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極洋<1301>家庭用冷凍食品事業への参入、市販マーケットへの事業の幅を広げる
[14/04/30]
提供元：株式会社フィスコ
提供元：株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』4月28日放送において、極洋<1301>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■事業概況
水産物を中心とした総合食品会社。魚介類の買い付け、提供を行う水産商事セグメント、水揚げされた魚介類を切り身や寿司種など食品形態に加工したり、水産フライ類などの製造品を手掛ける冷凍食品セグメント、50年以上の歴史を持つ「かつお・さけ・かに」などの魚介缶詰を手掛ける常温食品セグメント、食品の鮮度を管理し配送する物流セグメント、良質のカツオ、マグロの漁獲、買い付けから加工、販売まで一貫した事業を展開する鰹・鮪セグメントなどを手掛けている。
■業績数値
2014年3月期第3四半期（2013年4-12月）決算は、売上高が前年同期比14.1％増の1571.56億円、営業利益が同57.6％増の28.75億円、経常利益が同50.5％増の29.50億円、四半期純利益が同186.0％増の27.24億円だった。
■好業績の背景
大幅増益を牽引したのは冷凍魚の仕入販売を行う水産商事セグメント、冷蔵運搬船と冷蔵倉庫を運営する物流サービスセグメントの収益改善である。主力の水産商事事業では、鮭やエビなどの市況上昇、マージンの高い製品の拡販が奏功して、前年同期比+18億円の28 億円の営業黒字となった。物流サービスでは、13/3 期から進めている船体のスリム化などの策が効果を示し、前年同期3億円の営業赤字が収益均衡まで縮小した。
■他セグメントの状況
冷凍食品（前年同期比-3 億円）や常温食品（同-1 億円）は、円安や原材料の上昇を価格転嫁できず減益を余儀なくされたが、好調分野や今後に向けた取り組みを積極化させている。冷凍食品セグメントでは、寿司種を中心とした生食用商品の販売が好調である。また、「だんどり上手」シリーズとして他社との差別化を図った骨なし切り身商品は、アイテムを拡充し医療食や事業所給食向けに拡販を図っている。だんどり上手シリーズは昨年７月に発表、毎日忙しい現場で“だんどりよく”調理してもらうための商品だ。また、常温食品セグメントでは、さんまやさばなどの水産缶詰の他に、輸入缶詰や畜肉缶詰、海産珍味類などを量販店や大手コンビニルートへの拡販を図っている。
■通期予想
通期については売上高が前期比5.6％増の1880.00億円、営業利益が同33.4％増の31.00億円、経常利益が同37.0％増の31.00億円、純利益が同160.0％増の33.00億円とする10月に発表した修正計画を据え置いている。通期計画に対する第3四半期営業益の進捗率は92.7％となる。例年4Q は荷動きが悪く、繁忙期である3Q と比べれば利益が大きく落ちる時期である。ただ、水産物市況が3Q 比で見ても強含みで推移しており、例年と比べて事業環境は悪くないようだ。
■家庭用冷凍食品事業への参入
家庭用冷凍食品事業へ参入した。家庭用冷凍食品参入の背景は、調理の手間が掛かることなどから魚をあまり食べない人が多い一方、少子高齢化や女性の社会進出が進む中で、手軽さや便利といったキーワードを持った食品へのニーズは高まると予想されること。これまで培ってきた水産のプロの目で選んだ魚を、手軽においしく食べられる家庭用冷凍食品として直接消費者に届けることで、市販マーケットへの事業の幅を広げていく狙いだ。2014年春の新商品として、「当社の強みを活かした魚惣菜の食卓提案」をテーマに、家庭用冷凍食品を含む市販商品27品、業務用商品21品、合計48品の発売を開始。なお、これによって昨年発表した市販ブランド「シーマルシェ」商品は合計36品となる。新ブランド「シーマルシェ」は、極洋の強みである水産会社としてのこだわり、ノウハウを生かした家庭用商品ブランドで昨年6月に発表しているものだ。
■新工場を建設計画
昨年9月には宮城県での新工場建設を発表。総投資額は約45億円、生産計画は将来的に約7000トンを目指す。竣工予定は平成27年5月。生産品目は業務用冷凍食品（天ぷら、フライ、グラタン、焼魚他）、家庭用冷凍食品(お弁当商品、おかず、惣菜商品他)など。家庭用冷凍食品や自然解凍冷凍食品など新カテゴリー商品への対応、調達力を生かし、水産物を中心としたこだわり原料を使用した基幹工場を目的とする。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14：30〜14：45放送
