29日の米国市場ダイジェスト:NYダウ458ドル安、リセッション懸念が再燃
[22/09/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ458ドル安、リセッション懸念が再燃
米国株式市場は反落。ダウ平均は458.13ドル安の29255.61ドル、ナスダックは314.13ポイント安の10737.51で取引を終了した。4−6月期価格指数確定値が1981年以来で最高となったほか、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少したため大幅利上げを織り込む長期金利の上昇で、寄り付き後、下落。一部企業が売り上げに悲観的見通しを示したため景気後退懸念も再燃しさらなる売り圧力となり終日軟調に推移した。携帯端末のアップル(AAPL)の下落も相場を一段と押し下げ、引けにかけて一段安となった。セクター別では自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器の下落が目立った。
携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストがマクロ経済の悪化による需要鈍化を想定し、同社の見通しや目標株価を引き下げ、大幅安。中古車販売のカーマックス(KMX)は第2四半期決算で1株利益前年比54%減益を計上、売上が急速に落ち込んだと警告し、大きく売られた。ドラッグストアチェーンのライトエイド(RAD)は四半期決算で予想上回る赤字を計上したほか、通年の業績見通しを引き下げ大幅下落。また、ベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は四半期決算で売上28%減と、損失拡大が嫌気され売られた。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はコストが上昇する一方で、パンデミックによる特需後退による業績低迷で、ディックス・スポーティング・グッズ(DKS)との提携により同社製製品を販売する計画が明らかになり、下落。
半導体部品メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
HorikoCapitalManagementLLC
■NY為替:欧州通貨の買い戻し継続、ドル・円は144円台を維持
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円78銭から144円26銭まで下落し、144円43銭で引けた。米4−6月期価格指数確定値が1981年以来で最高となったほか、米先週分新規失業保険申請件数が昨年5月初旬来の20万件割れで、4月来の低水準となり労働市場のひっ迫が連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げを正当化するとの見方に金利上昇に伴いドル買いが優勢となった。その後、欧州通貨買いに対するドル売りに押された。
ユーロ・ドルは0.9680ドルから0.9815ドルまで上昇し、0.9814ドルで引けた。ドイツの9月消費者物価指数が予想を上回りユーロ導入来で最大の伸びとなったため、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測を受けたユーロ買いや、ポンドの買戻しに連れたユーロ買いが強まった。ユーロ・円は140円10銭へ弱含んだのち141円76銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.0850ドルから1.1120ドルまで上昇。英中銀の国債市場への介入を受けたポンドのショートカバーが続いた。ドル・スイスは0.9855フランまで上昇後、0.9740フランまで反落した。
■NY原油:弱含みで81.23ドル、株安を嫌気した売りが入る
NY原油先物11月限は弱含み(NYMEX原油11月限終値:81.23 ↓0.92)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-0.92ドルの81.23ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは80.34ドル-82.94ドル。ロンドン市場の序盤に80.34ドルまで下落。その後、ユーロ高を意識して82.94ドルまで戻したが、米国株安が嫌気されたようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に81ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.66ドル -0.41ドル(-1.32%)
モルガン・スタンレー(MS) 79.86ドル -1.61ドル(-1.98%)
ゴールドマン・サックス(GS)296.11ドル -4.68ドル(-1.56%)
インテル(INTC) 26.38ドル -0.75ドル(-2.76%)
アップル(AAPL) 142.48ドル -7.36ドル(-4.91%)
アルファベット(GOOG) 98.09ドル -2.65ドル(-2.63%)
メタ(META) 136.41ドル -5.20ドル(-3.67%)
キャタピラー(CAT) 165.90ドル -1.86ドル(-1.11%)
アルコア(AA) 35.43ドル +0.20ドル(+0.57%)
ウォルマート(WMT) 132.25ドル -0.86ドル(-0.65%)
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米国株式市場は反落。ダウ平均は458.13ドル安の29255.61ドル、ナスダックは314.13ポイント安の10737.51で取引を終了した。4−6月期価格指数確定値が1981年以来で最高となったほか、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少したため大幅利上げを織り込む長期金利の上昇で、寄り付き後、下落。一部企業が売り上げに悲観的見通しを示したため景気後退懸念も再燃しさらなる売り圧力となり終日軟調に推移した。携帯端末のアップル(AAPL)の下落も相場を一段と押し下げ、引けにかけて一段安となった。セクター別では自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器の下落が目立った。
携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストがマクロ経済の悪化による需要鈍化を想定し、同社の見通しや目標株価を引き下げ、大幅安。中古車販売のカーマックス(KMX)は第2四半期決算で1株利益前年比54%減益を計上、売上が急速に落ち込んだと警告し、大きく売られた。ドラッグストアチェーンのライトエイド(RAD)は四半期決算で予想上回る赤字を計上したほか、通年の業績見通しを引き下げ大幅下落。また、ベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は四半期決算で売上28%減と、損失拡大が嫌気され売られた。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はコストが上昇する一方で、パンデミックによる特需後退による業績低迷で、ディックス・スポーティング・グッズ(DKS)との提携により同社製製品を販売する計画が明らかになり、下落。
半導体部品メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
HorikoCapitalManagementLLC
■NY為替:欧州通貨の買い戻し継続、ドル・円は144円台を維持
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円78銭から144円26銭まで下落し、144円43銭で引けた。米4−6月期価格指数確定値が1981年以来で最高となったほか、米先週分新規失業保険申請件数が昨年5月初旬来の20万件割れで、4月来の低水準となり労働市場のひっ迫が連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げを正当化するとの見方に金利上昇に伴いドル買いが優勢となった。その後、欧州通貨買いに対するドル売りに押された。
ユーロ・ドルは0.9680ドルから0.9815ドルまで上昇し、0.9814ドルで引けた。ドイツの9月消費者物価指数が予想を上回りユーロ導入来で最大の伸びとなったため、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測を受けたユーロ買いや、ポンドの買戻しに連れたユーロ買いが強まった。ユーロ・円は140円10銭へ弱含んだのち141円76銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.0850ドルから1.1120ドルまで上昇。英中銀の国債市場への介入を受けたポンドのショートカバーが続いた。ドル・スイスは0.9855フランまで上昇後、0.9740フランまで反落した。
■NY原油:弱含みで81.23ドル、株安を嫌気した売りが入る
NY原油先物11月限は弱含み(NYMEX原油11月限終値:81.23 ↓0.92)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-0.92ドルの81.23ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは80.34ドル-82.94ドル。ロンドン市場の序盤に80.34ドルまで下落。その後、ユーロ高を意識して82.94ドルまで戻したが、米国株安が嫌気されたようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に81ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.66ドル -0.41ドル(-1.32%)
モルガン・スタンレー(MS) 79.86ドル -1.61ドル(-1.98%)
ゴールドマン・サックス(GS)296.11ドル -4.68ドル(-1.56%)
インテル(INTC) 26.38ドル -0.75ドル(-2.76%)
アップル(AAPL) 142.48ドル -7.36ドル(-4.91%)
アルファベット(GOOG) 98.09ドル -2.65ドル(-2.63%)
メタ(META) 136.41ドル -5.20ドル(-3.67%)
キャタピラー(CAT) 165.90ドル -1.86ドル(-1.11%)
アルコア(AA) 35.43ドル +0.20ドル(+0.57%)
ウォルマート(WMT) 132.25ドル -0.86ドル(-0.65%)
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