欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、ユーロが下押しも米引き締め期待で
[21/10/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きと予想する。欧州中銀(ECB)のハト派姿勢後退を受け、ユーロ買い継続ならドルを下押ししよう。ただ、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に引き締め期待は根強く、ドル売りは想定しにくい。
ECBは前日の理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)について、来年3月まで実施する方針を確認。ラガルド総裁がその後の記者会見でインフレ高進の長期化の可能性に言及したことで、ECBの引き締めを期待したユーロ買いが優勢に。米国内総生産(GDP)が予想外に低調だったことからドル売りも強まり、ユーロ・ドルは一時1.17ドル付近に浮上した。ただ、本日アジア市場でドル・円は113円半ばを維持し、底堅さが目立った。
この後の海外市場では主要中銀の政策がテーマになりやすい。ECBのハト派後退によりユーロ買いが続けば、ドルを下押ししよう。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)が重視する個人消費支出(PCE)コア価格指数は前回並みの高水準が予想され、FOMCに向けドルは売りづらい展開となりそうだ。一方、前日の弱い米GDPを受け、FRBの早期利上げ観測は一服。NY株式市場で強気相場を維持できれば、株高を好感した円売りがドルを支えるだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+2.6%、4-6月期:+9.8%)
・17:30 英・9月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:7.10万件、8月:7.45万件)
・18:00 ユーロ圏・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+3.5%、4-6月期:+14.3%)
・18:00 ユーロ圏・10月消費者物価指数速報値(前年比予想:+3.7%、9月:+3.4%)
・21:30 米・9月個人所得(前月比予想:-0.2%、8月:+0.2%)
・21:30 米・9月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.6%、8月:+0.8%)
・21:30 米・9月コアPCE価格指数(前年比予想:+3.7%、8月:+3.6%)
・21:30 米・7-9月期雇用コスト指数(前期比予想:+0.9%、4-6月期:+0.7%)
・22:45 米・10月シカゴ購買部協会景気指数(予想:63.5、9月:64.7)
・23:00 米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:71.4、速報値:71.4)
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ECBは前日の理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)について、来年3月まで実施する方針を確認。ラガルド総裁がその後の記者会見でインフレ高進の長期化の可能性に言及したことで、ECBの引き締めを期待したユーロ買いが優勢に。米国内総生産(GDP)が予想外に低調だったことからドル売りも強まり、ユーロ・ドルは一時1.17ドル付近に浮上した。ただ、本日アジア市場でドル・円は113円半ばを維持し、底堅さが目立った。
この後の海外市場では主要中銀の政策がテーマになりやすい。ECBのハト派後退によりユーロ買いが続けば、ドルを下押ししよう。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)が重視する個人消費支出(PCE)コア価格指数は前回並みの高水準が予想され、FOMCに向けドルは売りづらい展開となりそうだ。一方、前日の弱い米GDPを受け、FRBの早期利上げ観測は一服。NY株式市場で強気相場を維持できれば、株高を好感した円売りがドルを支えるだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+2.6%、4-6月期:+9.8%)
・17:30 英・9月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:7.10万件、8月:7.45万件)
・18:00 ユーロ圏・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+3.5%、4-6月期:+14.3%)
・18:00 ユーロ圏・10月消費者物価指数速報値(前年比予想:+3.7%、9月:+3.4%)
・21:30 米・9月個人所得(前月比予想:-0.2%、8月:+0.2%)
・21:30 米・9月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.6%、8月:+0.8%)
・21:30 米・9月コアPCE価格指数(前年比予想:+3.7%、8月:+3.6%)
・21:30 米・7-9月期雇用コスト指数(前期比予想:+0.9%、4-6月期:+0.7%)
・22:45 米・10月シカゴ購買部協会景気指数(予想:63.5、9月:64.7)
・23:00 米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:71.4、速報値:71.4)
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