16日の米国市場ダイジェスト:NYダウ741ドル安、景気後退懸念強まる(訂正)
[22/06/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ741ドル安、景気後退懸念強まる
ダウ平均は741.46ドル安の29927.07ドル、ナスダックは453.05ポイント安の10646.10で取引を終了した。住宅、製造業、雇用関連指標の軒並み予想を下回る低調な結果に失望した売りに、寄り付き後、大幅下落。連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げによる景気後退懸念も強まり、一段の売りに繋がった。終日軟調に推移し、ダウは20年11月来の水準となった。セクター別では、特に、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が下落。
景気悪化の影響を受けにくいとされるディフェンシブ銘柄として消費財メーカーのプロクターギャンブル(PG)、食品会社のゼネラル・ミルズ(GIS)などが買われた。ウォールマート(WMT)はさらに本年の薬剤師の追加雇用発表も好感され、上昇。一方で、景気後退による需要鈍化を見込みクルーズ船運営のカーニバル(CCL)やロイヤルカリビアン(RCL)、航空会社のアメリカン(AAL)やデルタ(DAL)など、旅行関連は軒並み売られた。メディアのワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)はアナリストの投資判断引き下げで下落。また、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は、全モデルを対象に値上げを実施、価格を最大6000ドル引き上げ、売り上げに響く可能性が警戒され売られた。
ソフトウェアメーカーのアドビ(ADBE)は取引終了後に決算を発表。内容は予想を上回ったものの、通期売上高見通しを引き下げ、時間外取引で売られた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:低調な米経済指標や景気後退入りを警戒してドル続落
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円00銭から131円50銭まで下落し、132円10銭で引けた。5月住宅着工件数が予想以上に減少したほか、6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外のマイナスに落ち込み、先週分新規失業保険申請件数も予想を上回ったため、米国経済の減速懸念が強まりドル売りに拍車がかかった。FRBの利上げで、景気後退に陥るとの懸念を受けたドル売りも強まった。株安に連れリスク回避の円買いも加速。ユーロ・ドルは1.0384ドルから1.0601ドルまで上昇し、1.0555ドルで引けた。ユーロ・円は138円00銭から139円96銭まで上昇。
ポンド・ドルは1.2134ドルから1.2406ドルまで上昇した。英中央銀行は金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げ1.25%と2009年来で最高の水準に決定。委員の3人が0.50%の利上げを支持したほか、追加行動を示唆したため50%の確率で英中銀は9月までに75BPの利上げに踏み切ることが織り込まれポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9800フランから0.9632フランまで下落した。スイス中央銀行は2007年以来となる予想外の利上げを発表し、フラン買いに拍車がかかった。
■NY原油:反発で115.25ドル、供給不安高まる
NY原油先物8月限は反発(NYMEX原油8月限終値:115.25 ↑2.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+2.16ドルの115.25ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは110.43ドル-115.73ドル。ニューヨーク市場の中盤にかけて110.43ドルまで売られたが、主要通貨に対するドル安が進行したことや米国がイランに対する新たな制裁措置を発表したことを受けて供給不安が再燃し、原油先物を買い戻す動きが活発となった。通常取引終了後の時間外取引で一時115.73ドルまで買われている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.85ドル -0.20ドル(-0.62%)
モルガン・スタンレー(MS) 73.95ドル -2.07ドル(-2.72%)
ゴールドマン・サックス(GS)284.98ドル -5.09ドル(-1.75%)
インテル(INTC) 37.34ドル -1.31ドル(-3.39%)
アップル(AAPL) 130.06ドル -5.37ドル(-3.97%)
アルファベット(GOOG) 2132.72ドル -75.09ドル(-3.40%)
メタ(META) 160.87ドル -8.48ドル(-5.01%)
キャタピラー(CAT) 194.79ドル -11.21ドル(-5.44%)
アルコア(AA) 49.68ドル -1.43ドル(-2.80%)
