3日の米国市場ダイジェスト:NYダウは184ドル安、雇用統計や中東情勢深刻化を警戒
[24/10/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
*08:06JST 3日の米国市場ダイジェスト:NYダウは184ドル安、雇用統計や中東情勢深刻化を警戒
■NY株式:NYダウは184ドル安、雇用統計や中東情勢深刻化を警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は184.93ドル安の42,011.59ドル、ナスダックは6.64ポイント安の17,918.48で取引を終了した。
中東情勢の深刻化懸念が重しとなり、寄り付き後、下落。ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇したため景気見通し改善で一時プラス圏に回復した。しかし、バイデン大統領がイスラエルのイラン報復を巡り石油施設攻撃の可能性を示唆すると原油高や地政学的リスク上昇を警戒した売りが加速し、再び下落。ナスダックは半導体のエヌビディアの上昇が下支えとなったが終盤にかけても4日に雇用統計の発表を控えた警戒感に利益確定売りも強く、戻り鈍く終了。セクター別では、半導体・同製造装置、エネルギーが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
半導体のエヌビディア(NVDDA)はファン最高経営責任者(CEO)がTVインタビューで、生成AI(人工知能)向け次世代チップ「ブラックウェル」への需要が「狂気じみている」と、力強い需要動向を示唆したため大幅高。石油・天然ガス会社のダイヤモンドバック・エナジー(FANG)、エクソン・モービル(XOM)、APA(APA)などはバイデン大統領発言を受け原油先高観に上昇。公共直流(DC)急速充電ネットワークを所有・運営するEVGO (EVGO)は政府の融資を取り付け、上昇した。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はセダン「モデル3」の廉価モデルの注文受け付けを終了したことがウェブサイト上で明らかになり、下落。
飲料会社のコンステレーション(STZ)は四半期決算で国内需要が弱く、内容が予想に満たず、下落した。オンライン医療サービス会社、ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルス(HIMS)は食品医薬品局(FDA)が製薬会社イーライ・リリー(LLY)の糖尿病治療薬を不足リストから除外したため、不足の恩恵で伸びていた模様品の売り上げ減が警戒され、下落。ジーンズなどを扱う衣料品メーカーのリーバイ・ストラウス(LEVI)は見通し引き下げが嫌気され続落した。
シカゴ連銀のグールズビー総裁はラジオインタビューで、港湾ストが2週間以上続けば供給網混乱がインフレ上振れ圧力をもたらす恐れがあると警告した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米9月ISM非製造業景況指数の大幅改善でドル続伸
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円48銭へ弱含んだのち、147円17銭まで上昇し、146円93銭で引けた。米週次新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、ドル買いが一時後退。その後、米9月ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇し1年半ぶり高水準となったため、速やかなペースでの利下げ観測が後退し、長期金利上昇に伴うドル買いが一段と加速。さらに、石破首相発言を受け、日銀の年内の追加利上げ観測後退で円売りにも拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.1047ドルから1.1008ドルまで下落し、1.1029ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の10月理事会での追加利下げを織り込むユーロ売りが継続。ユーロ・円は、162円24銭へ上昇後、161円49銭まで反落。日欧金利差縮小観測を受けた円買い、ユーロ売りが一段と後退した。ポンド・ドルは1.3092ドルへ下落後、1.3119ドル下げ止まった。ベイリー総裁発言や弱い英9月サービス業PMI改定値受け英中銀の積極的な利下げを織り込むポンド売りが継続した。ドル・スイスは0.8492フラン
から0.8543フランまで上昇した。
■NY原油:大幅高で73.71ドル、時間外取引で74.09ドルまで値上り
NY原油先物11月限は大幅高(NYMEX原油11月限終値:73.71 ↑3.61)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+3.61ドル(+5.15%)の73.71ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは70.52ドル−74.09ドル。ロンドン市場で70.52ドルまで売られたが、米国市場では乱高下し、71.27ドルから73.95ドルまで買われた後、72.70ドルまで反落したが、通常取引終了後の時間外取引で74.09ドルまで買われた。イスラエルによるイラン攻撃が警戒されており、供給不安が一段と増大していることが原油高につながった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.25ドル +0.02ドル(+0.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 104.57ドル +0.05ドル(+0.04%)
ゴールドマン・サックス(GS)486.10ドル -5.89ドル(-1.19%)
インテル(INTC) 22.26ドル -0.13ドル(-0.58%)
アップル(AAPL) 225.67ドル -1.11ドル(-0.48%)
アルファベット(GOOG) 167.21ドル -0.10ドル(-0.05%)
メタ(META) 582.77ドル +9.96ドル(+1.73%)
キャタピラー(CAT) 391.09ドル -2.96ドル(-0.75%)
アルコア(AA) 38.17ドル -1.00ドル(-2.55%)
