ケンコーマヨネーズ<2915>中食市場の成長取り込む、海外市場開拓の進展など来期業績回復の確度は高い(訂正)
[14/04/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』3月31日放送において、ケンコーマヨネーズ<2915>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■事業概況
業務用の食品メーカー。マヨネーズ・ドレッシング類、サラダ・総菜類、タマゴ加工品などを開発、生産して、外食産業、スーパー、コンビニに対して販売を行っている。販売先構成比は、外食産業30%弱、スーパーが20%強)コンビニが17%弱、製パン業界が15%強、給食関連が5%程度となっているもよう。投入している商品は1500アイテム強、年間で300アイテムを超える新商品を開発して市場に投入している。サラダ・総菜類の主要商品となっているロングライフサラダは業界のパイオニアとなっており、4割強の国内シェアを誇っている。また、マヨネーズ・ドレッシング類では業界第2位15%強のシェアを有しているもよう。
■業績動向
第3四半期業績は、売上高が44,022百万円で前年同期比5.1%増、営業利益が2,112百万円で同11.9%減となった。セグメント別では、調味料・加工食品事業のセグメント売上高が36,674百万円、セグメント利益は1,790百万円となり、総菜関連事業等のセグメント売上高は6,456百万円、セグメント利益は363百万円となった。
調味料・加工食品事業におけるサラダ・総菜類では、オニオン、明太子、パンプキン、アボカドなどの素材を活かした商品が外食、コンビニ向けの新規採用などで増加。和惣菜ではきんぴら商品が好調に推移。マヨネーズ・ドレッシング類では、10kg、1kg形態のマヨネーズが製パン、外食、量販店、コンビニなど様々な分野で採用されたほか、1L形態の低カロリードレッシングが外食向けを中心に新規採用された。
利益面については、為替の円安進行、穀物や鶏卵相場の上昇など原料価格の高騰が想定以上に進んだことが響く格好に。一部商品の価格改定や物流費削減などを実施したもののカバーし切れず。セグメント別では、総菜関連事業が前年同期比増益となったものの、調味料・加工食品事業は減益となっている。
通期業績は、売上高が555億円で前期比1.8%増益、営業利益が27.2億円で同2.1%減益の見通し。食用油の高騰に関しては、足元で既にピークを越えているもよう。来期業績に関しては、この分は増益要因につながっていくことになる。中食市場の成長を着実に取り込む形で売上成長は続いており、海外市場開拓などの進展もあって、来期業績回復の確度は高いとみられる。
■中期計画の進捗状況など
2012年度からスタートさせている『中期経営計画IV(フォース)』では、「市場演出型企業としてサラダ市場の演出とサラダ文化の確立」という指針に基づいた5つの成長戦略を掲げている。
一つ目は、「グローバル企業となる」。グローバル企業への成長に向けての取り組みとしては、中国については、現地での経営管理体制の強化や当社が培ってきた提案型の販売スタイルの浸透などにより、売上拡大ペースが加速し、収益の改善も進んでいる。中国売上高は、前3月期の270百万円から、今3月期は1,100 百万円にまで拡大の見込み。インドネシアについては、イスラム教の戒律に従って製造したことの証明である「ハラール食品」の認証を取得、平成25年10月より生産を開始いたしました。将来的には、ハラール認証工場で生産した商品を日本を含めた各国へ輸出することも視野に入れる。
二つ目は「事業領域の拡大」、世界各地の特徴あるソースをもとに「世界のソース」シリーズとして商品化するとともに、サラダでも「世界のサラダ」シリーズを商品化、「ケンコーサラダワールド」の展開を加速させ、商品ラインナップを充実させている。また、個食化という食スタイルの進行への対応として、「サラダのプロがつくった」サラダシリーズとして、小型形態のロングライフサラダ5アイテムを発売、導入店舗の拡大、新規導入を積極的に進めている。
三つ目は「サラダ料理の確立・情報発信を行い、市場演出型企業としての戦略を実践」。毎年秋に開催している同社の新商品・メニューの展示会「ケンコーフェア」を東京・大阪で開催、世界のサラダ・ソースを中心とした新商品を様々なメニューとして紹介して、「サラダ料理」の世界を発信している。また、東京海洋大学に「サラダサイエンス寄附講座」を開設。この寄附講座ではサラダに用いられる食材の鮮度保持が難しく、調味料との組み合わせによる品質変更など調味料の栄養機能、嗜好性、安全性の向上を目指している。
四つ目は「サラダカフェブランドの推進・浸透」。将来のビジョンとしてサラダカフェ30店舗構想を掲げ、新規出店及び既存店のリニューアルを進めている。昨年10月より朝日放送で同社の冠番組『サラダトーク〜お仕事カフェ』をスタート、出演ゲストにあったサラダ料理を用意、ゲストとリスナーにサラダがある食卓を提案している。
五つ目は「人材の育成、体制の強化」。全社員を対象にした公募型研修制度を始め、ITのセキュリティ強化やeラーニング研修も含め、様々な研修制度の導入や拡充を進めている。また、トレーサビリティの一段の強化を目指して生産管理システムを導入、併せて生産に係る業務の標準化・効率化も進めている。
そのほか、「静岡富士山工場」につきましては、今年4月稼働に向けた準備を着実に進めている。この新工場は、当社のタマゴ事業の領域を原料である「殻付き卵」から「タマゴ製品」まで拡げ、すべてに一貫した生産システムを構築するという戦略を実践するものである。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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■事業概況
