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アールテック---ウノプロストンによる加齢黄斑変性の治療薬の開発パイプライン検討を開始

注目トピックス 日本株

創薬ベンチャーのアールテック・ウエノ<4573>は7日、「ウノプロストン」による加齢黄斑変性(AMD)の治療薬について、開発パイプラインとして検討を開始すると発表した。

AMDは、加齢によって目の黄斑部が萎縮・変性する病気である。日本では、視力障害の原因疾患の第4位となっているほか、欧米など先進国では成人の失明・視力低下の主原因となっている。推定患者数は日本では69万人(難病情報センター)、米国では1000万人、全世界では1億人とされている。滲出型と萎縮型の2つに大別される。

滲出型AMDには光線力学的療法(PDT)や抗血管内皮増殖因子薬(抗VEGF薬)の薬物療法があり、治療を行わないと視力が大幅に低下する。また、抗VEGF薬治療を施行したとしても、治療後に「地図状萎縮」がみられ、長期的には視力が低下することが知られている。このたび、香川大学医学部眼科で実施された自主臨床研究によると、ウノプロストンが抗VEGF薬治療後の地図状萎縮の拡大に対して抑制効果を有することが示されたという。滲出型AMDに対する抗VEGF薬治療後の地図状萎縮は、治療法のないアンメット・メディカル・ニーズ(いまだ満たされていない医療ニーズ)であり、同社がこの治療法を開発する意義と社会的な責任は大きいと考えたことから、パイプラインとして検討することになった。

同社は、1989年9月、医薬品の研究開発・製造販売を目的に設立された創薬ベンチャー企業。医師でもある眞島社長のもと、「臨床医による新薬開発」をテーマに、これまで有効な治療薬のなかった眼科・皮膚科の疾患をターゲットとして新薬を開発している。「医師の目線で医薬品開発・販売を行う分野特化型(眼科・皮膚科)のグローバルな医薬品会社」を目指しており、国が推奨・支援するアンメット・メディカル・ニーズへの対応や、希少疾病用医薬品、アンチエイジング領域(生活改善薬)の新薬の開発を進めいる。



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