ウォルマート(WMT) 120.62ドル +1.24ドル(+1.04%)
<ST>
ダウ平均は741.46ドル安の29927.07ドル、ナスダックは453.05ポイント安の10646.10で取引を終了した。住宅、製造業、雇用関連指標の軒並み予想を下回る低調な結果に失望した売りに、寄り付き後、大幅下落。連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げによる景気後退懸念も強まり、一段の売りに繋がった。終日軟調に推移し、ダウは20年11月来の水準となった。セクター別では、特に、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が下落。
景気悪化の影響を受けにくいとされるディフェンシブ銘柄として消費財メーカーのプロクターギャンブル(PG)、食品会社のゼネラル・ミルズ(GIS)などが買われた。ウォールマート(WMT)はさらに本年の薬剤師の追加雇用発表も好感され、上昇。一方で、景気後退による需要鈍化を見込みクルーズ船運営のカーニバル(CCL)やロイヤルカリビアン(RCL)、航空会社のアメリカン(AAL)やデルタ(DAL)など、旅行関連は軒並み売られた。メディアのワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)はアナリストの投資判断引き下げで下落。また、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は、全モデルを対象に値上げを実施、価格を最大6000ドル引き上げ、売り上げに響く可能性が警戒され売られた。
ソフトウェアメーカーのアドビ(ADBE)は取引終了後に決算を発表。内容は予想を上回ったものの、通期売上高見通しを引き下げ、時間外取引で売られた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:低調な米経済指標や景気後退入りを警戒してドル続落
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円00銭から131円50銭まで下落し、132円10銭で引けた。5月住宅着工件数が予想以上に減少したほか、6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外のマイナスに落ち込み、先週分新規失業保険申請件数も予想を上回ったため、米国経済の減速懸念が強まりドル売りに拍車がかかった。FRBの利上げで、景気後退に陥るとの懸念を受けたドル売りも強まった。株安に連れリスク回避の円買いも加速。ユーロ・ドルは1.0384ドルから1.0601ドルまで上昇し、1.0555ドルで引けた。ユーロ・円は138円00銭から139円96銭まで上昇。
ポンド・ドルは1.2134ドルから1.2406ドルまで上昇した。英中央銀行は金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げ1.25%と2009年来で最高の水準に決定。委員の3人が0.50%の利上げを支持したほか、追加行動を示唆したため50%の確率で英中銀は9月までに75BPの利上げに踏み切ることが織り込まれポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9800フランから0.9632フランまで下落した。スイス中央銀行は2007年以来となる予想外の利上げを発表し、フラン買いに拍車がかかった。
■NY原油:反発で115.25ドル、供給不安高まる
NY原油先物8月限は反発(NYMEX原油8月限終値:115.25 ↑2.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+2.16ドルの115.25ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは110.43ドル-115.73ドル。ニューヨーク市場の中盤にかけて110.43ドルまで売られたが、主要通貨に対するドル安が進行したことや米国がイランに対する新たな制裁措置を発表したことを受けて供給不安が再燃し、原油先物を買い戻す動きが活発となった。通常取引終了後の時間外取引で一時115.73ドルまで買われている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.85ドル -0.20ドル(-0.62%)
モルガン・スタンレー(MS) 73.95ドル -2.07ドル(-2.72%)
ゴールドマン・サックス(GS)284.98ドル -5.09ドル(-1.75%)
インテル(INTC) 37.34ドル -1.31ドル(-3.39%)
アップル(AAPL) 130.06ドル -5.37ドル(-3.97%)
アルファベット(GOOG) 2132.72ドル -75.09ドル(-3.40%)
メタ(META) 160.87ドル -8.48ドル(-5.01%)
キャタピラー(CAT) 194.79ドル -11.21ドル(-5.44%)
アルコア(AA) 49.68ドル -1.43ドル(-2.80%)
ウォルマート(WMT) 120.62ドル +1.24ドル(+1.04%)
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