ソフトクリエH Research Memo(4):高い技術力や守備範囲の広さ、コスト競争力が強み
[14/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
(b)ソフトクリエイトグループの強み
ソフトクリエイトホールディングス<3371>のECソリューション事業における強みとして、◇顧客ニーズに完全対応できるカスタマイズ能力、◇顧客サイトのマーケティング支援力、◇コスト競争力??の3点が挙げられる。
○顧客ニーズに完全対応できるカスタマイズ能力
顧客のEC事業のためにレディメイドのソフトウエアで対応しきれることは、まずあり得ない。顧客の業態や商品などによってニーズは千差万別だからだ。この点で、ECソリューション事業には基本となるソフトをカスタマイズしながら顧客ニーズを実現するだけの技術力が求められる。
一方、顧客ニーズの大きな潮流に、「オムニチャネル」がある。これは消費者がインターネットや店舗などの各販売チャネルを意識することなく、あらゆる経路(チャネル)から同様に買物ができるような仕組みづくりであり、そうした環境を実現することである。前述のように、同社が「リアル店舗で実績を有する企業」をターゲット顧客としているのは、まさにこのオムニチャネル支援で強みを持つからだ。加えて、同社は800社以上の実績を有するが、その過程でさまざまな業種のECサイト支援を経験し、各業種に特有のノウハウを蓄積してきた。この点も、顧客ニーズを実現するためのカスタマイズ能力において、重要な部分を占めている。
○顧客サイトのマーケティング支援力
現代では、中小企業から大企業まで、ほとんどの企業がeコマースに進出している。すなわち、「ネットショップもやっています」というのは、競争優位性をもたらす条件ではなく、競争から脱落しないための条件に過ぎない。その結果、ECソリューション提供事業者への期待も、サイト構築及び保守サポートにとどまらず、売上高を伸ばすためのマーケティング支援へと明確に変わりつつある。換言すれば、より広い守備範囲が求められている。
同社は競合企業に比較してECサービスの領域が広範囲にわたっており、この点でまず、競争優位性を持っていると言える。加えて、サイトのSEO(検索エンジン最適化)対策や集客方法、あるいはコンバージョン率(サイトへのアクセスが実際の注文や資料請求などにつながった割合)の向上などについての対策やノウハウの提供も行っており、この点も同社が高い評価を受けている要因の1つである。
○コスト競争力
企業がeコマースを行う上で、コストは重要なポイントだ。特に同社の顧客となる規模の企業にとっては、初期費用や毎月のランニングコストだけでなく、事故(情報漏えいなど)発生時も含めたトータル・コストという概念が重要になる。
同社は自前でデータセンターを用意し、顧客企業のデータ保守・管理なども請け負っている。現状では顧客の9割以上から委託されている状況だ。データセンターの施設は専業の業者から賃借し、セキュリティについては、情報セキュリティサービスのラック<3857>と包括契約を締結している。このように、外部のサービスを活用しても、顧客数が多いため1社当たりの負担を安くすることが可能になり、結果的に同社のコスト競争力につながっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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(b)ソフトクリエイトグループの強み
ソフトクリエイトホールディングス<3371>のECソリューション事業における強みとして、◇顧客ニーズに完全対応できるカスタマイズ能力、◇顧客サイトのマーケティング支援力、◇コスト競争力??の3点が挙げられる。
○顧客ニーズに完全対応できるカスタマイズ能力
顧客のEC事業のためにレディメイドのソフトウエアで対応しきれることは、まずあり得ない。顧客の業態や商品などによってニーズは千差万別だからだ。この点で、ECソリューション事業には基本となるソフトをカスタマイズしながら顧客ニーズを実現するだけの技術力が求められる。
一方、顧客ニーズの大きな潮流に、「オムニチャネル」がある。これは消費者がインターネットや店舗などの各販売チャネルを意識することなく、あらゆる経路(チャネル)から同様に買物ができるような仕組みづくりであり、そうした環境を実現することである。前述のように、同社が「リアル店舗で実績を有する企業」をターゲット顧客としているのは、まさにこのオムニチャネル支援で強みを持つからだ。加えて、同社は800社以上の実績を有するが、その過程でさまざまな業種のECサイト支援を経験し、各業種に特有のノウハウを蓄積してきた。この点も、顧客ニーズを実現するためのカスタマイズ能力において、重要な部分を占めている。
○顧客サイトのマーケティング支援力
現代では、中小企業から大企業まで、ほとんどの企業がeコマースに進出している。すなわち、「ネットショップもやっています」というのは、競争優位性をもたらす条件ではなく、競争から脱落しないための条件に過ぎない。その結果、ECソリューション提供事業者への期待も、サイト構築及び保守サポートにとどまらず、売上高を伸ばすためのマーケティング支援へと明確に変わりつつある。換言すれば、より広い守備範囲が求められている。
同社は競合企業に比較してECサービスの領域が広範囲にわたっており、この点でまず、競争優位性を持っていると言える。加えて、サイトのSEO(検索エンジン最適化)対策や集客方法、あるいはコンバージョン率(サイトへのアクセスが実際の注文や資料請求などにつながった割合)の向上などについての対策やノウハウの提供も行っており、この点も同社が高い評価を受けている要因の1つである。
○コスト競争力
企業がeコマースを行う上で、コストは重要なポイントだ。特に同社の顧客となる規模の企業にとっては、初期費用や毎月のランニングコストだけでなく、事故(情報漏えいなど)発生時も含めたトータル・コストという概念が重要になる。
同社は自前でデータセンターを用意し、顧客企業のデータ保守・管理なども請け負っている。現状では顧客の9割以上から委託されている状況だ。データセンターの施設は専業の業者から賃借し、セキュリティについては、情報セキュリティサービスのラック<3857>と包括契約を締結している。このように、外部のサービスを活用しても、顧客数が多いため1社当たりの負担を安くすることが可能になり、結果的に同社のコスト競争力につながっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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