26日の米国市場ダイジェスト:NYダウ809ドル安、企業の悲観的見通しに失望
[22/04/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ809ドル安、企業の悲観的見通しに失望
ダウ平均は809.28ドル安の33240.18ドル、ナスダックは514.11ポイント安の12490.74で取引を終了した。高金利や景気後退懸念で、投資家心理が悪化し、寄り付き後、下落。ロシア外相が核戦争のリスクに言及したほか、ロシアがポーランドへの天然ガス供給予告をしたとの報道も売り材料となった。さらに、主要企業決算で、全般的に内容は予想を上回っているものの、コストの上昇などを理由に悲観的な見通しが目立ち、投資家のさらなる失望感に繋がり終日軟調に推移。引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が大きく売られ、唯一エネルギーが小幅上昇。
塗料会社のシャーウィン・ウィリアムズ(SHW)は1-3月期決算で、1株当たり利益が予想を上回りさらに、同社の最高経営責任者(CEO)がサプライチェーン問題を巡り最悪期を脱した可能性を示唆したことが好感され、上昇。廃棄物回収、リサイクル業のウエィスト・マナジメント(WM)は四半期決算の内容が良好でさらに、22年の目標達成の軌道にあると自信を示し、買われた。一方、技術・金融サービスのゼネラル・エレクトリック(GE)は四半期決算の内容が予想を上回ったものの、高インフレなどを理由に業績見通しで、レンジの下方と警告したことが嫌気され、大幅安。また、メディアのワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD)も、2022年の業績が想定を下回る可能性を警告し下落した。貨物運送のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は四半期決算で予想以上に強い結果を発表したが、CEOがコロナ下に比べ需要鈍化の可能性を警告し、売られた。
ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)や検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に決算を発表。マイクロソフトは1株あたり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇。一方で、アルファベットは1株あたり利益が予想を下回り、下落している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:景気後退懸念が浮上し、リスク回避の円買い
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、127円03銭まで下落後、127円65銭まで上昇し、127円26銭で引けた。米3月耐久財受注速報値、4月消費者信頼感指数、3月新築住宅販売件が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ加速などで米国経済が景気後退に陥るとの懸念が浮上し、長期金利は低下し、ドル売りが優勢となった。リスク回避の円買いも強まった。ただ、FRBの大幅利上げ観測を受けたドル買いも根強く、岸田首相が円安に関し、プラス面、マイナス面両面あり、為替状況は経済措置により安定させていくと言及したことから、為替介入警戒感は緩和し、円も伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.0685ドルから1.0638ドルまで下落し、引けた。ロシアがポーランドのガス供給を停止予告をしたとの報道を受けて、ユーロ圏経済の減速懸念を受けたユーロ売りが強まった。ユーロ・円は136円24銭から135円38銭まで下落。リスク回避の円買いが強まった。ポンド・ドルは1.2700ドルから1.2571ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9565フランまで下落後、0.9627フランまで上昇した。
■NY原油:反発で101.70ドル、供給不安が再燃
NY原油先物6月限は反発(NYMEX原油6月限終値:101.70 ↑3.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+3.16ドルの101.70ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは97.06ドル-102.78ドル。ロンドン市場の序盤に97.06ドルまで売られたが、供給不安が再燃し、ニューヨーク市場の終盤にかけて102.78ドルまで買われた。しかしながら、米国株式の大幅安を嫌って通常取引終了後の時間外取引で一時101.24ドルまで下げている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 36.45ドル -0.84ドル(-2.25%)
モルガン・スタンレー(MS) 82.37ドル -2.68ドル(-3.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)313.12ドル -8.30ドル(-2.58%)
インテル(INTC) 45.52ドル -1.54ドル(-3.27%)
アップル(AAPL) 156.80ドル -6.08ドル(-3.73%)
アルファベット(GOOG) 2390.12ドル -74.88ドル(-3.04%)
フェイスブック(FB) 180.95ドル -6.04ドル(-3.23%)
キャタピラー(CAT) 210.30ドル -6.40ドル(-2.95%)
