注目銘柄ダイジェスト(前場):ソニー、IHI、タカラバイオなど
[14/05/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ソニー<6758>:1783円(前日比-27円)
売り先行。前日に業績予想の下方修正を発表している。前期営業利益を従来予想の800億円から260億円にまで減額、前期3度目の下方修正となる。PC事業において約300億円の費用を追加計上したこと、海外ディスク事業において約250億円の減損計上が見込まれることなどが背景に。構造改革に伴う費用の前倒し計上の意味合いが強いものの、前期決算で度重なる下方修正が迫られたことから、今期のガイダンスは厳しいものになるといった見方も強まる方向に。
IHI<7013>:428円(同+20円)
大幅に3日続伸。米サード・ポイントが同社株の保有を明らかにしたと伝わっている。1株1000円以上の価値があるとし、過去のコングロマリット型組織を脱して「高リターン分野」に集中すれば利益を押し上げられると指摘しているようだ。ソニー<6758>にエンタメ部門の分離・上場を提案をしたことで知られる投資ファンドであり、格好の押し目買い材料につながる状況へ。
GMO<9449>:1038円(同+98円)
急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は22.5億円で前年同期比22%減益に。通期計画は125億円で前期比14%増益見通しであり、低調なスタートにはなっている。ただ、短期的な悪材料出尽くしとも捉えられ、買い戻しの動きが優勢になっているとみられる。また、社長の強気コメントなどが一部で伝わっていることも安心材料につながる。バークレイズでは、一過性の費用増加要因が7.5億円程度あったこと、売上高が堅調だったことなどから、ファンダメンタルズが悪化していると捉える必要はないと指摘。
池上通信機<6771>:115円(同+14円)
急伸。前日に発表した業績上方修正が買い材料視されている。前期経常利益は従来予想の5億円から12億円、前期比56.5%増益にまで増額修正、売上は下振れながら、為替の円安効果、原価低減策の推進などが奏効したもよう。営業外では為替差益の計上もあったようだ。第3四半期累計では12.2億円の赤字と前年同期比で赤字幅が拡大していたことから、大幅増益転換にはサプライズも。
サイバダイン<7779>:7420円(同+400円)
買い先行。ロボットスーツHAL医療用による治療が、エジソン賞の金賞を受賞したと発表したことが材料視されている。エジソン賞は、新製品やサービスの技術革新と革新者を称える授賞プログラム。受賞理由は、ロボットスーツHAL医療用による脳・神経・筋系の疾患患者への機能改善治療がドイツで公的労災保険の適用を受けるなど、世界最先端の革新的な治療として高く評価されたようだ。
GMOクラ<3788>:1000円(同+28円)
買い先行。昨日は第1四半期決算を発表し、営業利益は前年同期比21.3%増の3.2億円で着地した。上期営業利益は同3.8%減の5.0億円が計画されており、第1四半期の2ケタ増益決算は前向きに評価されている。ホスティングサービス事業はやや伸び悩んだものの、セキュリティサービス事業ではSSL証明書の発行枚数が順調に増加したことが追い風に。
夢展望<3185>:1030円(同-300円)
ストップ安。今期の営業損益見通しを1.2億円の黒字から4.4億円の赤字へと大幅に下方修正したことが嫌気されている。主力の若年層向け低価格レディース業態が苦戦を強いられ、秋冬物の販売が想定を下回ったほか、販売不振を背景に在庫商品が膨らみ、売上原価に商品評価損を計上することなどが背景となっている。
日風開<2766>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。前期営業利益を6.3億円から12.7億円へ、最終利益を5100万円から3.7億円へとそれぞれ大幅に上方修正したことが好感されている。売電収入は概ね予想通りの着地となる見込みである一方、業務受託収入が増加したほか、子会社において太陽光発電所の監視システム装置販売が好調なことなどが背景で、大幅な上振れがポジティブサプライズに。
タカラバイオ<4974>:1245円(同+89円)
大幅続伸。米国でがん治療薬「HF10」の第2相臨床試験を実施するため、米国食品医薬品局(FDA)に臨床試験実施申請資料を提出したと発表したことが材料視されている。第1相臨床試験では、「HF10」を投与した際の安全性、体内動態および腫瘍縮小効果などの評価を目的として実施し、良好な安全性が確認されており、開発の進展に期待感が高まる格好に。
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