業務用の食品メーカー。マヨネーズ・ドレッシング類、サラダ・総菜類、タマゴ加工品などを開発、生産して、外食産業、スーパー、コンビニに対して販売を行っている。販売先構成比は、外食産業30%弱、スーパーが20%強)コンビニが17%弱、製パン業界が15%強、給食関連が5%程度となっているもよう。投入している商品は1500アイテム強、年間で300アイテムを超える新商品を開発して市場に投入している。サラダ・総菜類の主要商品となっているロングライフサラダは業界のパイオニアとなっており、4割強の国内シェアを誇っている。また、マヨネーズ・ドレッシング類では業界第2位15%強のシェアを有しているもよう。
■業績動向
第3四半期業績は、売上高が44,022百万円で前年同期比5.1%増、営業利益が2,112百万円で同11.9%減となった。セグメント別では、調味料・加工食品事業のセグメント売上高が36,674百万円、セグメント利益は1,790百万円となり、総菜関連事業等のセグメント売上高は6,456百万円、セグメント利益は363百万円となった。
調味料・加工食品事業におけるサラダ・総菜類では、オニオン、明太子、パンプキン、アボカドなどの素材を活かした商品が外食、コンビニ向けの新規採用などで増加。和惣菜ではきんぴら商品が好調に推移。マヨネーズ・ドレッシング類では、10kg、1kg形態のマヨネーズが製パン、外食、量販店、コンビニなど様々な分野で採用されたほか、1L形態の低カロリードレッシングが外食向けを中心に新規採用された。
利益面については、為替の円安進行、穀物や鶏卵相場の上昇など原料価格の高騰が想定以上に進んだことが響く格好に。一部商品の価格改定や物流費削減などを実施したもののカバーし切れず。セグメント別では、総菜関連事業が前年同期比増益となったものの、調味料・加工食品事業は減益となっている。
通期業績は、売上高が555億円で前期比1.8%増益、営業利益が27.2億円で同2.1%減益の見通し。食用油の高騰に関しては、足元で既にピークを越えているもよう。来期業績に関しては、この分は増益要因につながっていくことになる。中食市場の成長を着実に取り込む形で売上成長は続いており、海外市場開拓などの進展もあって、来期業績回復の確度は高いとみられる。
■中期計画の進捗状況など
2012年度からスタートさせている『中期経営計画IV(フォース)』では、「市場演出型企業としてサラダ市場の演出とサラダ文化の確立」という指針に基づいた5つの成長戦略を掲げている。
一つ目は、「グローバル企業となる」。グローバル企業への成長に向けての取り組みとしては、中国については、現地での経営管理体制の強化や当社が培ってきた提案型の販売スタイルの浸透などにより、売上拡大ペースが加速し、収益の改善も進んでいる。中国売上高は、前3月期の270百万円から、今3月期は1,100 百万円にまで拡大の見込み。インドネシアについては、イスラム教の戒律に従って製造したことの証明である「ハラール食品」の認証を取得、平成25年10月より生産を開始いたしました。将来的には、ハラール認証工場で生産した商品を日本を含めた各国へ輸出することも視野に入れる。
二つ目は「事業領域の拡大」、世界各地の特徴あるソースをもとに「世界のソース」シリーズとして商品化するとともに、サラダでも「世界のサラダ」シリーズを商品化、「ケンコーサラダワールド」の展開を加速させ、商品ラインナップを充実させている。また、個食化という食スタイルの進行への対応として、「サラダのプロがつくった」サラダシリーズとして、小型形態のロングライフサラダ5アイテムを発売、導入店舗の拡大、新規導入を積極的に進めている。
三つ目は「サラダ料理の確立・情報発信を行い、市場演出型企業としての戦略を実践」。毎年秋に開催している同社の新商品・メニューの展示会「ケンコーフェア」を東京・大阪で開催、世界のサラダ・ソースを中心とした新商品を様々なメニューとして紹介して、「サラダ料理」の世界を発信している。また、東京海洋大学に「サラダサイエンス寄附講座」を開設。この寄附講座ではサラダに用いられる食材の鮮度保持が難しく、調味料との組み合わせによる品質変更など調味料の栄養機能、嗜好性、安全性の向上を目指している。
四つ目は「サラダカフェブランドの推進・浸透」。将来のビジョンとしてサラダカフェ30店舗構想を掲げ、新規出店及び既存店のリニューアルを進めている。昨年10月より朝日放送で同社の冠番組『サラダトーク〜お仕事カフェ』をスタート、出演ゲストにあったサラダ料理を用意、ゲストとリスナーにサラダがある食卓を提案している。
五つ目は「人材の育成、体制の強化」。全社員を対象にした公募型研修制度を始め、ITのセキュリティ強化やeラーニング研修も含め、様々な研修制度の導入や拡充を進めている。また、トレーサビリティの一段の強化を目指して生産管理システムを導入、併せて生産に係る業務の標準化・効率化も進めている。
そのほか、「静岡富士山工場」につきましては、今年4月稼働に向けた準備を着実に進めている。この新工場は、当社のタマゴ事業の領域を原料である「殻付き卵」から「タマゴ製品」まで拡げ、すべてに一貫した生産システムを構築するという戦略を実践するものである。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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