注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、キヤノン、ブラザーなど
[14/05/09]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
トヨタ<7203>:5570円(前日比+42円)
プラス転換。前日に決算を発表、前期営業利益は2兆2921億円で前期比73.5%増益、従来予想の2兆4000億円はやや下回る着地となった。また、今期予想2兆3000億円で前期比ほぼ横ばい、市場コンセンサス2兆6500億円程度を下回る見通しとなっている。ただ、横ばいガイダンスはある程度織り込まれており、ネガティブなインパクトは限定的にとどまっている。
キヤノン<7751>:3277円(同+85円)
買い先行。前日に発表した自社株買いの実施が買い材料視されている。発行済み株式数の1.5%に当たる1700万株を上限としており、取得期間は本日から7月29日までとしている。比較的早期に取得上限まで買い付ける傾向があることで、株主還元の強化を評価する動きのほか、短期的な需給妙味も強まる格好になっている。
ブラザー<6448>:1532円(同+108円)
急伸。前日に発表した好決算、並びに、自社株買いの実施が評価材料となっている。前期営業利益は433億円で前期比45%増益、従来予想の380億円を大きく上振れる着地となっている。今期は470億円の予想、市場コンセンサスを上回る見通しに。また、発行済み株式数の2.71%に当たる720万株を上限に自社株買いを実施、取得期間は本日から9月5日までとしている。クレディ・スイス(CS)では非の打ち所が無い好決算と評価へ。
加藤製作所<6390>:578円(同-30円)
急落。前日には業績予想、並びに配当予想の上方修正を発表している。前期営業利益は従来予想の43億円から64億円に上方修正、期末配当金は4.5円から6.5円に引き上げている。国内の震災復興需要や買い替え需要、排ガス規制や消費増税前の駆け込み需要拡大などが背景となっている。上方修正値はコンセンサスも上回る水準であるが、いったんは好材料出尽くし感が優勢になる展開。本日決算発表を控えていることで、ガイダンスリスクなども意識される状況とみられる。
有沢製作所<5208>:542円(同+59円)
急伸。前日に発表の決算内容が好感されている。前期営業利益は9.9億円で従来予想の9億円を上回る着地に。最終利益は41億円で従来予想の27億円を大幅に上回っている。今期営業利益は14.5億円で前期比47%の大幅増益見通しに。最終利益の上振れは繰延税金資産の計上が背景となっている。前期末配当金も20円から25円に引き上げている。なお、四季報予想では今期営業利益は11億円であった。
不二越<6474>:626円(同+14円)
しっかり。SMBC日興証券では投資判断を新規に「1」、目標株価を830円としている。主要事業の業績は好調で、最高益更新トレンドが継続すると予想している。今11月期営業利益は会社計画上振れで5割増益、来期も2ケタ増益を予想へ。また、中国でのロボットの潜在需要が大きいことから、中長期的には量産効果による収益の改善に期待とも。
FESCO<9514>:866円(同+150円)
ストップ高。13年7月〜14年3月期営業利益が、前年同期比3.3倍の11.4億円と大幅増益で着地したことが好感されている。省エネルギー支援サービス事業においては、既存のオンサイト自家発電事業、業務系エスコ事業などが順調に推移した。2月には通期の営業利益計画を8.8億円から12.0億円へと上方修正しているが、第3四半期までの高進捗で一段の上振れ期待も高まる格好に。
ワイヤレスG<9419>:2443円(同+341円)
買い先行。発行済み株式数の0.2%に当たる2万株を上限とする自社株取得枠の設定を発表したことが好感されている。また、東証マザーズ市場から1部または2部市場への変更申請に向けた準備を開始するとも発表しており好材料視される格好にも。なお、同時に公表した第1四半期営業利益は前年同期比18.2%増の2.1億円となり、順調な立ち上がりとなっている。
ニューフレア<6256>:6000円(同-910円)
大幅続落。今期営業利益は前期比34.5%減の116.0億円、最終利益は同40.1%減の70.0億円と大幅減益見通しとなったことが嫌気されている。コンセンサスの今期営業利益は160億円程度が見込まれており、想定以上の減速見通しがネガティブサプライズに。なお、今期は中長期的視点に立ち、将来の新事業領域等の開拓のため、要素技術開発などの研究開発投資を加速すると。
UNITED<2497>:1343円(同+61円)
大幅反発。LGエレクトロニクス・ジャパン社と共同で、スマホきせかえコミュニティアプリ「CocoPPa」をベースとし、スマホを振るだけでホーム画面のアイコンと壁紙をきせかえられるオリジナル機能「isaiモーション<アレンジ>」を開発したと発表したことが材料視されている。また、同機能を搭載したスマホ「isai FL」が、au今夏モデルとして発表されたと。
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