29日の米国市場ダイジェスト:NYダウ236ドル高、済封鎖回避で安心感
[21/11/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ236ドル高、済封鎖回避で安心感
米国株式市場は反発。ダウ平均は236.60ドル高の35135.94ドル、ナスダックは291.18ポイント高の15782.83で取引を終了した。先週の下げが行き過ぎとの見方も手伝い寄り付き後、買戻しが先行し、上昇。不透明感もくすぶる中、バイデン大統領が新型コロナの新たな変異株、オミクロン株を巡り懸念材料だがパニックに陥る必要はないと冷静な行動を呼びかけ、経済封鎖の必要性を否定すると、警戒感が後退し、上げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方、電気通信サービスが下落。
バイオのモデルナ(MRNA)は新たな変異株拡大で、コロナワクチンの追加接種などの需要増を織り込み大幅上昇。バイオのアダージョー・セラピューティクス(ADGI)は同社の新型コロナ治療薬ADG20の需要拡大観測やモルガンスタンレーの投資判断引き上げで大幅上昇した。一方で、製薬会社のメルク(MRK)は同社開発中のコロナ対応の飲み薬の効果が予想を下回り下落。また、短文投稿サイトのツィッター(TWTR)はドーシー最高経営責任者(CEO)が退任、アグラワル最高技術責任者(CTO)を次期CEOに指名したとの発表を受けて、下落した。オンライン小売のエッツィ(ETSY)、ネットオークション会社イーベイ(EBAY)などはアドビやセールスフォースのデータにより年末商戦の出だしが冴えないことが明らかになり売られた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は、先週末の28.62から22.61まで低下した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル伸び悩み、新型コロナウイルスの新たな変異株の感染拡大を警戒
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は113円96銭まで買われた後、113円56銭まで下落し、113円57銭で引けた。10月中古住宅販売成約指数が予想を上回る伸びを示したほか、バイデン米大統領が「現在のところ米国の経済、都市封鎖を実施する必要はない」と述べたため、景気回復が鈍化するとの懸念は後退し、ドルの買戻しが一時優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1294ドルから1.1258ドルまで下落し、引けた。欧州ではオミクロン株感染が確認され、また、数カ国がすでにロックダウン入りしており回復鈍化懸念がユーロ売りに繋がった。また、デコス・スペイン中銀総裁が「インフレ高進は一過性の要因による」と表明し、欧州中央銀行(ECB)が依然ハト派姿勢を示しており、欧米金利差拡大観測に伴うユーロ売りは継続。ユーロ・円は128円38銭まで上昇後、127円94銭まで反落。ポンド・ドルは1.3335ドルから1.3288ドルまで下落した。英国でもオミクロン株感染が確認され、景気回復が損なわれるとの懸念でポンド売りが継続した。ドル・スイスは0.9264フランから0.9229フランまで下落した。
■NY原油:反発で69.95ドル、自律反発狙いの買いが入る
NY原油先物1月限は、反発(NYMEX原油1月限終値:69.95 ↑1.80)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+1.80ドルの69.95ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.86ドル-72.93ドル。新型コロナウイルス変異株の感染拡大が警戒されているが、ニューヨーク市場の序盤にかけて72.93ドルまで買われた。欧米株式の反発を期待した買いが入ったようだ。ただ、原油需要見通しは不透明であることから、戻り売りも観測されており、一時68.86ドルまで下げる場面があった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 45.59ドル -0.17ドル(-0.37%)
モルガン・スタンレー(MS) 97.23ドル -0.70ドル(-0.71%)
ゴールドマン・サックス(GS)386.54ドル -2.85ドル(-0.73%)
インテル(INTC) 50.00ドル +1.22ドル(+2.50%)
アップル(AAPL) 160.24ドル +3.43ドル(+2.19%)
アルファベット(GOOG) 2922.28ドル +66.16ドル(+2.32%)
フェイスブック(FB) 338.03ドル +4.91ドル(+1.47%)
キャタピラー(CAT) 195.92ドル -2.81ドル(-1.41%)
アルコア(AA) 49.14ドル +1.19ドル(+2.48%)
ウォルマート(WMT) 142.63ドル -2.27ドル(-1.57%)