＜TM＞
■事業概況
水産物を中心とした総合食品会社。魚介類の買い付け、提供を行う水産商事セグメント、水揚げされた魚介類を切り身や寿司種など食品形態に加工したり、水産フライ類などの製造品を手掛ける冷凍食品セグメント、50年以上の歴史を持つ「かつお・さけ・かに」などの魚介缶詰を手掛ける常温食品セグメント、食品の鮮度を管理し配送する物流セグメント、良質のカツオ、マグロの漁獲、買い付けから加工、販売まで一貫した事業を展開する鰹・鮪セグメントなどを手掛けている。
■業績数値
2014年3月期第3四半期（2013年4-12月）決算は、売上高が前年同期比14.1％増の1571.56億円、営業利益が同57.6％増の28.75億円、経常利益が同50.5％増の29.50億円、四半期純利益が同186.0％増の27.24億円だった。
■好業績の背景
大幅増益を牽引したのは冷凍魚の仕入販売を行う水産商事セグメント、冷蔵運搬船と冷蔵倉庫を運営する物流サービスセグメントの収益改善である。主力の水産商事事業では、鮭やエビなどの市況上昇、マージンの高い製品の拡販が奏功して、前年同期比+18億円の28 億円の営業黒字となった。物流サービスでは、13/3 期から進めている船体のスリム化などの策が効果を示し、前年同期3億円の営業赤字が収益均衡まで縮小した。
■他セグメントの状況
冷凍食品（前年同期比-3 億円）や常温食品（同-1 億円）は、円安や原材料の上昇を価格転嫁できず減益を余儀なくされたが、好調分野や今後に向けた取り組みを積極化させている。冷凍食品セグメントでは、寿司種を中心とした生食用商品の販売が好調である。また、「だんどり上手」シリーズとして他社との差別化を図った骨なし切り身商品は、アイテムを拡充し医療食や事業所給食向けに拡販を図っている。だんどり上手シリーズは昨年７月に発表、毎日忙しい現場で“だんどりよく”調理してもらうための商品だ。また、常温食品セグメントでは、さんまやさばなどの水産缶詰の他に、輸入缶詰や畜肉缶詰、海産珍味類などを量販店や大手コンビニルートへの拡販を図っている。
■通期予想
通期については売上高が前期比5.6％増の1880.00億円、営業利益が同33.4％増の31.00億円、経常利益が同37.0％増の31.00億円、純利益が同160.0％増の33.00億円とする10月に発表した修正計画を据え置いている。通期計画に対する第3四半期営業益の進捗率は92.7％となる。例年4Q は荷動きが悪く、繁忙期である3Q と比べれば利益が大きく落ちる時期である。ただ、水産物市況が3Q 比で見ても強含みで推移しており、例年と比べて事業環境は悪くないようだ。
■家庭用冷凍食品事業への参入
家庭用冷凍食品事業へ参入した。家庭用冷凍食品参入の背景は、調理の手間が掛かることなどから魚をあまり食べない人が多い一方、少子高齢化や女性の社会進出が進む中で、手軽さや便利といったキーワードを持った食品へのニーズは高まると予想されること。これまで培ってきた水産のプロの目で選んだ魚を、手軽においしく食べられる家庭用冷凍食品として直接消費者に届けることで、市販マーケットへの事業の幅を広げていく狙いだ。2014年春の新商品として、「当社の強みを活かした魚惣菜の食卓提案」をテーマに、家庭用冷凍食品を含む市販商品27品、業務用商品21品、合計48品の発売を開始。なお、これによって昨年発表した市販ブランド「シーマルシェ」商品は合計36品となる。新ブランド「シーマルシェ」は、極洋の強みである水産会社としてのこだわり、ノウハウを生かした家庭用商品ブランドで昨年6月に発表しているものだ。
■新工場を建設計画
昨年9月には宮城県での新工場建設を発表。総投資額は約45億円、生産計画は将来的に約7000トンを目指す。竣工予定は平成27年5月。生産品目は業務用冷凍食品（天ぷら、フライ、グラタン、焼魚他）、家庭用冷凍食品(お弁当商品、おかず、惣菜商品他)など。家庭用冷凍食品や自然解凍冷凍食品など新カテゴリー商品への対応、調達力を生かし、水産物を中心としたこだわり原料を使用した基幹工場を目的とする。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14：30〜14：45放送
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