16日の米国市場ダイジェスト:NYダウは228ドル高、FOMC控えソフトランディング期待が支える
[24/09/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
*08:03JST 16日の米国市場ダイジェスト:NYダウは228ドル高、FOMC控えソフトランディング期待が支える
■NY株式:NYダウは228ドル高、FOMC控えソフトランディング期待が支える
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は228.30ドル高の41,622.08ドル、ナスダックは91.85ポイント安の17,592.13で取引を終了した。
今週開催される連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。9月NY連銀製造業景気指数が約1年ぶりに拡大域に回復し、ソフトランディング期待に支えられた買いにダウは上昇し過去最高値を更新した。一方、ナスダックは携帯端末のアップル(AAPL)の下落が重しとなり、終日軟調に推移し、まちまちで終了。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落した。
半導体のインテル(INTC)は国防総省向けの半導体製造で連邦補助金を最大35億ドル正式に獲得したことが明らかになったほか、オンライン小売のアマゾン(AMZN)傘下のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)向けカスタム人工知能(AI)チップを製造することが明らかになり、上昇。クルーズ船を運営するロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)はアナリストが目標株価を引き上げ、上昇。ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)も人工知能(AI)需要の継続、クラウド関連の収益増期待でアナリストが目標株価
を引き上げ、上昇した。
鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチ―ル(X)は日本製鉄による同社買収を巡るバイデン政権の判断が11月の大統領選後に先延ばしされる可能性が報じられ、速やかな買収阻止発表への警戒感が後退し、上昇。銀行のJPモルガン(JPM)やシティ(C)はソフトランディング観測に、利益率圧迫への懸念が後退し、それぞれ上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は先週発表した新型アイフォーン16を巡り、アナリストが最初の週末の予約販売台数が前年のアイフォーン15に比べ13%減となったとし、需要が予想を下回る可能性を警告し、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はストライキ中、現金保持のため、新規人員採用凍結、一時帰休を含むコスト削減措置を発表し、下落した。
民主党上院議員の3人は、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長宛ての書簡で、労働市場の潜在的なリスク軽減のため、今週開催するFOMCで75ベーシスポイントの利下げを含みより積極的に前倒しでの利下げ実施を検討すべきだと要請したと、報じられた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:FRBの大幅利下げ観測強まる、良好な製造業指標でドルは下げ止まる
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は139円74銭から140円91銭まで上昇し、140円62銭で引けた。連邦準備制度理事会(FRB)が9月連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げに踏み切るとの見方が強まりドル売りが加速した後、米9月NY連銀製造業景気指数が予想外にプラスに改善、ほぼ1年ぶり高水準となったためドルの買戻しが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1116ドルから1.1138ドルの狭いレンジでもみ合い、1.1131ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト、レーン理事が「緩和政策では、段階的なアプローチが適切」、スロバキア中央銀行のカジミール総裁が「ECB、12月まで追加利下げ待つことは、ほぼ確実」と、慎重な利下げ姿勢を表明し、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、155円51銭から156円67銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3188ドルから1.3218ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8435フランへ下落後、0.8459フランまで上昇した。
■NY原油:上昇で70.09ドル、一時70.70ドルまで値上り
NY原油先物10月限は上昇(NYMEX原油10月限終値:70.09 ↑1.44)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+1.44ドル(+2.10%)の70.09ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.65ドル−70.70ドル。アジア市場で68.65ドルまで売られたが、まもなく反転し、米国市場の中盤にかけて70.70ドルまで買われた。リビアの輸出減少を意識した買いが入ったようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に70ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.10ドル +0.45ドル(+1.16%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.09ドル +1.84ドル(+1.87%)
ゴールドマン・サックス(GS)485.16ドル +6.17ドル(+1.28%)
インテル(INTC) 20.91ドル +1.25ドル(+6.35%)
アップル(AAPL) 216.32ドル -6.18ドル(-2.77%)
アルファベット(GOOG) 158.99ドル +0.62ドル(+0.39%)
メタ(META) 533.28ドル +8.66ドル(+1.65%)
キャタピラー(CAT) 347.96ドル +2.65ドル(+0.76%)
アルコア(AA) 34.50ドル +1.98ドル(+6.08%)
