ソフトバンテク Research Memo(5):新規事業の強化のため、100名の採用を行う方針
[14/04/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略の進展
(4)採用の積極化と体制の強化
(a)採用計画
2014年3月期は事業のサービス化の推進、旺盛な顧客の需要に応えるため、即戦力となる中途入社の技術者を中心に123名の採用を実施。また、フォントワークスと環を子会社化したことで、社員数は2014年3月末で642名、33%増加する見込みとなっている。
2015年3月期も中長期的な成長に向けた基盤の確立、ビックデータソリューションを始めとした将来を担う新規事業の強化のため、100名の採用を行う方針としている。
さらに、これら新規採用のほかに契約社員・派遣社員の正社員化も今期は数十名規模で実施する方針。業績が厳しい中でも積極採用の手綱を緩めない経営の姿勢に加えて、自社リソースの拡充に貪欲に取り組む姿勢は評価に値すると考える。
(b)福岡開発センター開設
2013年11月にクラウドソリューションのシステム開発・運用・保守業務の受託サービスを行う拠点として福岡開発センターを開設した。同社<4726>は汐留開発ベースで同様のサービスを行っており、第2の技術拠点となる。
主な目的は、ソフトバンクグループ通信事業の開発拠点が福岡にあること、ソフトバンク通信事業の開発支援事業が好調に推移しており、今後はグループ内外とも拡大が見込まれること、IT人材の育成やIT関連事業が盛んな福岡県において、人材採用や地元企業との連携を推進していくことが背景。人員は受注の拡大に合わせて最大で112人まで拡充する計画としている。
(c)本社移転
2014年2月17日に本社を新宿イーストサイドスクエアに移転した。
これは、「OneSBT」をスローガンに、グループ社員の力を結集し、同じ目標に向かって突き進む強い意志を具現化するためのステージである。
都内最大級のワンフロア1800坪という広大なスペースに、営業、技術、管理、子会社を一望できる壁のない執務エリアを構築。組織の壁を意識しない円滑かつ高効率な業務遂行を実現した。且つ、壁がないことによるスペース効率向上、防災設備変更コストの削減、賃料単価削減などにより、一人当たりのオフィスランニングコストは、従前比2割程度の削減を可能にした。
「先進と自然の調和」をテーマに、フロア全面が窓に囲まれたビルの特徴を最大限に活かし、窓際を外の緑化が浸食したかのようにフロアの外周を全てグリーンカーペット(通称グリーンベルト)で囲んだ。
このグリーンベルトの効果は多岐にわたる。
a)全窓際をリフレッシュ空間として活用できるため、手軽にリラックスし、執務席に座ったら業務に集中という「オンとオフの切替」による業務効率アップ。
b)窓際に執務席を配置しないことによりブラインドをオープンにできるため、常に外の景色を楽しみながら、あたかも自然の中にいるような開放感によるリラックス効果。
c)会議室を使用しなくても、気軽に他部署のメンバーを集め、ミーティングが可能。これにより、会議室の削減、一体感、スピードアップを実現。
先進性においては、ビル機能集中コントロールシステム「MirrorLife」や、iPadを活用した無人受付システム「Smart at Reception」、会議室はもちろんのこと、全フロアエリア、社外と、どこにいてもテレビ会議が可能なMicrosoftの「Lync」など最先端ソリューションを搭載し、お客様へのショールームの役割も果たしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
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