アクセル---前期は減収減益も計画を達成、配当は事前予想に5円増額
[14/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ファブレス半導体メーカーのアクセル<6730>は24日、2014年3月期決算を発表した。連結業績は、売上高が前期比33.9%減の110.43億円、営業利益が同40.6%減の19.38億円、経常利益が同40.7%減の19.40億円、純利益が同51.8%減の9.98億円になった。
主力製品である遊技機器(パチンコ、パチスロ)向けグラフィックスLSIでは、前期に大型タイトルに採用された反動や、既存製品のリユース(再使用)の影響が大きかった。またメモリモジュール製品も特定顧客の需要動向の影響を受けた。事前予想との比較では、売上高はほぼ計画どおりに着地、営業利益と経常利益は1月発表の修正予想を上回る結果となった。なお、期末配当金は従来予想から1株当たり5円増額し30円とする予定。
遊技機器市場の縮小や同社製品のリユースの影響など今後も厳しい環境が続くと見込んでいるが、主力であるグラフィックスLSIを中核とした高付加価値化と周辺製品のラインナップ拡充、システムビジネスへの展開により、遊技機器市場の深掘りを推進する方針。
2015年3月期の業績予想は、売上高が前期比4.9%減の105.00億円、営業利益が同45.8%減の10.50億円、経常利益が同45.9%減の10.50億円、純利益が同24.9%減の7.50億円を見込んでいる。
同社は、遊技機器向けグラフィックスLSIを主力とした研究開発型のファブレス半導体メーカー。遊技機器向けグラフィックスLSIで、市場シェア約6割とトップ。無借金経営で自己資本比率90%超と財務体質は良好である。また、連結ROE10%以上(3年平均値)を経営指標として掲げており、5年後には15%まで引き上げることを目標としている。
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