3Dマトリックス Research Memo(1):今期は下方修正も、パイプラインの進捗、販売エリアなど取り組みは進捗中
[14/03/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
3Dマトリックス<7777>は、2004年設立のバイオマテリアル(医療用材料)のベンチャー企業。米マサチューセッツ工科大学(MIT)で開発された「自己組織化ペプチド技術」の「独占的・全世界的な事業化権」を保有する。
3月14日付で発表された2014年4月期の第3四半期累計(2013年5月-2014年1月)の連結業績は、事業収益が56百万円、営業損失が1,048百万円となった。事業収益はインドネシア企業との販売契約一時金収入などを計上するにとどまり、研究開発費や販管費などの費用分が営業損失となった格好だ。
同社は現在の事業状況を鑑み、2014年4月期及び中期計画の業績見通しを修正発表した。2014年4月期は、吸収性局所止血材の国内での製造販売承認や海外企業との販売契約時期が来期にズレ込むことを想定し、売上高を従来予想の4,178百万円から106百万円に、営業利益を1,658百万円から一転、1,464百万円の営業損失とした。一方で、2015年4月期はこれらのスケジュールが進捗することを前提に、売上高で10,306百万円、営業利益で4,562百万円と急拡大を見込んでいる。
国内での止血材の承認遅れを主因に、2期連続で通期業績の下方修正を強いられることになったが、同社ではPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)からは追加データを要求されておらず、審査・協議を継続している状況が続いているとしており、早晩に認可されるとの見解を変えていない。実際、欧州では販売の際に必要となるCEマークを2014年1月に取得しており、安全性に関しての問題はないとみられる。海外企業との販売契約に関してもパートナーの絞り込みを終え、条件面での最終的な交渉が行われている段階にある。その他の開発パイプラインでは粘膜隆起材の国内での治験開始や歯槽骨再建材での欧州企業との販売契約なども見込まれ、新たに中国や南米へもエリアを拡大させるなど、事業拡大に向けた取り組みは着々と進行中で、今後の動向が注目される。
■Check Point
・「自己組織化ペプチド技術」の「独占的・全世界的な事業化権」
・売上高で10,306百万円、営業利益で4,562百万円と急拡大を見込む
・中国や南米でも子会社の設立を検討
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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3月14日付で発表された2014年4月期の第3四半期累計(2013年5月-2014年1月)の連結業績は、事業収益が56百万円、営業損失が1,048百万円となった。事業収益はインドネシア企業との販売契約一時金収入などを計上するにとどまり、研究開発費や販管費などの費用分が営業損失となった格好だ。
同社は現在の事業状況を鑑み、2014年4月期及び中期計画の業績見通しを修正発表した。2014年4月期は、吸収性局所止血材の国内での製造販売承認や海外企業との販売契約時期が来期にズレ込むことを想定し、売上高を従来予想の4,178百万円から106百万円に、営業利益を1,658百万円から一転、1,464百万円の営業損失とした。一方で、2015年4月期はこれらのスケジュールが進捗することを前提に、売上高で10,306百万円、営業利益で4,562百万円と急拡大を見込んでいる。
国内での止血材の承認遅れを主因に、2期連続で通期業績の下方修正を強いられることになったが、同社ではPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)からは追加データを要求されておらず、審査・協議を継続している状況が続いているとしており、早晩に認可されるとの見解を変えていない。実際、欧州では販売の際に必要となるCEマークを2014年1月に取得しており、安全性に関しての問題はないとみられる。海外企業との販売契約に関してもパートナーの絞り込みを終え、条件面での最終的な交渉が行われている段階にある。その他の開発パイプラインでは粘膜隆起材の国内での治験開始や歯槽骨再建材での欧州企業との販売契約なども見込まれ、新たに中国や南米へもエリアを拡大させるなど、事業拡大に向けた取り組みは着々と進行中で、今後の動向が注目される。
■Check Point
・「自己組織化ペプチド技術」の「独占的・全世界的な事業化権」
・売上高で10,306百万円、営業利益で4,562百万円と急拡大を見込む
・中国や南米でも子会社の設立を検討
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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