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アイスタイル Research Memo(14):海外事業はインターネット市場の高成長を背景に好調に推移

注目トピックス 日本株

■成長戦略

(3)海外事業

同社<3660>は前第4四半期より連結業績として加わった海外事業に関しては、中国、インドネシアともに順調に成長している。なお、シンガポール子会社に関してはシステム開発を中心に行っており、現在はコストセンター的な位置付けとなっている。

中国に関しては、マーケティング事業と日系化粧品企業の中国への進出支援サービスを主な事業として展開しているが、進出支援サービスは伸び悩む一方で、マーケティング事業は好調に推移している。2013年6月より現地企業と共同制作しているWeb連動型美容情報テレビ番組が好評でスポンサー収入が入っているほか、中国最大のミニブログサイト「新浪微博(Sina Weibo)」上に開設した中国版「@cosme」サイトもフォロワー数が120万人を突破し(2013年7月:33万人)、オンラインプロモーションも好調に推移している。

一方、インドネシアではリスティング広告など運用型広告を中心に展開しているが、こちらも好調に推移している。スマートフォンの普及拡大やeコマース市場の成長を背景に、インターネット広告需要も急速に伸びているのが背景だ。顧客の業種は幅広く、現地企業と外資系企業の比率は半々となっている。また、同子会社は2013年にGoogle(シンガポール)より、インドネシアで唯一のヒーローエージェンシーとして表彰されるなど、現地での実績も高く評価されている。

中国、インドネシアともにインターネット市場は高成長が続いており、今後も売上高は年率2ケタ成長が見込まれる。損益的には人員増強など今下期も予定しているため、当面は赤字が続く見通し。黒字化の時期としては中国、インドネシア共に来期中の単月黒字化が目途となっている。このため、海外事業全体の損益としては今期を底に来期は赤字が縮小し、順調にいけば2016年6月期にも黒字転換する見込みとなる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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