30日の米国市場ダイジェスト:NYダウは511ドル高、中東地政学的リスクへの脅威が緩和
[23/10/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
*08:05JST 30日の米国市場ダイジェスト:NYダウは511ドル高、中東地政学的リスクへの脅威が緩和
■NY株式:NYダウは511ドル高、中東地政学的リスクへの脅威が緩和
米国株式市場は上昇。ダウ平均は511.37ドル高の32,928.96ドル、ナスダックは146.47ポイント高の12,789.48で取引を終了した。
イスラエルによるガザ地上戦作戦が慎重に進められているとの判断から脅威が緩和し、買戻しが優勢となり、寄り付き後、上昇。その後も値ごろ感からの買いや、連邦準備制度理事会(FRB)が今週開催する連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送り観測を受け終日堅調に推移した。原油の上昇も一段落し、終盤にかけて上昇幅を拡大し、終了。セクター別では、小売り・電気通信サービスが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。
ファーストフード・チェーンのマクドナルド(MCD)は値上げが奏功し、第3四半期既存店売上高が予想を上回り、上昇。半導体のウエスタンデジタル(WDC)はコンピューターや携帯用機器などのメモリーに軸足を置くフラッシュメモリー事業と伝統的なハードディスク(HDD)事業を上場企業2社に分割する計画を発表し、大きく買われた。携帯端末のアップル(AAPL)はオンライン製品発表イベントを控え、新型マック発表を期待した買いに、上昇。また、自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は自動車労組と労働条件などを巡り暫定合意に至り、ストライキ終了期待に堅調推移した。
フィンテックのソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)は無担保個人融資の需要拡大で、総合預金規模が予想以上となる前年比ほぼ3倍となり、通期の見通しを引上げ、上昇。電気自動車のテスラ(TSLA)はパナソニックが四半期EV電池生産見通しを引き下げたことが警戒され、売られた。
ソーシャル・ネットワーキング・サイト運営のピンタレスト(PINS)は取り引き終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株利益やユーザー数が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:日銀は金利操作再修正を検討との報道で円買い強まる
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円85銭へ上昇後、148円81銭へ反落し、149円09銭で引けた。報道で、日銀が31日開催の金融政策決定会合で長短金利操作の再修正を検討すると報じられたため円買いが加速。その後、株高に連れたリスク選好の円売りに下げ止まった。
ユーロ・ドルは1.0581ドルから1.0625ドルまで上昇し、1.0616ドルで引けた。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ見送るとの思惑にドル売りが優勢。ユーロ・円は、158円93銭まで上昇後、158円00銭まで反落した。日銀の政策再修正検討との報道受け日欧金利差縮小観測にユーロ売り、円買いが強まった。ポンド・ドルは、1.2120ドルから1.2175ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9045フランから0.9008フランまで下落した。
■NY原油:反落で82.31ドル、一時82ドルを下回る
NY原油先物12月限は反落(NYMEX原油12月限終値:82.31 ↓3.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比−3.23ドルの82.31ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.82ドル-85.30ドル。アジア市場の序盤に85.30ドルまで買われたが、その後は伸び悩み、米国市場の後半にかけて81.82ドルまで反落。ただ、供給不安は消えていないことから、通常取引終了後の時間外取引で82.81ドルまで戻している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 25.69ドル +0.52ドル(+2.06%)
モルガン・スタンレー(MS) 70.59ドル +0.19ドル(+0.26%)
ゴールドマン・サックス(GS)300.83ドル +10.92ドル(+3.76%)
インテル(INTC) 35.69ドル +0.15ドル(+0.42%)
アップル(AAPL) 170.29ドル +2.07ドル(+1.23%)
アルファベット(GOOG) 125.75ドル +2.35ドル(+1.90%)
メタ(META) 302.66ドル +5.93ドル(+1.99%)
キャタピラー(CAT) 242.16ドル +3.60ドル(+1.50%)
アルコア(AA) 25.32ドル +1.81ドル(+7.69%)
