アキュセラ---眼疾患治療薬のバイオ製薬企業、主力品の開発進展で収益拡大へ
[14/04/14]
提供元:株式会社フィスコ
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アキュセラ・インク<4589>は、眼疾患治療薬の探索、開発を行っている創薬型バイオベンチャー。2月13日にマザーズに上場した。眼科専門医で視覚サイクルモジュレーター(VCM)の開発におけるパイオニア的存在である窪田良社長が2002年に米国で設立した。同社の強みであるVCMは、複数の網膜疾患の根本的原因に対応すること、疾患の初期段階から治療が可能であること、服薬しやすい飲み薬であることなどのメリットがある。VCM化合物の一つである「エミクススタト塩酸塩」は、地図状萎縮を伴うドライ型加齢黄斑変性の治療薬として臨床第2b/3相試験を進めている。大塚製薬(大塚HD<4578>子会社)との業務提携を軸に事業を展開している。
2013年12月期は営業利益が前期比1%減の7.37億円、純利益が同3%増の4.53億円となった。主に大塚製薬からのマイルストーン支払いの受領で、55.80億円の提携収益(売上高に相当)を上げており、臨床開発段階のバイオベンチャーながら上場前に黒字を計上している。
2014年12月期の業績予想は、提携収益が前期比17%増の65.17億円、営業利益が同88%減の0.88億円、純利益が同94%減の0.27億円を見込んでいる。主力開発品において臨床試験の被験者登録完了、非臨床試験の実施、登録申請用バッチの製造などの活動を進めて、総収益は増加する見込み。2013年12月期に計上したマイルストーンがなくなることで減益見通しとなっているが、この影響を除けば実質増益になると予想している。
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