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日本トリム---5期連続で大幅な増収増益を達成、今期も機能水ビジネスの成長とグローバル展開を加速へ

注目トピックス 日本株

整水器メーカーの日本トリム<6788>は24日、2014年3月期の決算を発表した。連結業績は、売上高が前期比23.0%増の131.44億円、営業利益が同42.6%増の31.14億円、経常利益が同41.1%増の34.42億円、純利益が同64.3%増の25.07億円と、5期連続で増収増益を達成し、過去最高業績を更新した。

主力のウォーターヘルスケア事業において、整水器販売事業 で引き続き増収増益となったことに加えて、医療関連事業でも、遺伝子診断分野のTRIMGEN CORPORATION が増益に大きく貢献した格好だ。

進行中の2015年3月期では、主力となる家庭用整水器販売事業で4月によりコンパクトで高機能な新製品を発売し、大口代理店との連携強化などによる業績の更なる伸長を見込む一方、整水器の普及を促進するための中期的事業戦略として、電解水素水の新機能解明に向けた研究開発を推進する。また、農業分野での研究開発、事業化を加速させるとともに、電解水素水の医療分野への応用としての「電解水透析(R)」の普及も着実に拡大していく。アジア地域を中心とした海外進出やM&Aを含む新規事業分野への進出も視野に、機能水ビジネスの成長とグローバル展開を目指す。遺伝子診断分野や再生医療分野の医療関連事業においても、中長期的戦略に則った取り組みを推進する。

2015年3月期の業績予想は、売上高が前期比6.5%増の140.00億円、営業利益が同2.1%減の30.50億円、経常利益が同9.1%減の31.30億円、純利益が同22.6%減の19.40億円を見込んでいる。

売上高については、ウォーターヘルスケア事業の伸長などにより増収を見込むが、利益面では前期比で下回ると計画している。この要因は、営業利益については、前期の利益に大きく貢献したTRIMGEN CORPORATIONにおいて、前期売上の大半を占めた主要取引先である検査会社への売上を、今春以降について現時点では不確定として見込んでいないことに加え、上場準備や研究開発などの費用発生を見込んでいることが大きい。また、経常利益においては、前期に約2.3億円を計上した為替差益について、今期は剥落を見込んでいる。

同社は、電解水素水を生成する整水器の国内トップメーカーである。機能水による健康維持や病気予防を目的とした「ウォーターヘルスケア社会の実現」を掲げて成長を続けている。近年では、遺伝子診断分野や再生医療分野、透析分野など、「整水器メーカーから医療機器メーカーへの転身」に向けた取り組みを本格化している。とりわけ、遺伝子診断分野については、市場が最も大きいがん関連遺伝子診断キットの開発に注力し、本年中に、日本における体外診断薬申請及び米国以外での海外展開に向けたCEマークの認証取得を目指すとしており、今後の展開が大きく期待される。



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