アイスタイル Research Memo(1):売上高100億円達成に向けた取り組みに注目
[14/03/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
国内最大の化粧品クチコミサイト「@cosme(アットコスメ)」を運営。子会社でEC事業や店舗事業、エステサロン等の検索・予約サイト「ispot(アイスポット)」を運営するほか、アジアにおけるマーケティング事業を展開している。グループ全体の登録会員数は2013年12月末で269万人と順調に拡大中。
2014年6月期の第2四半期累計(2013年7-12月)の連結業績は、売上高が前年同期比6.2%増、営業利益が同68.2%減と増収減益決算となったが、ほぼ会社想定内での着地となった。減益要因は、人件費やシステム開発費、海外事業の立ち上げ費用などの先行投資負担増に加えて、新本社移転費用を計上したことなどが主因だ。
2014年6月期の連結業績は、売上高が前期比16.7%増、営業利益で同20.5%減の期初会社計画を若干下回ると弊社ではみている。「ispot」事業において、ビジネスモデルの転換を2014年6月期の第2四半期より進めており、下期(1-6月)においてもその影響が残ることが主因だ。
ただ、2015年6月期以降は、再び増収増益基調に転じると予想される。メディア事業では主力のブランディング広告に加えて、ミクシィマーケティングより事業取得する広告配信プラットフォーム事業が加わるほか、プレミアム課金サービスの収益貢献も期待される。また、今期は赤字となる中国、シンガポールでの海外事業やその他事業も来期後半以降には単月黒字転換が見込まれることも増益要因となる。同社<3660>は中期事業計画として、2016年6月期に連結売上高10,000百万円、営業利益1,500百万円を目標として掲げており、既存事業の強化や新規事業の展開も含め、目標達成に向けた今後の取り組みが注目されよう。
■Check Point
・集客力とデータベースを活用したECサイトで高い収益性を確保
・本社移転関連の負担が軽減し業績は上向きに転換へ
・「@cosme」をプラットフォームにネットとリアルで事業領域を拡大
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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