26日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は大幅下落、南ア変異株を警戒
[21/11/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:米国株式市場は大幅下落、南ア変異株を警戒
ダウ平均は905.04ドル安の34,899 .34ドル、ナスダックは353.57ポイント安の15,491.66で取引を終了した。
新たに検出された新型コロナの南ア変異株が世界経済の回復を損ねるとの懸念にアジアや欧州市場の流れを継いで、寄り付き後、大きく下落。短縮取引で参加者が限られる中、終日安値を探る展開となった。セクター別では消費者サービス、エネルギーの下落が目立った一方、医薬品・バイオが唯一上昇。
バイオのモデルナ(MRNA)や製薬会社のファイザー(PFE)は新たな変異株でワクチン需要増を見込んだ買いにそれぞれ上昇。また、ビデオ会議を供給するズーム・ビデオ(ZM)や在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は在宅の動きが再び強まり需要を押し上げるとの期待に買われた。一方、航空会社のユナイテッド(UAL)やデルタ(DAL)は、英国が南アと周辺国からの直行便乗り入れを禁止するなど、各国に入国制限強化の動きが広がったため需要鈍化懸念が再燃し軒並み下落。また、経済活動の再開が停滞するとの見方にホテルチェーンを運営するマリオット(MAR)やクルーズ船を運営するカーニバル(CCL)も売られた。百貨店のメーシーズ(M)や衣料小売りのギャップ(GPS)はブラックフライデーにも関わらず新たな変異株流行で、実店舗への客足が鈍るとの懸念が台頭し、それぞれ下落。中国の配車アプリ、滴滴グローバル(DIDI)は中国当局がNY証取撤退を要請したとの報道で売られた。
ホワイトハウスはアフリカ南部からの渡航制限を検討していると報じられた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:新型コロナウイルスの新たな変異株出現でリスク回避の円買い強まる
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円21銭から113円05銭まで下落し、113円16銭で引けた。新たに検出された南アフリカの新型コロナウイルスの変異株の感染拡大によって、経済活動の再開が遅れ世界経済の回復が損なわれるとの懸念が強まり、リスク回避の円買いが加速。さらに、米国の景気回復が遅れるとの懸念も高まり、2022年の利上げ確率は低下。長期金利低下に伴いドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1278ドルから1.1322ドルまで上昇し、1.1317ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売りは後退。ユーロ・円は128円96銭から127円80銭まで下落。ポンド・ドルは1.3308ドルまで下落後、1.3361ドルまで戻した。ドル・スイスは0.9267フランから0.9217フランまで下落した。
■NY原油:大幅安、新型コロナウイルス変異株の感染拡大を警戒
26日のNY原油先物1月限は、大幅安(NYMEX原油1月限終値:68.15 ↓10.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-10.24ドルの68.15ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.40ドル-78.65ドル。アジア市場の序盤に78.65ドルまで買われた後は反落。特定された新型コロナウイルス変異株の感染拡大によって都市封鎖や行動制限が広がり、原油需要は減少するとの懸念が高まった。1バレル=72ドルを下回った後は下げが加速し、一時67.40ドルまで一段安となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 45.76ドル -1.87ドル(-3.93%)
モルガン・スタンレー(MS) 97.93ドル -3.19ドル(-3.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)389.39ドル -9.80ドル(-2.45%)
インテル(INTC) 48.78ドル -0.98ドル(-1.97%)
アップル(AAPL) 156.81ドル -5.13ドル(-3.17%)
アルファベット(GOOG) 2856.12ドル -78.23ドル(-2.67%)
フェイスブック(FB) 333.12ドル -7.94ドル(-2.33%)
キャタピラー(CAT) 198.73ドル -8.34ドル(-4.03%)
アルコア(AA) 47.95ドル -2.51ドル(-4.97%)
ウォルマート(WMT) 144.90ドル -1.64ドル(-1.12%)
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ダウ平均は905.04ドル安の34,899 .34ドル、ナスダックは353.57ポイント安の15,491.66で取引を終了した。
新たに検出された新型コロナの南ア変異株が世界経済の回復を損ねるとの懸念にアジアや欧州市場の流れを継いで、寄り付き後、大きく下落。短縮取引で参加者が限られる中、終日安値を探る展開となった。セクター別では消費者サービス、エネルギーの下落が目立った一方、医薬品・バイオが唯一上昇。
バイオのモデルナ(MRNA)や製薬会社のファイザー(PFE)は新たな変異株でワクチン需要増を見込んだ買いにそれぞれ上昇。また、ビデオ会議を供給するズーム・ビデオ(ZM)や在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は在宅の動きが再び強まり需要を押し上げるとの期待に買われた。一方、航空会社のユナイテッド(UAL)やデルタ(DAL)は、英国が南アと周辺国からの直行便乗り入れを禁止するなど、各国に入国制限強化の動きが広がったため需要鈍化懸念が再燃し軒並み下落。また、経済活動の再開が停滞するとの見方にホテルチェーンを運営するマリオット(MAR)やクルーズ船を運営するカーニバル(CCL)も売られた。百貨店のメーシーズ(M)や衣料小売りのギャップ(GPS)はブラックフライデーにも関わらず新たな変異株流行で、実店舗への客足が鈍るとの懸念が台頭し、それぞれ下落。中国の配車アプリ、滴滴グローバル(DIDI)は中国当局がNY証取撤退を要請したとの報道で売られた。
ホワイトハウスはアフリカ南部からの渡航制限を検討していると報じられた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:新型コロナウイルスの新たな変異株出現でリスク回避の円買い強まる
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円21銭から113円05銭まで下落し、113円16銭で引けた。新たに検出された南アフリカの新型コロナウイルスの変異株の感染拡大によって、経済活動の再開が遅れ世界経済の回復が損なわれるとの懸念が強まり、リスク回避の円買いが加速。さらに、米国の景気回復が遅れるとの懸念も高まり、2022年の利上げ確率は低下。長期金利低下に伴いドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1278ドルから1.1322ドルまで上昇し、1.1317ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売りは後退。ユーロ・円は128円96銭から127円80銭まで下落。ポンド・ドルは1.3308ドルまで下落後、1.3361ドルまで戻した。ドル・スイスは0.9267フランから0.9217フランまで下落した。
■NY原油:大幅安、新型コロナウイルス変異株の感染拡大を警戒
26日のNY原油先物1月限は、大幅安(NYMEX原油1月限終値:68.15 ↓10.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-10.24ドルの68.15ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.40ドル-78.65ドル。アジア市場の序盤に78.65ドルまで買われた後は反落。特定された新型コロナウイルス変異株の感染拡大によって都市封鎖や行動制限が広がり、原油需要は減少するとの懸念が高まった。1バレル=72ドルを下回った後は下げが加速し、一時67.40ドルまで一段安となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 45.76ドル -1.87ドル(-3.93%)
モルガン・スタンレー(MS) 97.93ドル -3.19ドル(-3.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)389.39ドル -9.80ドル(-2.45%)
インテル(INTC) 48.78ドル -0.98ドル(-1.97%)
アップル(AAPL) 156.81ドル -5.13ドル(-3.17%)
アルファベット(GOOG) 2856.12ドル -78.23ドル(-2.67%)
フェイスブック(FB) 333.12ドル -7.94ドル(-2.33%)
キャタピラー(CAT) 198.73ドル -8.34ドル(-4.03%)
アルコア(AA) 47.95ドル -2.51ドル(-4.97%)
ウォルマート(WMT) 144.90ドル -1.64ドル(-1.12%)
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