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注目銘柄ダイジェスト(前場):ヤフー、パナソニック、サイバーエージェントなど

注目トピックス 日本株

ヤフー<4689>:503円(前日比-46円)
急落。ソフトバンク<9984>からイーアクセスを3240億円で買収すると発表している。イーアクセスとウイルコムの合併会社を子会社化して通信事業に参入する方向へ。子会社化による展開力の広がりなどを期待する声もあるが、買収金額には割高感が強い、ソフトバンクとの協業でなく自社でインフラを持つ正当性があるのかといった懐疑的な見方が先行しているようだ。なお、買収は手元資金で賄うと伝わっている。

パナソニック<6752>:1159円(同-32円)
売り優勢。昨日、2014年度の事業方針を発表している。2018年度に売上高10兆円を目指す、2014年度は営業利益3100億円を目指すといった数値目標が掲げられている。2014年度の利益目標水準が市場コンセンサスを下回っているほか、米テスラ向け投資に関する具体的なコメントがなかったことなど、マイナス視されているとの見方。また、売上高10兆円達成に向けた成長シナリオも見えていないとの声も。

ツガミ<6101>:584円(同+25円)
急反発。シティでは投資判断を新規に「1」、目標株価を710円としている。アップルの設備投資計画からスマホ関連の設備投資回復が見込まれること、自動車部品加工用の新製品タレット旋盤の出荷拡大を背景に、来期の営業利益は急回復すると見込んでいるようだ。また、アップルのiPhone新機種が9月にも世界で発売される見通しと報じられていることも、刺激材料につながっているようだ。

SUMCO<3436>:794円(同+37円)
強い動きが目立つ。シティでは1-3月期のプレビューレポートをリリースしている。1-3月期営業利益は前年同期比1%増の42億円と予想、加えて、足元では300mm200mm以下の需要がともに急速に回復していると指摘している。月を追うごとに引き合いが強まっているようだ。今後の業績モメンタムの好転を期待する動きにつながる格好へ。

レーザーテック<6920>:1160円(同+61円)
急伸。SMBC日興では投資判断を新規に「1」、目標株価を1470円としている。主力のマスク検査装置は、マスク使用枚数の増加や検査の重要度の高まりによって、今後需要が拡大していくと予想。今6月期営業利益は、会社計画22.5億円を上回る26億円、前期比21%増までの上振れを見込んでいる。また、来期、再来期も2割の収益成長が続くと予想している。

大幸薬品<4574>:1769円(同-222円)
急落。「クレベリン ゲル」、「クレベリン マイスティック」の2商品において、空間除菌をうたった広告に消費者庁が措置命令と伝わっている。広さや換気回数、設置場所などの利用環境によって、成分の広がりが異なる場合があるものの、どのような環境においても放出される成分が同じように広がるとの誤解を生じかねない広告表現となってしまっていたことが要因。広告表現に関するもので、製品の性能自体に問題はないとみられるが、足元の業績成長を牽引してきた製品だけに、今後の影響に対する警戒感が先行しやすい状況に。

資生堂<4911>:1788円(同-35円)
さえない。シティでは投資判断を「1」から「2」へ格下げしている。目標株価も2100円から2000円に引き下げへ。3月の仮需は想定を大きく超えており、来期は営業減益が見込まれるとの見方。また、今年に入ってTOPIXを19%アウトパフォームしており、成長シナリオは相当程度織り込まれたとも指摘。なお、新年度に就任予定の魚谷新社長の打ち出す戦略には注目とも。

nms<2162>:321円(同+12円)
大幅反発。パナソニック<6752>の一般電源事業の譲受けに関する基本合意書を締結したと発表したことが材料視されている。車載向けを除く電源および電源関連部品(高圧電源、低圧電源、マグネットロール、トランス等)の開発、製造、販売に関する事業を譲受ける。なお、電源事業は、同社グループのEMS事業の電源関連年間売上高に、今回譲受けるパナソニックの電源関連年間売上高を合計すると国内電源メーカー上位に匹敵する事業規模になると。

日本通信<9424>:238円(同+50円)
ストップ高。金融機関のATMのデータ通信に携帯電話回線を使うサービスを始めると報じられたことが材料視されている。固定通信回線に比べてATMを手軽に設置できるほか、通信費を2分の1以下に抑えられ、リテール強化のため店舗外のATM網を拡大している金融機関の需要を開拓するもようで関心が高まっている。

サイバーエージェント<4751>:3930円(同+160円)
買い優勢。同社やコロプラ<3668>、クルーズ<2138>など、主力のネット関連株が強い動きとなっている。米国市場でゲーム開発を手掛けるキング・デジタル・エンターテインメントの低調なIPOを受けて、ネット関連が大幅下落となったことが心理的な重しとなっていたが、短期的な売られ過ぎ感も意識される中で自律反発狙いの動きに。また、昨日はマザーズ指数が一時4%下落する場面があったものの急速に切り返し、底入れ感も意識される状況に。



<KO>

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