ウォルマート(WMT) 80.43ドル 0.00ドル(0.00%)
<ST>
■NY株式:NYダウは184ドル安、雇用統計や中東情勢深刻化を警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は184.93ドル安の42,011.59ドル、ナスダックは6.64ポイント安の17,918.48で取引を終了した。
中東情勢の深刻化懸念が重しとなり、寄り付き後、下落。ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇したため景気見通し改善で一時プラス圏に回復した。しかし、バイデン大統領がイスラエルのイラン報復を巡り石油施設攻撃の可能性を示唆すると原油高や地政学的リスク上昇を警戒した売りが加速し、再び下落。ナスダックは半導体のエヌビディアの上昇が下支えとなったが終盤にかけても4日に雇用統計の発表を控えた警戒感に利益確定売りも強く、戻り鈍く終了。セクター別では、半導体・同製造装置、エネルギーが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
半導体のエヌビディア(NVDDA)はファン最高経営責任者(CEO)がTVインタビューで、生成AI(人工知能)向け次世代チップ「ブラックウェル」への需要が「狂気じみている」と、力強い需要動向を示唆したため大幅高。石油・天然ガス会社のダイヤモンドバック・エナジー(FANG)、エクソン・モービル(XOM)、APA(APA)などはバイデン大統領発言を受け原油先高観に上昇。公共直流(DC)急速充電ネットワークを所有・運営するEVGO (EVGO)は政府の融資を取り付け、上昇した。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はセダン「モデル3」の廉価モデルの注文受け付けを終了したことがウェブサイト上で明らかになり、下落。
飲料会社のコンステレーション(STZ)は四半期決算で国内需要が弱く、内容が予想に満たず、下落した。オンライン医療サービス会社、ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルス(HIMS)は食品医薬品局(FDA)が製薬会社イーライ・リリー(LLY)の糖尿病治療薬を不足リストから除外したため、不足の恩恵で伸びていた模様品の売り上げ減が警戒され、下落。ジーンズなどを扱う衣料品メーカーのリーバイ・ストラウス(LEVI)は見通し引き下げが嫌気され続落した。
シカゴ連銀のグールズビー総裁はラジオインタビューで、港湾ストが2週間以上続けば供給網混乱がインフレ上振れ圧力をもたらす恐れがあると警告した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米9月ISM非製造業景況指数の大幅改善でドル続伸
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円48銭へ弱含んだのち、147円17銭まで上昇し、146円93銭で引けた。米週次新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、ドル買いが一時後退。その後、米9月ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇し1年半ぶり高水準となったため、速やかなペースでの利下げ観測が後退し、長期金利上昇に伴うドル買いが一段と加速。さらに、石破首相発言を受け、日銀の年内の追加利上げ観測後退で円売りにも拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.1047ドルから1.1008ドルまで下落し、1.1029ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の10月理事会での追加利下げを織り込むユーロ売りが継続。ユーロ・円は、162円24銭へ上昇後、161円49銭まで反落。日欧金利差縮小観測を受けた円買い、ユーロ売りが一段と後退した。ポンド・ドルは1.3092ドルへ下落後、1.3119ドル下げ止まった。ベイリー総裁発言や弱い英9月サービス業PMI改定値受け英中銀の積極的な利下げを織り込むポンド売りが継続した。ドル・スイスは0.8492フラン
から0.8543フランまで上昇した。
■NY原油:大幅高で73.71ドル、時間外取引で74.09ドルまで値上り
NY原油先物11月限は大幅高(NYMEX原油11月限終値:73.71 ↑3.61)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+3.61ドル(+5.15%)の73.71ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは70.52ドル−74.09ドル。ロンドン市場で70.52ドルまで売られたが、米国市場では乱高下し、71.27ドルから73.95ドルまで買われた後、72.70ドルまで反落したが、通常取引終了後の時間外取引で74.09ドルまで買われた。イスラエルによるイラン攻撃が警戒されており、供給不安が一段と増大していることが原油高につながった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.25ドル +0.02ドル(+0.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 104.57ドル +0.05ドル(+0.04%)
ゴールドマン・サックス(GS)486.10ドル -5.89ドル(-1.19%)
インテル(INTC) 22.26ドル -0.13ドル(-0.58%)
アップル(AAPL) 225.67ドル -1.11ドル(-0.48%)
アルファベット(GOOG) 167.21ドル -0.10ドル(-0.05%)
メタ(META) 582.77ドル +9.96ドル(+1.73%)
キャタピラー(CAT) 391.09ドル -2.96ドル(-0.75%)
アルコア(AA) 38.17ドル -1.00ドル(-2.55%)
ウォルマート(WMT) 80.43ドル 0.00ドル(0.00%)
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