C&Gシステムズ<6633>海外市場に成長の余地、Gold Product認定で着実に販路拡大へ
[14/04/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』4月7日放送において、C&Gシステムズ<6633>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■事業概要
国内シェア18%超を持つ金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーである。同社の起源は、主にCAD(コンピュータ設計支援)を事業の主体とするコンピュータエンジニアリングとCAM(コンピュータ製造支援:)を製造するグラフィックプロダクツという2つの会社に由来する。
当初はそれぞれ別々に企業活動を行っていたが、CADとCAMを融合することによるユーザビリティの向上や、将来の海外展開を見越して、両社は2007年3月に株式移転方式による経営統合に合意。同年7月には純粋持株会社であるアルファホールディングスを設立してその株式をジャスダック証券取引所(当時)に上場した。その後、純粋持株会社であるアルファホールディングスが2010年に両社を吸収する形で新たなスタートを切り、社名を現在のC&Gシステムズに変更し現在に至っている。
■主要ユーザーに関して
主要ユーザーはトヨタ自動車<7203>、アイシン精機<7259>、ヤマハ発動機<7272>、パナソニック<6752>、オムロン<6645>、アルプス電気<6770>、などの大手メーカーから中小金型メーカーまで幅広く、総ユーザー数(事業所数)は7,000を超えている。
ただし、これらの顧客のうち約5,500社は従業員20人未満の中小メーカーとのこと。販売は約80%が代理店経由(大手代理店5社、主要1次代理店約30社)、約20%が直接販売となっているが、代理店販売であっても同社の技術社員が同伴するケースが多く、顧客ニーズを細かく汲み取っている。
■足元の業績について
2013年12月期の決算は、売上高が3,686百万円(前期比8.8%増)、営業利益が271百万円(同73.1%増)、経常利益が306百万円(同57.8%増)、当期純利益が193百万円(同37.3%増)と好調な結果となった。
■今期業績見通しは
会社側では2014年12月期の通期業績を、売上高3,614百万円(前期比1.9%減)、営業利益244百万円(同10.1%減)、経常利益254百万円(同17.1%減)、当期純利益192百万円(同0.4%減)と厳しく予想している。しかしこの予想は、追加で入ると見込まれるスポット的な受注を一切見込んでいない保守的な数値と言える。スポット受注が加われば、この通期予想も上方修正される可能性がある。
■中長期的な見通しは
国内市場は全体としては伸び悩む見通しだが、シェアアップにより売上高の増加を目指す。海外市場には成長の余地があり、米国SolidWorks社(3次元・CADソフトウェア企業)のGold Product認定を受けるなど着実に販路を広げている。さらに次の収益源の確保にも力を入れており、これらの施策が実行されていけばさらなる成長が期待できる。
中長期の事業方針として、
(a)既存の基幹収益源(国内CAD/CAM事業)の維持・拡張
(b)成長する海外CAD/CAM市場の取り込み
(c)次代収益源との育成:SI事業と3Dプリンター事業
これら3点を挙げている。
■足元の株価動向は
3Dプリンター関連のニュースが伝わるたびに急動意を見せている。3月上旬に1137円を付けた後は利益確定売りが優勢に。ただ、2月の年初来安値536円が意識されてか、3月27日の安値636円をボトムにリバウンドを試す展開を迎えている。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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■事業概要
国内シェア18%超を持つ金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーである。同社の起源は、主にCAD(コンピュータ設計支援)を事業の主体とするコンピュータエンジニアリングとCAM(コンピュータ製造支援:)を製造するグラフィックプロダクツという2つの会社に由来する。
当初はそれぞれ別々に企業活動を行っていたが、CADとCAMを融合することによるユーザビリティの向上や、将来の海外展開を見越して、両社は2007年3月に株式移転方式による経営統合に合意。同年7月には純粋持株会社であるアルファホールディングスを設立してその株式をジャスダック証券取引所(当時)に上場した。その後、純粋持株会社であるアルファホールディングスが2010年に両社を吸収する形で新たなスタートを切り、社名を現在のC&Gシステムズに変更し現在に至っている。
■主要ユーザーに関して
主要ユーザーはトヨタ自動車<7203>、アイシン精機<7259>、ヤマハ発動機<7272>、パナソニック<6752>、オムロン<6645>、アルプス電気<6770>、などの大手メーカーから中小金型メーカーまで幅広く、総ユーザー数(事業所数)は7,000を超えている。
ただし、これらの顧客のうち約5,500社は従業員20人未満の中小メーカーとのこと。販売は約80%が代理店経由(大手代理店5社、主要1次代理店約30社)、約20%が直接販売となっているが、代理店販売であっても同社の技術社員が同伴するケースが多く、顧客ニーズを細かく汲み取っている。
■足元の業績について
2013年12月期の決算は、売上高が3,686百万円(前期比8.8%増)、営業利益が271百万円(同73.1%増)、経常利益が306百万円(同57.8%増)、当期純利益が193百万円(同37.3%増)と好調な結果となった。
■今期業績見通しは
会社側では2014年12月期の通期業績を、売上高3,614百万円(前期比1.9%減)、営業利益244百万円(同10.1%減)、経常利益254百万円(同17.1%減)、当期純利益192百万円(同0.4%減)と厳しく予想している。しかしこの予想は、追加で入ると見込まれるスポット的な受注を一切見込んでいない保守的な数値と言える。スポット受注が加われば、この通期予想も上方修正される可能性がある。
■中長期的な見通しは
国内市場は全体としては伸び悩む見通しだが、シェアアップにより売上高の増加を目指す。海外市場には成長の余地があり、米国SolidWorks社(3次元・CADソフトウェア企業)のGold Product認定を受けるなど着実に販路を広げている。さらに次の収益源の確保にも力を入れており、これらの施策が実行されていけばさらなる成長が期待できる。
中長期の事業方針として、
(a)既存の基幹収益源(国内CAD/CAM事業)の維持・拡張
(b)成長する海外CAD/CAM市場の取り込み
(c)次代収益源との育成:SI事業と3Dプリンター事業
これら3点を挙げている。
■足元の株価動向は
3Dプリンター関連のニュースが伝わるたびに急動意を見せている。3月上旬に1137円を付けた後は利益確定売りが優勢に。ただ、2月の年初来安値536円が意識されてか、3月27日の安値636円をボトムにリバウンドを試す展開を迎えている。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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