注目銘柄ダイジェスト(前場):シャープ、ファーストリテ、アルチザなど
[14/04/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
シャープ<6753>:332円(前日比+11円)
買い優勢。スマホ向けに「IGZO」を安価で提供、中国への出荷量を年内メドに倍増させると報じられている。中国向けへの供給拡大をテコに、液晶事業、さらには全体の収益回復に弾みがつくとの期待感が先行へ。2月初旬にマドを空けて急落した後の高値水準を捉え、買い戻しなども強まる方向に。
ファーストリテ<9983>:38460円(同+730円)
買い先行。前日には3月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.6%増、5ヶ月連続でのプラス成長となったが、1月の15.0%増、2月の0.8%増との比較では伸び率は鈍化する格好になっている。他の小売株と比較しても伸び率は低く、前年のハードルが高かったとはいえ、消費増税前の駆け込み需要は限定的にとどまる状況のようだ。むしろ、今後の反動減に対する警戒感の低下にもつながる格好か。
ファンコミ<2461>:1935円(同+55円)
反発。いちよしではレーティング「A」継続で、フェアバリューを1500円から2500円にまで引き上げている。スマートデバイス向け広告が想定を上回っており、今12月期以降の業績予想を上方修正しているようだ。今期営業利益は会社計画55億円に対して84億円、来期は従来の100億円から130億円にまで上方修正している。
大同工業<6373>:318円(同+21円)
急伸。電気自動車関連銘柄として蒸し返されているようだ。ベンチャー企業であるSIM-Driveが電気自動車の開発を進めており、同社も出資企業の一つとなっている。電気自動車に関する先行開発車事業第3号に同社も参画、同3号車は開発されているが、SIM-Driveでは第4号車の発表会も先月末に開催しているようだ。
協和エクシオ<1951>:1356円(同+39円)
続伸。同社やコムシス<1721>など電気通信工事大手の強い動きが目立っている。NTTドコモ<9437>では今期、LTEのネットワーク拡充に向け、基地局を大幅に増加させるなど4000億円超を投じると報じられている。基地局工事の拡大に伴う業績上伸につながっていくとの期待感が先行しているようだ。電気興業<6706>なども、関連銘柄の一角として人気化する格好に。
シグマクシス<6088>:1046円(同-146円)
大幅反落。前期営業利益見通しを12.6億円から9.1億円へ、最終利益見通しを10.5億円から8.0億円へとそれぞれ下方修正したことが嫌気されている。当初計画に織り込んでいたハードウェア、ソフトウェアライセンスを含むシステム構築案件が来期以降にずれ込むことなどが背景。同社は昨年12月に新規上場しており、上場から間もない下方修正にネガティブなインパクトが強まっている。
ナノキャリア<4571>:1551円(同-69円)
売り優勢。15年3月期の業績予想を公表し、営業損益は19.6億円の赤字と前期から赤字が拡大する見通しとなったことが嫌気されている。売上高については、すでに締結済の契約に基づく治験用製剤供給収入、化粧品材料供給収入などを主な売上として予想しているものの、今期売上高は3.3億円と前期からは減収となる見込み。
サイバダイン<7779>:7860円(同+690円)
買い優勢。3月26日の上場以降はベンチャーキャピタルとみられる大口売りに押され下値模索の展開が続いているが、初値形成後の短期的な売られ過ぎ感も意識され見直し買い優勢となっている。とりわけ、連日で後場に大口売りが膨らみ急落となっていたが、昨日は大引けにかけて強含むなど、過度な需給懸念が後退する格好にも。
アルチザ<6778>:1294円(同+275円)
大幅高。NTTドコモ<9437>が、高速通信サービスLTE基地局を大幅に増やすと報じられたことが材料視されている。LTE基地局を大幅に増やし、従来型の第3世代がつながる場所ならばどこでも、動画を快適に見たり、ダウンロードを速くしたりできると。大手携帯各社が基地局の増設を進める中で、同社については携帯基地局関連として関心が高まる格好に。
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