ウォーターD CORPORATE RESEARCH(1):13年度は大雪の影響残る、14年度は販売合弁会社の伸長に注目
[14/04/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ウォーターダイレクト<2588>の2013年度第3四半期の累計決算は、売上が前年比26%増の65.7億円、営業利益はほぼ横ばいの2.4億円となった。12月末時点の顧客数は25万件超と、会社の年度計画(24万件)は早々に達成した模様。売上は過去最高を更新するペースを維持している。ただし、OEM増による製品構成悪化や能力増強工事に伴う一時的な作業効率低下、業容拡大による販管費の増加などが重石となり、営業利益ではやや伸び悩みとなった。第3四半期のみでは、売上が前年比16%増の22.8億円、営業利益は53%減の1.0億円。営業利益は前年比大幅減となっているが、前期比では0.7億円の増加と、それまでの漸減基調に歯止めがかかっている。
ただし、第4四半期は大雪の影響で製品出荷の停滞を余儀なくされた。その分、収益は圧迫され、通期の営業利益は会社想定に若干未達となった可能性がある。2014年度、2015年度の業績は顧客件数の増加、能力増強・拡充投資の貢献から、増収増益基調が続こう。従来見通しとの比較では、2014年度、2015年度共に営業利益予想を減額。これは主としてOEMの売上構成拡大や厳しい販売競争の継続を受け、売上総利益率前提を引き下げたことに因る。
なお、新規参入企業の猛追を契機とした宅配水業界の厳しい顧客獲得競争は依然として継続している。同社は光通信<9435>との合弁会社で再度攻勢に回る仕掛けを打っているが、概して業界は動乱期の様相を呈しつつある。その帰趨は先読みできる状況にはないが、一つの参考としてやはり熾烈な販売競争が起こった(初期の)携帯電話業界と宅配水業界との比較を掲載してみた。携帯電話は宅配水と同様に典型的なストックビジネスという共通点を考えれば、同社の戦略などを読み取るヒントになるのでは、と考える。
(本レポートは2013年10月25日付レポート及び2014年1月31日レポートの続編となります)
(執筆:株式会社エヌ・ジー・アイ・コンサルティング リサーチアナリスト 長井 亨)
<FA>
ただし、第4四半期は大雪の影響で製品出荷の停滞を余儀なくされた。その分、収益は圧迫され、通期の営業利益は会社想定に若干未達となった可能性がある。2014年度、2015年度の業績は顧客件数の増加、能力増強・拡充投資の貢献から、増収増益基調が続こう。従来見通しとの比較では、2014年度、2015年度共に営業利益予想を減額。これは主としてOEMの売上構成拡大や厳しい販売競争の継続を受け、売上総利益率前提を引き下げたことに因る。
なお、新規参入企業の猛追を契機とした宅配水業界の厳しい顧客獲得競争は依然として継続している。同社は光通信<9435>との合弁会社で再度攻勢に回る仕掛けを打っているが、概して業界は動乱期の様相を呈しつつある。その帰趨は先読みできる状況にはないが、一つの参考としてやはり熾烈な販売競争が起こった(初期の)携帯電話業界と宅配水業界との比較を掲載してみた。携帯電話は宅配水と同様に典型的なストックビジネスという共通点を考えれば、同社の戦略などを読み取るヒントになるのでは、と考える。
(本レポートは2013年10月25日付レポート及び2014年1月31日レポートの続編となります)
(執筆:株式会社エヌ・ジー・アイ・コンサルティング リサーチアナリスト 長井 亨)
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