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ニデック決算を材料視も次第にこう着感が強まる【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
*16:05JST ニデック決算を材料視も次第にこう着感が強まる【クロージング】
25日の日経平均は小幅続伸。26.55円高の28620.07円(出来高概算9億6000万株)で取引を終えた。予想を上回る今期計画を発表したニデック<6594>や、「次世代半導体の国産化を目指すラピダスが北海道に建設する新工場に、国が新たに2600億円程度を補助する方針を固めた」と伝わったことで半導体関連株にも買いが入り、日経平均は取引開始後には28806.69円まで上げ幅を広げた。ただし、本格化する主要企業の決算発表を前に積極的に上値を買い上がる雰囲気にはならず、買い一巡後は28600円台でのこう着での推移だった。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、証券商品先物、銀行、建設、倉庫運輸、不動産など24業種が上昇。一方、鉄鋼、海運、非鉄金属、空運など9業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、信越化<4063>、中外薬<4519>、KDDI<9433>がしっかりだった半面、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、エーザイ<4523>、オリンパス<7733>>が軟化した。

前日の米国市場は、新規の手掛かり材料に乏しく、個別の業績に左右される展開となり、主要株価指数は小動きだった。東京市場も決算発表が本格化するため、好決算企業に投資資金が向った。また、為替市場でユーロ円相場が1ユーロ=148円台と8年ぶりのユーロ高・円安水準になったため、欧州での売上高比率の高い輸出関連株にも値を上げる銘柄が目立ったほか、自動車機器事業の分社化を含む構造改革を決議した三菱電<6503>も大幅に続伸した。

日経平均は年初来高値を超えてくると、上げ足が鈍ってくる。米国では25日、4月のリッチモンド連銀製造業景況指数や4月のコンファレンスボードによる消費者信頼感指数の発表を控える。最新の経済指標が米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に影響を及ぼすとの思惑から、指標を受けた米国市場の動きには注意したいところだ。また、米金融不安もくすぶり始めており、積極的に動けないというのが実情のようだ。このため、目先的には決算を手掛かりとした個別材料株の選別色が一段と強まりそうだ。



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