河合楽器---高付加価値ピアノが北米、欧州市場で販売増加、東南アジアでは電子ピアノが好調
[14/03/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
河合楽器製作所<7952>の2014年第3四半期(13年4-12月)業績は、売上高が前年同期比6.6%増の436.18億円、営業利益が同7.4%増の13.71億円、経常利益が同34.9%増の19.50億円、四半期純利益が同15.4%増の11.63億円だった。「第4次中期経営計画」の初年度として、最高級グランドピアノ「Shigeru Kawai」を中心とした高付加価値ピアノの全世界に向けての販売拡大とブランド力向上に注力。また、国内では新規顧客の開拓と地域密着型の音楽教室の展開を進め、海外ではインドネシアにおいて直営教室を開設するなど市場開拓・販売拡大に取り組んでいる。
セグメント業績では、楽器事業の売上高が前年同期比9.4%増の212.48億円、営業利益が同13.5%増の0.67億円。海外では中国市場でアップライトピアノが減少したが、北米、欧州市場でグランドピアノの販売が増加。また、電子ピアノが、欧州および東南アジア市場において伸長している。
教育関連事業は、売上高が同2.3%減の127.21億円、営業利益が同14.8%減の9.82億円だった。人口増加エリアでの音楽教室開設などにより新入生徒数は増加したが、既存教室の生徒数減少が影響した。素材加工事業の売上高は、同19.5%増の76.23億円、営業利益が同30.4%増の4.75億円。金属事業において前期に設立した子会社の銑鉄鋳物販売が加わったほか、自動車関連部品の受注が増加。また、音響事業においても市場の活性化や楽器販売との相乗効果により防音室の販売が増加している。情報関連事業の売上高は18.86億円、営業損失が0.51億円。IT機器の販売増加により、営業損失は前年同期比で0.18億円改善している。
14年3月期通期については、売上高が前期比6.9%増の585.00億円、営業利益が同53.7%増の18.00億円、経常利益が同18.1%増の20.00億円、純利益が同37.8%増の13.00億円と、昨年11月に上方修正した計画を据え置いている。
河合楽器製作所<7952>は楽器メーカー大手。「KAWAI」ブランドのピアノ製造販売、ピアノ調律・修理、ピアノレッスンや子どもリトミックなどのカワイ音楽教室の運営、カワイ体育教室、学校体育用品からフィットネス機器などを手掛ける。また、iPhoneアプリ「KAWAI メトロノーム」「KAWAI チューナー」などを国内外で展開。
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