アルコア(AA) 66.97ドル -0.40ドル(-0.59%)
ウォルマート(WMT) 155.30ドル -1.64ドル(-1.04%)
<ST>
ダウ平均は809.28ドル安の33240.18ドル、ナスダックは514.11ポイント安の12490.74で取引を終了した。高金利や景気後退懸念で、投資家心理が悪化し、寄り付き後、下落。ロシア外相が核戦争のリスクに言及したほか、ロシアがポーランドへの天然ガス供給予告をしたとの報道も売り材料となった。さらに、主要企業決算で、全般的に内容は予想を上回っているものの、コストの上昇などを理由に悲観的な見通しが目立ち、投資家のさらなる失望感に繋がり終日軟調に推移。引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が大きく売られ、唯一エネルギーが小幅上昇。
塗料会社のシャーウィン・ウィリアムズ(SHW)は1-3月期決算で、1株当たり利益が予想を上回りさらに、同社の最高経営責任者(CEO)がサプライチェーン問題を巡り最悪期を脱した可能性を示唆したことが好感され、上昇。廃棄物回収、リサイクル業のウエィスト・マナジメント(WM)は四半期決算の内容が良好でさらに、22年の目標達成の軌道にあると自信を示し、買われた。一方、技術・金融サービスのゼネラル・エレクトリック(GE)は四半期決算の内容が予想を上回ったものの、高インフレなどを理由に業績見通しで、レンジの下方と警告したことが嫌気され、大幅安。また、メディアのワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD)も、2022年の業績が想定を下回る可能性を警告し下落した。貨物運送のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は四半期決算で予想以上に強い結果を発表したが、CEOがコロナ下に比べ需要鈍化の可能性を警告し、売られた。
ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)や検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に決算を発表。マイクロソフトは1株あたり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇。一方で、アルファベットは1株あたり利益が予想を下回り、下落している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:景気後退懸念が浮上し、リスク回避の円買い
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、127円03銭まで下落後、127円65銭まで上昇し、127円26銭で引けた。米3月耐久財受注速報値、4月消費者信頼感指数、3月新築住宅販売件が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ加速などで米国経済が景気後退に陥るとの懸念が浮上し、長期金利は低下し、ドル売りが優勢となった。リスク回避の円買いも強まった。ただ、FRBの大幅利上げ観測を受けたドル買いも根強く、岸田首相が円安に関し、プラス面、マイナス面両面あり、為替状況は経済措置により安定させていくと言及したことから、為替介入警戒感は緩和し、円も伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.0685ドルから1.0638ドルまで下落し、引けた。ロシアがポーランドのガス供給を停止予告をしたとの報道を受けて、ユーロ圏経済の減速懸念を受けたユーロ売りが強まった。ユーロ・円は136円24銭から135円38銭まで下落。リスク回避の円買いが強まった。ポンド・ドルは1.2700ドルから1.2571ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9565フランまで下落後、0.9627フランまで上昇した。
■NY原油:反発で101.70ドル、供給不安が再燃
NY原油先物6月限は反発(NYMEX原油6月限終値:101.70 ↑3.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+3.16ドルの101.70ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは97.06ドル-102.78ドル。ロンドン市場の序盤に97.06ドルまで売られたが、供給不安が再燃し、ニューヨーク市場の終盤にかけて102.78ドルまで買われた。しかしながら、米国株式の大幅安を嫌って通常取引終了後の時間外取引で一時101.24ドルまで下げている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 36.45ドル -0.84ドル(-2.25%)
モルガン・スタンレー(MS) 82.37ドル -2.68ドル(-3.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)313.12ドル -8.30ドル(-2.58%)
インテル(INTC) 45.52ドル -1.54ドル(-3.27%)
アップル(AAPL) 156.80ドル -6.08ドル(-3.73%)
アルファベット(GOOG) 2390.12ドル -74.88ドル(-3.04%)
フェイスブック(FB) 180.95ドル -6.04ドル(-3.23%)
キャタピラー(CAT) 210.30ドル -6.40ドル(-2.95%)
アルコア(AA) 66.97ドル -0.40ドル(-0.59%)
ウォルマート(WMT) 155.30ドル -1.64ドル(-1.04%)
<ST>