「コンピューティング革命」Fluenceが再定義する未来のインターネット【フィスコ・マーケットレポーター】
[24/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
*17:00JST 「コンピューティング革命」Fluenceが再定義する未来のインターネット【フィスコ・マーケットレポーター】
以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(X@web3tama / 以下、タ)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。最近、日本の仮想通貨(暗号資産)取引所で新たな海外の良質なブロックチェーンプロジェクトが上場される事例が増えてきました。このインタビューでは、日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトを取り上げていきます。
今回は、クラウドレスなインターネットを実現するクラウドレス、サーバーレス分散型コンピューティングプラットフォームFluenceに注目します。Fluenceは、中央集権型のクラウドプロバイダーからコンピューティングを解放し、低コストでトラストレス、検証可能なコンピューティグを提供します。Fluenceの創設者トム・トゥロウブリッジ氏に、Fluenceの概要や展望、課題などについてお話を伺いました。
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※2024年6月26日に執筆
タ「本日はインタビューする機会をいただきありがとうございます。まず、Fluenceの概要について教えてください。」
フ「Fluenceは、クラウドレスなインターネットを実現する分散型のサーバーレスコンピューティングプラットフォームを提供しています。Fluence DePINプラットフォームは、集中型クラウドプロバイダーからコンピューティングを解放し、低コストで検証可能な分散型コンピューティングを提供します。これにより、開発者はユーザー機能の改善に集中でき、アプリケーションの構築が迅速かつ容易になり、セキュリティも向上します。Fluenceは、集中制御のリスク、主観的な検閲、データロックインのリスクを排除し、インターネット寡占に代わる初の分散型『クラウドレス』コンピューティングプラットフォームです。Fluenceのユニークな利点は、トラストレスと検証可能性です。信頼性の欠如は、DePINオペレーターに報酬を与えるクリプトエコノミー的インセンティブから生じ、検証可能性はコンピューティングの暗号学的証明から得られます。Fluenceは、安全でプラットフォームリスクのないアプリケーションを構築したい開発者に、安価で監査可能な代替手段を提供します。」
タ「分散型クラウドコンピューティングと言えば、現在Difinityが代表的かと思いますが、FluenceとDifinityの違いについて教えていただけますか?」
フ「Difinityはオンチェーンコンピュートであるため、大規模なコンセンサスを得るためには膨大なパワーを必要とします。一方Fluenceはオフチェーンコンピュートで、コンセンサスオーバーヘッドがなく、スマートコントラクトだけでなく、非デリミスティックなコンピュートに向いています。Filecoinがオフチェーンストレージであるように、Difinityはオンチェーンコンピュートであり、Fluenceはオフチェーンコンピュートであるということです。」
タ「あなたはHedera Hashgraphの共同創設者でもありますが、そこで得られた知見や経験はどのようにFluenceに活かされるのでしょうか?」
フ「Hederaの設立を手伝ったことは、私にとってブロックチェーンとクリプトのエコシステムとの出会いであり、多くのことを学びました。Hederaで学んだ最大のレッスンは、コミュニティの重要性とクリプトネイティブである必要についてですね。Hederaは素晴らしい技術を持っていますが、クリプトコミュニティでは常に、そして今でもアウトサイダーであり、そのために非常に過小評価されています。Fluenceの重要な特徴の一つは、クリプトネイティブのチームであり、クリプトコミュニティ、特にDePINコミュニティにおいて、イベントシリーズ『DePIN Days』や私のDePINedポッドキャストで、あらゆるエキサイティングなプロジェクトをまとめることに取り組んでいることです。」
タ「Fluenceの将来的な需要についてどのように予測していますか?」
フ「サーバーレスマーケットは現在150億ドル規模で、2035年までに約1000億ドルに成長すると見込まれています。Fluenceは唯一の分散型オプションであり、クラウドプロバイダーに比べて最大80%のコスト削減が可能です。需要はコンピューティングリソースの需要によってのみ制限されるため、ネットワーク上のサービスの開発が進む限り、規模は無限大です。」
タ「それでは将来的にWeb2プレイヤーの需要を取り込むことも視野に入れているのでしょうか?」
フ「Web2プレイヤーをターゲットにすることこそ私たちの目標です。トークンに言及せずにFluenceを議論できると良いですよね。私たちのプラットフォームは、トークンや分散化とは無関係に、伝統的な競争相手と比較して魅力的でなければなりません。つまりより安価で優れたサービスを提供するためのツールと見なされるべきです。そして、ここで示唆されているように、市場はWeb2にあります。コンピューティング市場、サーバーレスマーケット、CPU市場がそうです。スケールするにはそこに取り組む必要があります。」
タ「そうした次のレベルにFluenceを押し上げるために、現在どのようなことにフォーカスしていますか?」
フ「我々は数ヶ月以内にステーキングを開始します。ステーキングはネットワークの安全性やコンピューティングプロバイダーへの信頼性を高めます。多くのコンピューティングプロバイダーがFluenceネットワークへの参加を希望しており、現在ステーキングの需要リストを作っています。目標は今夏までに1,000CPU、すなわち1200万ドル相当のステークを達成することです。1つのAmazonデータセンターと同規模の50,000GPUsを目指すには、6億ドルものFLTステークが必要です。」
タ「FluenceはDAOによって運営されていますが、分散型コンピューティングプラットフォームをDAOで運営する利点は何ですか?」
フ「DAOはコミュニティがコントロールを持ち、プロジェクトが真に分散型であることを保証します。最も効率的なガバナンス形式ではありませんが、より公平なオプションは他にないと考えています。」
タ「日本のWeb3ユーザーへのメッセージがあればお願いします」
フ「日本が大好きで、今年後半に訪問できることを楽しみにしています。Hederaの共同設立者として数回訪問しましたが、HBARが日本で規制承認を得たことに感激しています。FLTでも同様のことができることを望んでいます。」
