アーバネットコーポレーション Research Memo(3):賃貸収益物件への投資事業の広がりを追い風に業容を拡大
[14/03/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■会社概要
(2)会社沿革
同社<3242>は、現社長の服部氏によって1997年7月に設立された。マンション専門の設計会社に設計技術者として勤務していた服部信治(はっとりしんじ)氏は、自らマンションの企画・開発を行うことを目的として独立した。
設立当初は、企画や設計、コンサルティングを中心に実績を積み上げ、設立して3年後の2000年12月に、当初の計画通り、銀行借入が可能となったことからマンション開発販売事業をスタートさせた。
投資用ワンルームを主力としたのは、その頃からJリートや不動産ファンド等、賃貸収益物件への投資事業が拡大しはじめたことや、良い物件を開発すれば販売のほうは販売専門の会社へまかせられる製販分離型の業界構造となっていることが、少数精鋭の経営を目指していた同社にとって参入しやすかったことによる。同社の得意とする設計・開発に特化したことで入居者ニーズをくみ取った人気の高い物件を開発できたことに加えて、都内のワンルームマンションに対する需給ギャップや個人投資家からのニーズの拡大等、外部環境も同社の成長を後押しして、2007年3月にはJASDAQ市場へ上場を果たした。2008年のリーマンショックによる金融引き締め時には、開発物件の凍結を余儀なくされたが、営業部門を新設して他社物件の買取再販事業に参入し、全社を挙げて倒産した会社などのファミリーマンション等を買い取って販売する事業に取り組んだことにより、厳しい環境を乗り切ることができた。その時期に培われた販売ノウハウ等は、現在の買取再販事業や分譲用マンション等の販売にも生かされている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<FA>