ウォルマート(WMT) 80.56ドル -0.04ドル(-0.04%)
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■NY株式:NYダウは228ドル高、FOMC控えソフトランディング期待が支える
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は228.30ドル高の41,622.08ドル、ナスダックは91.85ポイント安の17,592.13で取引を終了した。
今週開催される連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。9月NY連銀製造業景気指数が約1年ぶりに拡大域に回復し、ソフトランディング期待に支えられた買いにダウは上昇し過去最高値を更新した。一方、ナスダックは携帯端末のアップル(AAPL)の下落が重しとなり、終日軟調に推移し、まちまちで終了。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落した。
半導体のインテル(INTC)は国防総省向けの半導体製造で連邦補助金を最大35億ドル正式に獲得したことが明らかになったほか、オンライン小売のアマゾン(AMZN)傘下のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)向けカスタム人工知能(AI)チップを製造することが明らかになり、上昇。クルーズ船を運営するロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)はアナリストが目標株価を引き上げ、上昇。ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)も人工知能(AI)需要の継続、クラウド関連の収益増期待でアナリストが目標株価
を引き上げ、上昇した。
鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチ―ル(X)は日本製鉄による同社買収を巡るバイデン政権の判断が11月の大統領選後に先延ばしされる可能性が報じられ、速やかな買収阻止発表への警戒感が後退し、上昇。銀行のJPモルガン(JPM)やシティ(C)はソフトランディング観測に、利益率圧迫への懸念が後退し、それぞれ上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は先週発表した新型アイフォーン16を巡り、アナリストが最初の週末の予約販売台数が前年のアイフォーン15に比べ13%減となったとし、需要が予想を下回る可能性を警告し、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はストライキ中、現金保持のため、新規人員採用凍結、一時帰休を含むコスト削減措置を発表し、下落した。
民主党上院議員の3人は、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長宛ての書簡で、労働市場の潜在的なリスク軽減のため、今週開催するFOMCで75ベーシスポイントの利下げを含みより積極的に前倒しでの利下げ実施を検討すべきだと要請したと、報じられた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:FRBの大幅利下げ観測強まる、良好な製造業指標でドルは下げ止まる
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は139円74銭から140円91銭まで上昇し、140円62銭で引けた。連邦準備制度理事会(FRB)が9月連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げに踏み切るとの見方が強まりドル売りが加速した後、米9月NY連銀製造業景気指数が予想外にプラスに改善、ほぼ1年ぶり高水準となったためドルの買戻しが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1116ドルから1.1138ドルの狭いレンジでもみ合い、1.1131ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト、レーン理事が「緩和政策では、段階的なアプローチが適切」、スロバキア中央銀行のカジミール総裁が「ECB、12月まで追加利下げ待つことは、ほぼ確実」と、慎重な利下げ姿勢を表明し、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、155円51銭から156円67銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3188ドルから1.3218ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8435フランへ下落後、0.8459フランまで上昇した。
■NY原油:上昇で70.09ドル、一時70.70ドルまで値上り
NY原油先物10月限は上昇(NYMEX原油10月限終値:70.09 ↑1.44)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+1.44ドル(+2.10%)の70.09ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.65ドル−70.70ドル。アジア市場で68.65ドルまで売られたが、まもなく反転し、米国市場の中盤にかけて70.70ドルまで買われた。リビアの輸出減少を意識した買いが入ったようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に70ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.10ドル +0.45ドル(+1.16%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.09ドル +1.84ドル(+1.87%)
ゴールドマン・サックス(GS)485.16ドル +6.17ドル(+1.28%)
インテル(INTC) 20.91ドル +1.25ドル(+6.35%)
アップル(AAPL) 216.32ドル -6.18ドル(-2.77%)
アルファベット(GOOG) 158.99ドル +0.62ドル(+0.39%)
メタ(META) 533.28ドル +8.66ドル(+1.65%)
キャタピラー(CAT) 347.96ドル +2.65ドル(+0.76%)
アルコア(AA) 34.50ドル +1.98ドル(+6.08%)
ウォルマート(WMT) 80.56ドル -0.04ドル(-0.04%)
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