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米国株式市場は反発。ダウ平均は236.60ドル高の35135.94ドル、ナスダックは291.18ポイント高の15782.83で取引を終了した。先週の下げが行き過ぎとの見方も手伝い寄り付き後、買戻しが先行し、上昇。不透明感もくすぶる中、バイデン大統領が新型コロナの新たな変異株、オミクロン株を巡り懸念材料だがパニックに陥る必要はないと冷静な行動を呼びかけ、経済封鎖の必要性を否定すると、警戒感が後退し、上げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方、電気通信サービスが下落。
バイオのモデルナ(MRNA)は新たな変異株拡大で、コロナワクチンの追加接種などの需要増を織り込み大幅上昇。バイオのアダージョー・セラピューティクス(ADGI)は同社の新型コロナ治療薬ADG20の需要拡大観測やモルガンスタンレーの投資判断引き上げで大幅上昇した。一方で、製薬会社のメルク(MRK)は同社開発中のコロナ対応の飲み薬の効果が予想を下回り下落。また、短文投稿サイトのツィッター(TWTR)はドーシー最高経営責任者(CEO)が退任、アグラワル最高技術責任者(CTO)を次期CEOに指名したとの発表を受けて、下落した。オンライン小売のエッツィ(ETSY)、ネットオークション会社イーベイ(EBAY)などはアドビやセールスフォースのデータにより年末商戦の出だしが冴えないことが明らかになり売られた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は、先週末の28.62から22.61まで低下した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル伸び悩み、新型コロナウイルスの新たな変異株の感染拡大を警戒
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は113円96銭まで買われた後、113円56銭まで下落し、113円57銭で引けた。10月中古住宅販売成約指数が予想を上回る伸びを示したほか、バイデン米大統領が「現在のところ米国の経済、都市封鎖を実施する必要はない」と述べたため、景気回復が鈍化するとの懸念は後退し、ドルの買戻しが一時優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1294ドルから1.1258ドルまで下落し、引けた。欧州ではオミクロン株感染が確認され、また、数カ国がすでにロックダウン入りしており回復鈍化懸念がユーロ売りに繋がった。また、デコス・スペイン中銀総裁が「インフレ高進は一過性の要因による」と表明し、欧州中央銀行(ECB)が依然ハト派姿勢を示しており、欧米金利差拡大観測に伴うユーロ売りは継続。ユーロ・円は128円38銭まで上昇後、127円94銭まで反落。ポンド・ドルは1.3335ドルから1.3288ドルまで下落した。英国でもオミクロン株感染が確認され、景気回復が損なわれるとの懸念でポンド売りが継続した。ドル・スイスは0.9264フランから0.9229フランまで下落した。
■NY原油:反発で69.95ドル、自律反発狙いの買いが入る
NY原油先物1月限は、反発(NYMEX原油1月限終値:69.95 ↑1.80)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+1.80ドルの69.95ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.86ドル-72.93ドル。新型コロナウイルス変異株の感染拡大が警戒されているが、ニューヨーク市場の序盤にかけて72.93ドルまで買われた。欧米株式の反発を期待した買いが入ったようだ。ただ、原油需要見通しは不透明であることから、戻り売りも観測されており、一時68.86ドルまで下げる場面があった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 45.59ドル -0.17ドル(-0.37%)
モルガン・スタンレー(MS) 97.23ドル -0.70ドル(-0.71%)
ゴールドマン・サックス(GS)386.54ドル -2.85ドル(-0.73%)
インテル(INTC) 50.00ドル +1.22ドル(+2.50%)
アップル(AAPL) 160.24ドル +3.43ドル(+2.19%)
アルファベット(GOOG) 2922.28ドル +66.16ドル(+2.32%)
フェイスブック(FB) 338.03ドル +4.91ドル(+1.47%)
キャタピラー(CAT) 195.92ドル -2.81ドル(-1.41%)
アルコア(AA) 49.14ドル +1.19ドル(+2.48%)
ウォルマート(WMT) 142.63ドル -2.27ドル(-1.57%)
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