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前場に注目すべき3つのポイント〜中国リスクで波乱のなか、国内の政策期待は根強い〜

注目トピックス 市況・概況
21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中国リスクで波乱のなか、国内の政策期待は根強い
■旭ダイヤ、2Q 上方修正 営業利益11.0億円←3.7億円
■前場の注目材料:日本触媒、バイオ由来アクリル酸、30年までに量産化


■中国リスクで波乱のなか、国内の政策期待は根強い

21日の日本株市場は、波乱含みの相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが614ドル安だった。中国不動産大手の経営危機が欧米経済や金融市場に波及することを警戒した投資家心理が悪化。また、イエレン財務長官がウォールストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で、民主、共和両党の財務当局者やエコノミストの間での圧倒的なコンセンサスが債務上限を引き上げられなければ広範な経済的大惨事が生じるだろうというものだと、警告したことも警戒感に繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比845円安の29505円。円相場は1ドル109円40銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から幅広い銘柄に売りが広がることになりそうだ。インデックスに絡んだ売りにより指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均を押し下げる格好となりやすいだろう。直近の上昇で31年ぶりの高値水準を回復し、過熱感は警戒されていたものの、大幅な下落によってヘッジ対応の動きが強まるなか、イレギュラー的な価格形成となる可能性もありそうだ。

ギャップスタート後はこう着感の強い展開となろうが、中国恒大の動向を見極めたいとする様子見姿勢は強まりやすく、日中は香港市場の動向に振らされやすいだろう。中国政府の動き次第で相場の方向性に大きく影響を与えると考えられるなか、しばらくは押し目拾いのタイミングを探ることになりそうだ。

一方で、国内については次期政権による政策期待が根強く、海外勢による日本株比率を引き上げる動きが意識される。本日はインデックスに絡んだ売りから大幅な下落が見込まれるものの、足元で相対的に強い動きを見せている日本株については、より比率を高める動きを意識させやすく、大幅な下落局面に対して押し目拾いの動きも期待されるところ。

物色の流れとしてはインデックスに絡んだ売りの影響から指数インパクトの大きい値がさ株などの影響が大きくなる。そのため、個別に材料の出ている銘柄のほか、テーマ性のある中小型株など、インデックス売買の影響が限られる銘柄などに、個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。


■旭ダイヤ、2Q 上方修正 営業利益11.0億円←3.7億円

旭ダイヤ<6140>は第2四半期業績予想の修正を発表。営業利益は3.7億円から11.0億円に上方修正した。半導体需要の拡大や工作機械の受注増加により、電子・半導体業界向けおよび機械業界向け売上高の増加が見込まれ、前回予想を上回る見通し。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(30500.05、+176.71)
・米長期金利は低下
・次期首相による大型経済対策への期待
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・日本触媒<4114>バイオ由来アクリル酸、30年までに量産化
・三菱ケミHD<4188>次世代ラボ開発に着手、自動化→データ生成量増
・日立造船<7004>深紫外線LEDで飛沫コロナ不活化、長崎大と確認
・エンシュウ<6218>電動車部品の加工を初受注
・クボタ<6326>苫小牧に新物流拠点、道内在庫一元管理
・ヤマハ発<7272>欧米開拓、半導体装置販売拠点を拡充
・コマツ<6301>鉱山向け無人散水車開発、ダンプと同時制御
・三菱重<7011>米太陽光事業を買収
・ステムセル研究所<7096>細胞バンク事業強化、西日本に拠点新設検討
・三菱ケミHD<4188>海洋分解認証を初取得、海洋プラ汚染解決へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・日銀金融政策決定会合(22日まで)

<海外>
・10:30 豪準備銀行9月理事会議事要旨

<ST>

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