ウォルマート(WMT) 163.02ドル +1.85ドル(+1.14%)
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■NY株式:NYダウは511ドル高、中東地政学的リスクへの脅威が緩和
米国株式市場は上昇。ダウ平均は511.37ドル高の32,928.96ドル、ナスダックは146.47ポイント高の12,789.48で取引を終了した。
イスラエルによるガザ地上戦作戦が慎重に進められているとの判断から脅威が緩和し、買戻しが優勢となり、寄り付き後、上昇。その後も値ごろ感からの買いや、連邦準備制度理事会(FRB)が今週開催する連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送り観測を受け終日堅調に推移した。原油の上昇も一段落し、終盤にかけて上昇幅を拡大し、終了。セクター別では、小売り・電気通信サービスが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。
ファーストフード・チェーンのマクドナルド(MCD)は値上げが奏功し、第3四半期既存店売上高が予想を上回り、上昇。半導体のウエスタンデジタル(WDC)はコンピューターや携帯用機器などのメモリーに軸足を置くフラッシュメモリー事業と伝統的なハードディスク(HDD)事業を上場企業2社に分割する計画を発表し、大きく買われた。携帯端末のアップル(AAPL)はオンライン製品発表イベントを控え、新型マック発表を期待した買いに、上昇。また、自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は自動車労組と労働条件などを巡り暫定合意に至り、ストライキ終了期待に堅調推移した。
フィンテックのソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)は無担保個人融資の需要拡大で、総合預金規模が予想以上となる前年比ほぼ3倍となり、通期の見通しを引上げ、上昇。電気自動車のテスラ(TSLA)はパナソニックが四半期EV電池生産見通しを引き下げたことが警戒され、売られた。
ソーシャル・ネットワーキング・サイト運営のピンタレスト(PINS)は取り引き終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株利益やユーザー数が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:日銀は金利操作再修正を検討との報道で円買い強まる
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円85銭へ上昇後、148円81銭へ反落し、149円09銭で引けた。報道で、日銀が31日開催の金融政策決定会合で長短金利操作の再修正を検討すると報じられたため円買いが加速。その後、株高に連れたリスク選好の円売りに下げ止まった。
ユーロ・ドルは1.0581ドルから1.0625ドルまで上昇し、1.0616ドルで引けた。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ見送るとの思惑にドル売りが優勢。ユーロ・円は、158円93銭まで上昇後、158円00銭まで反落した。日銀の政策再修正検討との報道受け日欧金利差縮小観測にユーロ売り、円買いが強まった。ポンド・ドルは、1.2120ドルから1.2175ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9045フランから0.9008フランまで下落した。
■NY原油:反落で82.31ドル、一時82ドルを下回る
NY原油先物12月限は反落(NYMEX原油12月限終値:82.31 ↓3.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比−3.23ドルの82.31ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.82ドル-85.30ドル。アジア市場の序盤に85.30ドルまで買われたが、その後は伸び悩み、米国市場の後半にかけて81.82ドルまで反落。ただ、供給不安は消えていないことから、通常取引終了後の時間外取引で82.81ドルまで戻している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 25.69ドル +0.52ドル(+2.06%)
モルガン・スタンレー(MS) 70.59ドル +0.19ドル(+0.26%)
ゴールドマン・サックス(GS)300.83ドル +10.92ドル(+3.76%)
インテル(INTC) 35.69ドル +0.15ドル(+0.42%)
アップル(AAPL) 170.29ドル +2.07ドル(+1.23%)
アルファベット(GOOG) 125.75ドル +2.35ドル(+1.90%)
メタ(META) 302.66ドル +5.93ドル(+1.99%)
キャタピラー(CAT) 242.16ドル +3.60ドル(+1.50%)
アルコア(AA) 25.32ドル +1.81ドル(+7.69%)
ウォルマート(WMT) 163.02ドル +1.85ドル(+1.14%)
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