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3Dマトリックス Research Memo(8):成長ポテンシャルは高く、来期がターニングポイントとなる可能性

注目トピックス 日本株
■株価指標と株主還元策

(1)株価指標

直近の株価動向を見ると、止血材の欧州CEマーク取得を発表後に、株価は5,950円まで急騰したが、その後は下落トレンドに転じている。止血材の国内販売承認や欧米企業との販売契約が決まらないことで、2014年4月期業績の下方修正懸念が高まったことが要因として考えられる。現状、安定した製品売上げがないなかで業績は、こうしたイベントの有無によって大きく変動するため、当面の株価動向は同様の傾向が続くものと思われる。ただ、中長期的な成長ポテンシャルに対する見方に変わりなく、2015年4月期がターニングポイントになる可能性は高いと弊社ではみている。

現在の株価指標を同業他社との比較で見ると、同社<7777>のPBRに関しては20.6倍とバイオベンチャーのなかでは平均的な水準となっている。医療機器・材料メーカーの平均が1倍強で開きが大きいが、成長プレミアムの差によるものと考えられる。一方、予想PERでは、バイオベンチャー7社中、黒字見込みであるのはペプチドリーム<4587>1社という状況で、単年度での比較は難しくなっている。同社の中期計画が想定どおり進めば、2016年4月期におけるEPSは200円程度になる見通しで、PERの水準で見れば20倍弱の水準となる。

バイオベンチャーを取り巻く市場環境としては、再生医療や先進医療分野が今後の成長戦略の重要な柱の1つとして位置付けられている。実際、2014年度には成長促進に向けた様々な規制改革が実施される見通しとなっており、同社においても追い風が吹くものと期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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