国際標準化が近づくレドックスフロー電池と他社を圧倒する住友電気工業(2)
[14/05/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
東レの次に、富士フイルムホールディングス<4901>が32件、東洋紡<3101>が30件と、化学関連企業が続いている。
さて、当該特許群に関するXLUS TechRadarによる特許俯瞰図を確認すると、大きく分けて「レドックスフロー電池」、「セルスタック・フレーム」、「バナジウム系電解液」、「高分子電解質膜」、「炭素繊維不織布」、「電力系統」、「電力貯蔵システム」の7つの領域に分けられることがわかる(図4)。
主要各社の分布を確認すると、まず住友電気工業は、レドックスフロー電池そのものに関する「レドックスフロー電池」領域と、「セルスタック・フレーム」領域、「電力貯蔵システム」領域に多数の公報が見られる(図5)。最も公報の多い「レドックスフロー電池」領域における同社の最新公報の一例は、高い起電力を得られるレドックスフロー電池を提供することを課題とする特開2013-8642「レドックスフロー電池」がある。
関西電力は前述したように住友電気工業と多数の共同出願を行っており、分布の大部分は住友電気工業と重なっている(図6)。同社独自の公報は「電力系統」領域に多く、最新公報の一例として、「始動時や瞬低、瞬時停電の発生時には通常時の電力を大幅に超える電力を供給できる電力変換装置を提供する」ことを課題とする特開2007-300783「電力変換装置」がある。同公報では、電力安定供給に用いる二次電池のひとつとしてレドックスフロー電池が想定されている。
XLUS TechRadarを活用した技術開発動向分析
【執筆】VALUENEXコンサルティング株式会社
<FA>
さて、当該特許群に関するXLUS TechRadarによる特許俯瞰図を確認すると、大きく分けて「レドックスフロー電池」、「セルスタック・フレーム」、「バナジウム系電解液」、「高分子電解質膜」、「炭素繊維不織布」、「電力系統」、「電力貯蔵システム」の7つの領域に分けられることがわかる(図4)。
主要各社の分布を確認すると、まず住友電気工業は、レドックスフロー電池そのものに関する「レドックスフロー電池」領域と、「セルスタック・フレーム」領域、「電力貯蔵システム」領域に多数の公報が見られる(図5)。最も公報の多い「レドックスフロー電池」領域における同社の最新公報の一例は、高い起電力を得られるレドックスフロー電池を提供することを課題とする特開2013-8642「レドックスフロー電池」がある。
関西電力は前述したように住友電気工業と多数の共同出願を行っており、分布の大部分は住友電気工業と重なっている(図6)。同社独自の公報は「電力系統」領域に多く、最新公報の一例として、「始動時や瞬低、瞬時停電の発生時には通常時の電力を大幅に超える電力を供給できる電力変換装置を提供する」ことを課題とする特開2007-300783「電力変換装置」がある。同公報では、電力安定供給に用いる二次電池のひとつとしてレドックスフロー電池が想定されている。
XLUS TechRadarを活用した技術開発動向分析
【執筆】VALUENEXコンサルティング株式会社
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