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ラジオNIKKEI　マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』3月27日放送において、イーグランド<3294>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■会社概要
主要事業は「中古住宅再生事業」。それ以外の「その他不動産事業」として、不動産賃貸やリフォーム工事の請負などの不動産関連事業も行っており、主力の「中古住宅再生事業」と合わせて、不動産事業を事業内容とする単一セグメントとなっている。

■「中古住宅再生事業」の概要
不動産競売市場や一般の中古住宅流通市場から仕入れた中古住宅（中古マンション・中古戸建）を、リフォームを施すことによって住宅としての機能を回復し、付加価値を向上させた中古再生住宅として販売している。

■「中古住宅再生事業」のターゲットや物件
主に一次取得者層（若年のファミリー等、初めて住宅を購入する層）をメインターゲットとしたマンションや戸建等の居住用物件を中心に取り扱う。販売価格2000万円以下の物件が約6割を占める。
物件は基本的に１戸単位で地理的に分散して仕入れているため、価格変動、事故・自然災害等、リスクが対象の物件に限定される。

■事業の特徴
物件の仕入は、主に裁判所が実施する不動産競売によるものだが、一般の中古住宅流通市場からの仕入も強化し、仕入の安定化を図っている。
物件の販売に関しては自社に直販部門を設けず、かつ特定の販売会社に依存することなく、各物件の地元の不動産仲介会社へ幅広く物件販売の仲介を依頼している。そのため少人数による広域事業展開が可能。
直接の販売活動は、地元の不動産仲介会社を介して行っているが、同社の物件担当者は担当物件の管理状態や販売動向等を確認し、必要に応じて販売価格の見直しを行う等、販売期間の長期化を抑止するための施策を講じている。

■「その他不動産事業」の概要
不動産賃貸、リフォーム工事請負等の不動産関連事業を行う。当該事業の事業規模はまだ僅少であり、不動産賃貸における保有賃貸物件数（戸数）は13年3月期末時点で76戸であるものの、将来の安定したストック収益（賃貸収入）基盤を構築するため、優良な賃貸用不動産の取得を進めている。

■業績概況
2月に発表した2014年3月期の4-12月期売上高は91億5400万円、営業利益は9億8900万円、経常利益は8億2100万円、最終利益は5億300万円となった。
同時に、通期の業績予想を上方修正。売上高は従来予想118億2900万円から123億3600万円、営業利益は9億7700万円から11億8500万円、経常利益は7億5400万円から9億4300万円へ、最終利益は4億4300万円から5億7600万円へそれぞれ上方修正した。

■事業環境
同社が属する不動産業界、とりわけ中古住宅流通市場においては、首都圏中古マンションの成約件数が2012年9月以降、16ヶ月連続で前年同月比を上回り、また、成約価格についても2013年1月以降、12ヶ月連続で前年同月を上回って推移している。
このような事業環境の中で、同社は主力の中古住宅再生事業において、仕入れた物件へのリフォーム施工や家具付き販売の実施等によって付加価値を向上させ、他社物件との差別化を図ってきた。
第3四半期では物件販売件数は前年同四半期累計期間の378件から485件となり、売上総利益率も前事業年度の15.6％から19.8％に向上した。

■消費増税の影響
中古住宅については、新築住宅と比較すると相対的に、消費増税の影響が小さく、新築の住宅・不動産業界で懸念される駆け込み需要の反動リスクは小さいとみられている。また、同社は首都圏を中心に中古住宅再生事業を展開しており、2020年の東京オリンピック開催に向けて、事業環境の視界は良好であることも追い風となるだろう。
株価については、類似企業として、インテリックス<8940>などが挙げられる。インテリックスは、業績の最悪期を脱し、今期は大幅増益が見込まれる中で、株価も年初来比で大きく上昇している。同社についても、上場後は上値の重い展開が続いているが、見直し余地は大きい。


ラジオNIKKEI　マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14：30〜14：45放送





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