ウォーターD CORPORATE RESEARCH(4):2013年度4Q見通し:前年比では増収、利益は横ばいを予想
[14/04/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
同社<2588>の2013年度第4四半期の決算は、売上が前年比2.7億円(13.9%)増の22.3億円、営業利益はほぼ横ばいの2.1億円になったと予想する。顧客数前提は、期末で26万件。前年比では26.8%の増加になると置いた。
■顧客数増が売上を引き続き牽引。ただし、大雪の影響が収益を圧迫
大幅増収を牽引するのは、引き続き顧客数の増加。代理店として加わった取次店として加わった光通信の関連会社、またその光通信<9435>との合弁会社アイディール・ライフがその大きく貢献する見通し。従来のデモ販売でも、家電量販店や百貨店では消費税引上げ前で顧客が大きく増加したこともあり、顧客獲得に寄与したと考えられる。ただし、2月には大雪の影響で富士吉田工場からの出荷に支障が発生。一週間程度はその影響があったと推定されることから、既存顧客1件当たりの水消費量は10%程度の減少を余儀なくされたと思われる。新規顧客向けも十分な量を確保できたとは想定し難く、その分、売上高は(本来望めたものから)伸び率が抑制された公算が大きい。とはいえ、これは特殊要因。翌期以降にこの影響が持ち越されることはないと考える。
損益的にも大雪の影響は免れない。売上総利益(粗利益)は16.2億円と前年比1.1億円(7.0%)の増加にとどまる見通し。粗利率は72.7%と、前年比では4.6ptの大幅な低下を想定。OEM増による構成悪化が継続する中、大雪による操業低下が重石になると考える。販売管理費も、天候要因から販促費用がそれほど嵩まずに済んだものの、業容拡大によるコスト増から前年比では1.0億円増加。粗利益から販売管理費を差し引いた営業利益では、結局のところ前年並みの水準に留まったと予想している。
■2013年度通期では創業来の増収増益基調は維持と予想
第3四半期累計決算と合算した通期ベースでは、売上が前期比22.3%増の88億円、営業利益は微増益となる4.5億円となる見通し。創業来続いている通期ベースでの増収増益基調は維持されるとの見方を継続する。通期の経常利益は4.0億円、税引き後の当期利益は2.3億円となろう。通期の売上総利益率は1.9pt低下の75.0%となる見込み。
■従来見通しとの比較では、若干減額修正。(1)想定売上総利益率の引下げ、(2)大雪の影響、などがその主因
なお、従来予想においては(2014年1月25日付レポート)、売上を90億円、営業利益を5.3億円としていた。これとの比較では、売上、営業利益ともに減額修正ということになる。これは、(1)OEM増に伴う想定売上総利益率の引き下げ、(2)大雪の影響、を予想に織り込んだことが主因。一方、期末顧客件数は従来の24.6万件から26万件に引き上げたが、その効果がフル寄与してくるのは2014年度以降になると考えている。ちなみに、会社側の見通しは売上90億円、営業利益5億円、期末顧客数が24万件。この見通しに対しては売上・利益ともに若干の未達になるとのスタンスにある。顧客数は大幅超過達成となろうが、やはり大雪の影響などが足枷になるものと想定している。
(執筆:株式会社エヌ・ジー・アイ・コンサルティング リサーチアナリスト 長井 亨)
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同社<2588>の2013年度第4四半期の決算は、売上が前年比2.7億円(13.9%)増の22.3億円、営業利益はほぼ横ばいの2.1億円になったと予想する。顧客数前提は、期末で26万件。前年比では26.8%の増加になると置いた。
■顧客数増が売上を引き続き牽引。ただし、大雪の影響が収益を圧迫
大幅増収を牽引するのは、引き続き顧客数の増加。代理店として加わった取次店として加わった光通信の関連会社、またその光通信<9435>との合弁会社アイディール・ライフがその大きく貢献する見通し。従来のデモ販売でも、家電量販店や百貨店では消費税引上げ前で顧客が大きく増加したこともあり、顧客獲得に寄与したと考えられる。ただし、2月には大雪の影響で富士吉田工場からの出荷に支障が発生。一週間程度はその影響があったと推定されることから、既存顧客1件当たりの水消費量は10%程度の減少を余儀なくされたと思われる。新規顧客向けも十分な量を確保できたとは想定し難く、その分、売上高は(本来望めたものから)伸び率が抑制された公算が大きい。とはいえ、これは特殊要因。翌期以降にこの影響が持ち越されることはないと考える。
損益的にも大雪の影響は免れない。売上総利益(粗利益)は16.2億円と前年比1.1億円(7.0%)の増加にとどまる見通し。粗利率は72.7%と、前年比では4.6ptの大幅な低下を想定。OEM増による構成悪化が継続する中、大雪による操業低下が重石になると考える。販売管理費も、天候要因から販促費用がそれほど嵩まずに済んだものの、業容拡大によるコスト増から前年比では1.0億円増加。粗利益から販売管理費を差し引いた営業利益では、結局のところ前年並みの水準に留まったと予想している。
■2013年度通期では創業来の増収増益基調は維持と予想
第3四半期累計決算と合算した通期ベースでは、売上が前期比22.3%増の88億円、営業利益は微増益となる4.5億円となる見通し。創業来続いている通期ベースでの増収増益基調は維持されるとの見方を継続する。通期の経常利益は4.0億円、税引き後の当期利益は2.3億円となろう。通期の売上総利益率は1.9pt低下の75.0%となる見込み。
■従来見通しとの比較では、若干減額修正。(1)想定売上総利益率の引下げ、(2)大雪の影響、などがその主因
なお、従来予想においては(2014年1月25日付レポート)、売上を90億円、営業利益を5.3億円としていた。これとの比較では、売上、営業利益ともに減額修正ということになる。これは、(1)OEM増に伴う想定売上総利益率の引き下げ、(2)大雪の影響、を予想に織り込んだことが主因。一方、期末顧客件数は従来の24.6万件から26万件に引き上げたが、その効果がフル寄与してくるのは2014年度以降になると考えている。ちなみに、会社側の見通しは売上90億円、営業利益5億円、期末顧客数が24万件。この見通しに対しては売上・利益ともに若干の未達になるとのスタンスにある。顧客数は大幅超過達成となろうが、やはり大雪の影響などが足枷になるものと想定している。
(執筆:株式会社エヌ・ジー・アイ・コンサルティング リサーチアナリスト 長井 亨)
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