注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、7&iHD、サイバーダインなど
[14/03/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
トヨタ<7203>:5638円(前日比+17円)
伸び悩み。6年ぶりの自社株買い実施、並びに、3000万株の自己株式処分を発表している。自社株買いの規模は6000万株、3600億円を上限としている。自己株式処分に伴う株式価値の希薄化を避ける狙い。株主還元に対する方向性などを評価する声は高いものの、直接的な需給インパクトが生じるのは6月以降となり、短期的な買い材料と捉える動きは限定的にとどまっている。外部環境悪化に伴う地合いの軟化に押される形へ。
7&iHD<3382>:3820円(同+125円)
堅調。JR西日本<9021>と提携して、駅構内にコンビニエンスストアを出店すると報じられている。今夏から順次、約500のコンビニ・売店を「セブンイレブン」に転換していくもよう。出店余地の大きい分野、並びに、相対的に出遅れていた関西地区への積極展開をストレートに評価する動きが先行へ。
セブン銀行<8410>:390円(同+12円)
しっかり。セブンイレブンが駅にコンビニ500店を出店などと伝わっているように、セブンイレブンの積極的な出店攻勢に伴うメリット享受期待が高まる状況のようだ。ATM利用者数増加による業績拡大期待を高める動きに。また、全体相場の地合い悪化を受けて、セクター内におけるディフェンシブ性の強さなどもポジティブ視される格好に。
東京エレクトロン デバイス<2760>:1376円(同-210円)
急落で下落率トップ。親会社の東京エレク<8035>が株式最大234万株を売り出すと発表している。また、同時に立会外取引における63万6000株を上限とする自己株式取得も発表へ。一株当たり価値の向上にはつながるものの、それ以上に目先の需給懸念が優勢となる状況のようだ。また、今後も東京エレクの保有株は需給面での警戒材料として残る状況にも。
味の素<2802>:1422円(同-47円)
さえない。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も1770円から1640円に引き下げている。リジン価格の下落などをマイナス視しているもよう。来期はリジン価格が前年を下回る可能性が高く、営業増益は期待しにくいとみている。脱コモディティ戦略の具体的な成果が見極められるまで、株価水準の是正は難しいと指摘している。
ゼビオ<8281>:1783円(同-101円)
急落。JPモルガンでは投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も2400円から1800円に引き下げている。今期の外部環境は悪くないなかで業績苦戦が継続、ボトムラインへの信認が低下と指摘。来期は環境の悪化懸念があるほか、中国や韓国事業などの新事業で業績改善が遅れる可能性もあると。会社側の業績未達懸念は今後も継続する可能性があるとしている。
アイシン精機<7259>:3480円(同+30円)
逆行高。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価は4500円としている。過去2年間でデンソー<6902>を大きくアンダーパフォームしてきたが、投資負担増の懸念など悪材料は織り込んだと捉えているもよう。今後は先行費用の一巡やトヨタ外拡販をカタリストに評価は回復していくと判断しているようだ。なお、MSでは、デンソーの投資判断は格下げしている。
コロプラ<3668>:2391円(同-79円)
売り優勢。ゲーム開発を展開するキング・デジタル・エンターテインメントが米国市場に新規上場し、初値は公開価格を約9%下回る低調なスタートなったことが嫌気されているようだ。キング社の低調なスタートを受けて、米国市場ではネットやバイオ関連の下落が目立っており、新興市場の主力株の心理的な重しに。
菊池製作所<3444>:ストップ安売り気配
ストップ安売り気配。今期の営業損益見通しを1.1億円の黒字から2.5億円の赤字へとそれぞれ大幅に下方修正したことが嫌気されている。スマホやコンパクトデジタルカメラ等の情報通信機器、精密電子機器分野における受注の低迷、福島第一原子力発電所事故に起因する福島工場の生産効率低下の影響などが逆風に。なお、第3四半期からは、新規分野の介護ロボット、医療機器関連の受注が増加したと。
サイバーダイン<7779>:8380円(同-1220円)
大幅下落で一時ストップ安まで。昨日は初値形成後に、需給面主導で乱高下となった。一時ストップ高を付ける場面もあり、その反動から利益確定売りが先行する状況。また、本日はマザーズ指数が3%超の大幅下落となり、新興市場全般に調整基調が強まっていることも換金売りを誘う格好に。なお、野村では、日本では医療用HALを流通させるための許認可取得の進捗、ドイツではHALを利用した身体機能改善・再生治療サービスの拡充に注目とコメントしている。
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