注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、日本電産、日本農薬など
[14/04/23]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
トヨタ<7203>:5535円(前日比-23円)
さえない。三菱UFJでは投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も9600円から6200円に引き下げている。今期の収益が一時的な踊り場を迎える可能性が高いことを格下げの背景としている。今期営業利益は前期推定比横ばいの2兆4000億円と予想、市場コンセンサスの2兆6500億円を10%程度下回る水準になるとみている。なお、三菱UFJでは先に、ホンダ<7267>の今期業績予想もコンセンサスを大きく下回る水準に設定している。
日本電産<6594>:5851円(同-49円)
もみ合い。前日に決算を発表、前期営業利益実績は851億円で前期比4.8倍、従来計画線上での着地となった。一方、今期営業利益見通しは1000億円で同18%増益の見通し。それぞれ市場予想レンジは、実績値が850-865億円、見通しが1100-1150億円レベルであった。今期見通しは市場予想を下回っているが、保守的なガイダンスになるとの見方も多かったため、特にネガティブなインパクトは限定的。また、今期配当予想は55円、分割を考慮すると前期比5円の増配となる。本日の前場中には決算説明会が開催予定であり、説明会を受けての評価の高まりなどを期待する声もあるもよう。
日本農薬<4997>:1353円(同-96円)
急落で下落率トップ。前日に今9月期業績予想の上方修正を発表したが、短期的な出尽くし感につながる格好へ。上半期営業利益は66億円から83億円に、通期では75億円から89億円に増額しているが、通期の市場予想は90億円を上回るレベルであったため、特にポジティブなインパクトにはつながっていない。また、SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、来9月期以降は増益率の鈍化が不可避なうえ、過去1年で株価は70%程度上昇した水準にあり、当面の好材料出尽くしと判断しているもよう。
岩崎電気<6924>:256円(同+16円)
急伸。前日に発表した業績予想の上方修正、並びに、復配が好材料視されている。通期営業利益は従来予想の15億円から24億円に増額、配当金は2円としている。第3四半期決算発表時に続いての上方修正となる格好に。第3四半期までの進捗率から見て、大幅な上方修正にはサプライズも強まる状況。配当は08年3月期以来の復配となる。LED製品の販売が想定を上回って推移しているもようだ。
日本ケミコン<6997>:328円(同+11円)
反発。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「売り」から「中立」に格上げ、手掛かり材料となっている。目標株価320円の到達を受けて、現在の株価は業績回復の遅れや市場期待値未達リスクをほぼ織り込んだと判断のもよう。ファンダメンタルズに対する見方に変化はないものの、車載向けの好調を反映してやや業績予想を増額修正しているようだ。
NIC<5742>:334円(同+25円)
買い先行。前期の営業利益見通しを2.6億円から3.4億円へと上方修正したことが好感されている。新規大型受注案件、自動化装置などの製作において、主力製品「アルファフレームシステム」の拡販ツールである「カクチャ」、「マーキングシステム」を活用した結果、設計や組立効率の大幅な向上による利益率の改善が図られた。同時に、前期末配当を1株当たり11円から14円へと引き上げへ。
ぷらっと<6836>:1059円(同+150円)
ストップ高。一部で、センサーなどから集まる情報を集約する小型サーバーで、零下20度からセ氏65度の過酷な環境に耐えられる製品を開発したと報じられたことが材料視されているようだ。あらゆる物とネットをつなぐ「IoT(インターネット・オブ・シングス)」の進展で、従来は想定しなかった厳しい環境で使われるIT機器の開発が広がる可能性があるとも伝わっており関心が高まっている。
DAC<4281>:411円(同+7円)
しっかり。14年3月期営業利益が、前期比2割増の20億円前後となったようだと報じられたことが材料視されている。スマホ向け広告が堅調だったことを背景に、売上高は1000億円前後と過去最高となったもよう。会社計画の営業利益は16.8億円〜20.2億円となっており、レンジ上限水準での着地見込みとなったことが前向きに捉えられている。
フリービット<3843>:1585円(同+48円)
買い優勢。自社開発のスマホと使い放題のネット接続、IP電話を組み合わせたサービス「フリービット モバイル」に関する特集記事が材料視されている。スマホ利用料を大手携帯電話会社の3割程度となる月2000円に抑えた、「格安スマホ」の先駆けと。約3年で120万台の販売が目標で、ソフトやハードなどの絶え間ないカイゼン活動を続けるとも。
<KO>