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アイ・エス・ビー Research Memo(4):技術力と国内大手メーカーへの営業努力によりシェアを拡大

注目トピックス 日本株

■事業の詳細

同社<9702>は、前述のように事業セグメントを公表していないため、分野別売上高に沿って、詳細を説明する。

○携帯端末

携帯端末分野の売上高は、ハードウェアの基本的な制御を司るファームウェアが中心となっている。これはメーカーのハードウェアを動作させるためのソフトウェアであるため、ハードウェアに密接に結びついていると同時に、むやみに書き換えができない出荷形態となっていることが多い。そのため、ファームウェアは、通常のソフトウェアよりも高い完全性が求められる。ここに、同社の技術力が生かされていると言える。

同社は日本電信電話(NTT)<9432>との自動車電話からスタートして、フィーチャーフォン(非スマートフォンの携帯電話)の時代には国内大手メーカーのほとんどにソフトウェアを納入していた。その後、フィーチャーフォンからスマートフォンへと需要シフトが起こる過程で、国内メーカーがフィーチャーフォンから相次いで撤退・縮小をした。そのため、現在ではフィーチャーフォン向けは、ソニー<6758>にのみ出している状況だ。一方、スマートフォン向けはフィーチャーフォンからのシフトという形で伸長しつつあるが「ガラパゴス・ケータイ」と言われるほど独自の進化をした日本のフィーチャーフォンほどには、メーカーや機器の数が多くない。同社の主力製品であるファームウェアの収益が、搭載台数ではなく、顧客となる端末メーカー数に影響を受ける構造だったため、フィーチャーフォンからの需要シフトの恩恵を同社は十分には取り込めなかった。

そのためここ数年、携帯端末向け売上高は増減を繰り返しながらも減少基調をたどってきた。しかしここにきて、フィーチャーフォンの需要減少に歯止めがかかってきたことに加え、同社自身の技術力と営業努力によってシェアを拡大させており、底打ちを確認できる状況となっている。2013年12月期業績は前期比24.5%減収の2,203百万円だったが、2014年12月期は同4.4%増の2,301百万円と、わずかながらも反転し増収を計画している。

○組込み

組込み分野の名称は、「組込み用ソフトウェア」という製品名に由来するもので、向け先別の名称ではない。前述の携帯端末向けのファームウェアと、製品の種類としては同じであるが、携帯端末向け以外のものをまとめて掲げているのがこの分野だ。

携帯端末向け以外で同社が手掛けるファームウェアは、民生用から産業用まで、非常に広範囲に及ぶが、売上構成比の特に高い分野は医療機器と自動車である。医療機器というのは具体的にはCTスキャン装置やMRI診断装置の制御ソフトウェアなどが典型的だ。また一部の医療機器向けアプリケーションソフトなどもここに含まれている。同社は特に画像診断装置向けのソフトウェアに強みを持っている。自動車向けは、エンジン制御用ソフトウェアや、カーナビのファームウェアなどが典型的な製品だ。特に強いのはインパネと呼ばれる運転席周りの計器類を制御するソフトウェアに強みを有している。

この事業分野の収益は主力の自動車向けと医療機器向けがけん引し順調な拡大が続いている。過去の推移を見ても、2007年12月期の売上高が502百万円だったのが2013年12月期には2,205百万円(前期比19.9%増)に伸長し、2014年12月期にはさらに2,738百万円(同24.2%増)に伸びると計画している。2007年12月期から2014年12月期までの7年間の年平均成長率(CAGR)は27.4%に達する。

○モバイルインフラ

モバイルインフラ分野は、携帯基地局における通信用デバイス向けのソフトウェア開発が主体である。業績は携帯電話事業者の設備投資動向に左右される傾向にある。携帯基地局の整備はLTE向け投資が一段落したため、今後は縮小方向になることが懸念されたが、2013年12月期に大型の研究開発案件の受注があったため、2013年12月期及び2014年12月期が増収基調に転じた。

大型研究開発案件とは、同社が独立行政法人情報通信研究機構(NICT)から2013年に受注したもので、金額は1,856百万円だった。このうち829百万円が2013年12月期決算に工事進行基準で売上計上され、残りは2014年12月期に計上される見通しである。研究開発案件は一時的なもので、研究開発案件による増収シナリオは持続性に乏しいことが想像される。しかし、研究開発案件から製品化に進んだものがあるため製品化による増収シナリオの可能性もある。2013年のモバイルインフラ分野の売上高は前期比16.7%増の2,148百万円だった。2014年は同24.4%増の2,672百万円を計画している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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