以上
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以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(X@web3tama / 以下、タ)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。最近、日本の仮想通貨(暗号資産)取引所で新たな海外の良質なブロックチェーンプロジェクトが上場される事例が増えてきました。このインタビューでは、日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトを取り上げていきます。
今回は、クラウドレスなインターネットを実現するクラウドレス、サーバーレス分散型コンピューティングプラットフォームFluenceに注目します。Fluenceは、中央集権型のクラウドプロバイダーからコンピューティングを解放し、低コストでトラストレス、検証可能なコンピューティグを提供します。Fluenceの創設者トム・トゥロウブリッジ氏に、Fluenceの概要や展望、課題などについてお話を伺いました。
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※2024年6月26日に執筆
タ「本日はインタビューする機会をいただきありがとうございます。まず、Fluenceの概要について教えてください。」
フ「Fluenceは、クラウドレスなインターネットを実現する分散型のサーバーレスコンピューティングプラットフォームを提供しています。Fluence DePINプラットフォームは、集中型クラウドプロバイダーからコンピューティングを解放し、低コストで検証可能な分散型コンピューティングを提供します。これにより、開発者はユーザー機能の改善に集中でき、アプリケーションの構築が迅速かつ容易になり、セキュリティも向上します。Fluenceは、集中制御のリスク、主観的な検閲、データロックインのリスクを排除し、インターネット寡占に代わる初の分散型『クラウドレス』コンピューティングプラットフォームです。Fluenceのユニークな利点は、トラストレスと検証可能性です。信頼性の欠如は、DePINオペレーターに報酬を与えるクリプトエコノミー的インセンティブから生じ、検証可能性はコンピューティングの暗号学的証明から得られます。Fluenceは、安全でプラットフォームリスクのないアプリケーションを構築したい開発者に、安価で監査可能な代替手段を提供します。」
タ「分散型クラウドコンピューティングと言えば、現在Difinityが代表的かと思いますが、FluenceとDifinityの違いについて教えていただけますか?」
フ「Difinityはオンチェーンコンピュートであるため、大規模なコンセンサスを得るためには膨大なパワーを必要とします。一方Fluenceはオフチェーンコンピュートで、コンセンサスオーバーヘッドがなく、スマートコントラクトだけでなく、非デリミスティックなコンピュートに向いています。Filecoinがオフチェーンストレージであるように、Difinityはオンチェーンコンピュートであり、Fluenceはオフチェーンコンピュートであるということです。」
タ「あなたはHedera Hashgraphの共同創設者でもありますが、そこで得られた知見や経験はどのようにFluenceに活かされるのでしょうか?」
フ「Hederaの設立を手伝ったことは、私にとってブロックチェーンとクリプトのエコシステムとの出会いであり、多くのことを学びました。Hederaで学んだ最大のレッスンは、コミュニティの重要性とクリプトネイティブである必要についてですね。Hederaは素晴らしい技術を持っていますが、クリプトコミュニティでは常に、そして今でもアウトサイダーであり、そのために非常に過小評価されています。Fluenceの重要な特徴の一つは、クリプトネイティブのチームであり、クリプトコミュニティ、特にDePINコミュニティにおいて、イベントシリーズ『DePIN Days』や私のDePINedポッドキャストで、あらゆるエキサイティングなプロジェクトをまとめることに取り組んでいることです。」
タ「Fluenceの将来的な需要についてどのように予測していますか?」
フ「サーバーレスマーケットは現在150億ドル規模で、2035年までに約1000億ドルに成長すると見込まれています。Fluenceは唯一の分散型オプションであり、クラウドプロバイダーに比べて最大80%のコスト削減が可能です。需要はコンピューティングリソースの需要によってのみ制限されるため、ネットワーク上のサービスの開発が進む限り、規模は無限大です。」
タ「それでは将来的にWeb2プレイヤーの需要を取り込むことも視野に入れているのでしょうか?」
フ「Web2プレイヤーをターゲットにすることこそ私たちの目標です。トークンに言及せずにFluenceを議論できると良いですよね。私たちのプラットフォームは、トークンや分散化とは無関係に、伝統的な競争相手と比較して魅力的でなければなりません。つまりより安価で優れたサービスを提供するためのツールと見なされるべきです。そして、ここで示唆されているように、市場はWeb2にあります。コンピューティング市場、サーバーレスマーケット、CPU市場がそうです。スケールするにはそこに取り組む必要があります。」
タ「そうした次のレベルにFluenceを押し上げるために、現在どのようなことにフォーカスしていますか?」
フ「我々は数ヶ月以内にステーキングを開始します。ステーキングはネットワークの安全性やコンピューティングプロバイダーへの信頼性を高めます。多くのコンピューティングプロバイダーがFluenceネットワークへの参加を希望しており、現在ステーキングの需要リストを作っています。目標は今夏までに1,000CPU、すなわち1200万ドル相当のステークを達成することです。1つのAmazonデータセンターと同規模の50,000GPUsを目指すには、6億ドルものFLTステークが必要です。」
タ「FluenceはDAOによって運営されていますが、分散型コンピューティングプラットフォームをDAOで運営する利点は何ですか?」
フ「DAOはコミュニティがコントロールを持ち、プロジェクトが真に分散型であることを保証します。最も効率的なガバナンス形式ではありませんが、より公平なオプションは他にないと考えています。」
タ「日本のWeb3ユーザーへのメッセージがあればお願いします」
フ「日本が大好きで、今年後半に訪問できることを楽しみにしています。Hederaの共同設立者として数回訪問しましたが、HBARが日本で規制承認を得たことに感激しています。FLTでも同様のことができることを望んでいます。」
以上
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