コロナウイルス感染症拡大の中でもリノベーションマンション市場が活況であり、積極的な販売戦略が奏功した。あわせて25万株(発行済み株数に対する割合(自社株除く) 1.3%)、3億円を上限とする自社株買いを発表。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27742.29、+17.49)
・1ドル110円00-10銭
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・エア・ウォーター<4088>災害対策ドローンシステム参入
・パナソニック<6752>米221人解雇、来月末に雇用補助金切れ
・トヨタ<7203>米でFCモジュール組み立て、23年開始
・資生堂<4911>ベアミネラルなど3ブランド売却、米投資ファンドに770億円
・三菱UFJ<8306>ベトナム消費者金融大手を160億円で買収、無担保ローン展開
・伊藤忠<8001>パラカに30億円出資、駐車場用地で不動産開発推進
・伊藤忠<8001>タイで合弁、太陽光発電でシンガポール社と
・兼松<8020>物流4社と投資会社、貿易業務電子化の課題解決
・三ツ知<3439>工場デジタル化に20億円、AI活用、品質向上
・三菱重<7011>豪研究機関に参加、水素還元製鉄など推進
・三井化学<4183>国内主要5工場にエッジコンピューティング導入、データ処理効率化
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 8月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:-0.1%)
<海外>
・10:30 中・7月工業企業利益(6月:前年比+20.0%)
・10:30 豪・7月小売売上高(前月比予想:-2.5%、6月:-1.8%)
<ST>
■株式見通し:想定内のこう着のなか材料株物色へ
■スターマイカHD、21/11上方修正 営業利益40.07億円←29.82億円
■前場の注目材料:デンソー、半導体合弁にデンソー参加、ソニー・TSMC計画進展
■想定内のこう着のなか材料株物色へ
27日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。26日の米国市場はNYダウが192ドル安だった。買い先行で始まったものの、連邦準備制度理事会(FRB)の経済シンポジウムでのパウエル議長の演説を控え、数人の地区連銀総裁が新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大にもかかわらず、年内の緩和縮小開始を支持したため、警戒感から下落に転じた。その後、アフガニスタン空港付近での同時多発テロを嫌気し引けにかけて下げ幅を拡大。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の27650円。円相場は1ドル110円00銭で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。ジャクソンホール会議を控えた模様眺めムードが高まりやすいだろうが、今週の東証1部の売買高は10億株を下回る薄商いであり、昨日は8.6億株にとどまっていたこともあり、想定内のこう着といった流れになりやすいだろう。また、アフガニスタン情勢を巡る地政学リスクの高まりから短期的には売りが出やすいものの、オーバーウィークのポジションは取りづらいと見られ、早い段階でのショートカバーに。
薄商いのなか、先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況であり、指数インパクトの大きい値がさ株などが指数の重荷となる可能性がある。リスク回避的には内需系に向かわせやすいところであるため、ややTOPIX型優位の展開か。また、日経平均はこう着となるものの、底堅さは意識されやすいなかでセンチメントは大きく悪化しないと考えられ、物色意欲は根強いだろう。
そのため、物色の流れとしては個人主体の資金が中小型の材料株などに向かいやすいところ。また、自民党総裁選挙管理委員会は26日、菅首相の総裁任期満了に伴う総裁選を「9月17日告示、29日投開票」とする日程を決めた。衆院選控え政権運営に対する市場の関心が高まるなか、コロナ対策や脱炭素など経済対策等への関連銘柄への物色が強まりやすい。そのほか、短期的には地政学リスクの高まりにより、防衛関連への物色が意識されそうだ。
■スターマイカHD、21/11上方修正 営業利益40.07億円←29.82億円
スターマイカHD<2975>は2021年11月期業績予想の修正を発表。営業利益は29.82億円から40.07億円に上方修正した。 新型コロナウイルス感染症拡大の中でもリノベーションマンション市場が活況であり、積極的な販売戦略が奏功した。あわせて25万株(発行済み株数に対する割合(自社株除く) 1.3%)、3億円を上限とする自社株買いを発表。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27742.29、+17.49)
・1ドル110円00-10銭
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・エア・ウォーター<4088>災害対策ドローンシステム参入
・パナソニック<6752>米221人解雇、来月末に雇用補助金切れ
・トヨタ<7203>米でFCモジュール組み立て、23年開始
・資生堂<4911>ベアミネラルなど3ブランド売却、米投資ファンドに770億円
・三菱UFJ<8306>ベトナム消費者金融大手を160億円で買収、無担保ローン展開
・伊藤忠<8001>パラカに30億円出資、駐車場用地で不動産開発推進
・伊藤忠<8001>タイで合弁、太陽光発電でシンガポール社と
・兼松<8020>物流4社と投資会社、貿易業務電子化の課題解決
・三ツ知<3439>工場デジタル化に20億円、AI活用、品質向上
・三菱重<7011>豪研究機関に参加、水素還元製鉄など推進
・三井化学<4183>国内主要5工場にエッジコンピューティング導入、データ処理効率化
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 8月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:-0.1%)
<海外>
・10:30 中・7月工業企業利益(6月:前年比+20.0%)
・10:30 豪・7月小売売上高(前月比予想:-2.5%、6月:-1.8%)
<ST>