C&Gシステムズ Research Memo(4):自社製のCAMは、世界トップクラスの高精度加工を実現
[14/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
(3)特色と強み
C&Gシステムズ<6633>は金型設計用CAD/CAMシステムの専門メーカーであるが、強みの1つが2次元/3次元両方に対応した高機能ハイエンド製品を揃えていることである。さらに、対応する金型の領域も「プレス」「ダイカスト」「プラスチック」と幅広いため、多くの金型製造に対応が可能となっている(金型市場全体のうち、この3分野が約90%を占める〈機械統計「国内金型生産額」の分類による〉)。また、金型の大きさについても同社製品は大小様々な型に対応が可能であり、付加価値の高い0.2ミクロンほどの微細品用や自動車のバンパー向けの大きい金型などに対応できることも同社の特色、強みである。このように専業メーカーとして幅広い対応が可能なため、顧客はワンストップで様々なニーズを満たすことが可能になる。
特に同社製のCAMは、独自の演算プログラムにより、高精度加工を実現し、世界でもトップクラスの高い評価を得ている。また、金型の設計段階から加工設定を行え、効率的な金型製作を実現している。多くの製品が「自社開発品」であるため、顧客ニーズをすぐに次の製品にフィードバックすることもできる。
(注:最終製品である金型の精度は、切削や加工を行う工作機械の精度に左右されると思われがちだが、実はCAMの精度が低いと工作機械の性能が充分に活かされない。精巧な金型を製造するためには、高性能な工作機械だけでなく高精度のCAMが重要な役割を果たしている。)
そのため同社の顧客(事業所)数は、前述のような自動車、電機、精密等の大手メーカーや各種部品メーカーを中心に7,000以上にのぼっている。これらのユーザーの多くは、継続的に同社と保守契約を結び、新製品購入の場合でも同社を優先することが多く、この事実が同社の収益基盤を安定的なものとしている。ここ数年間の既存顧客の保守更新率は常に80%を上回っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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