ジャストプランニング Research Memo(3):主力ASP「まかせてネット」の契約店舗数は過去最高水準に
[14/05/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
○ASP事業
ASP事業は、インターネットを介して売上、仕入、勤怠管理など店舗運営をしていくうえで必要な業務用ソフトを利用できるサービス、「まかせてネット」が主力となっている。主な顧客は、20〜50店舗規模のチェーン展開をしている中小の外食企業となる。「まかせてネット」を導入することで、顧客企業は各店舗の経営状況を迅速、かつ低コストで収集することが可能となり、今後の店舗運営の改善や出店戦略などに活用することが可能となる。
また、「まかせてネット」以外のサービスとしては、2012年秋に発表したクラウド型POSオーダリングサービス「まかせてタッチ」や、スマートフォン用アプリを用いた販売促進・顧客管理サービス「AppCRM」がある。このうち、「AppCRM」に関しては持分法適用関連会社となっているIMC(出資比率35%)が開発を行っている。
「まかせてネット」の月額サービス料金は、利用するサービスメニューによって変わってくるが、フルサービスの契約で4.4万円となっている。これに対して現状の1店舗当たり月額サービス料は平均で2万円弱の水準となっている。売上管理や勤怠管理など、一部のサービス契約を行う企業が多いためだ。それでも、競合企業の多くが1万円前後の料金水準で提供していることから比べれば、ジャストプランニング<4287>の料金設定は業界でも最高水準となっている。サービス料金が高いなかで顧客から支持を集めている理由は、同社の「サポート力」にある。サービス導入時にスムーズな運用ができるように専任スタッフが現地でサポートするほか、電話での24時間365日サポートを行っている。また、他社であれば別途追加料金が発生するようなカスタマイズ費用も、同社では無償で対応している(ただし大幅な仕様変更については別途料金が必要)。
2014年1月末の契約店舗数は4,234店舗(契約企業数225社)となり、過去最高水準となっている。2009年頃に1度ピークを打ち、減少に転じていたが、2012年以降再び拡大傾向に転じている。これは、リーマンショックや東日本大震災の影響が1巡し、既存顧客企業における新規出店が増加してきたことが主因と考えられている。
一方、国内の外食チェーン店舗数の推移を見ると、2012年度で5.6万店舗(日本フランチャイズチェーン協会調べ)となっており、2005年のピークとほぼ肩を並べるまでに回復している。同社の業界シェアに関しては、ターゲットとする10〜500店舗クラスの中小チェーン企業向けで、1割程度のシェアになっているものとみられる。
競合企業としては、アルファクス・フード・システム<3814>、日立システムズ、アスピットなど同規模クラスの企業が存在する。このうち、アルファクス・フード・システムの契約数は、2013年9月末時点で6,270店舗(289社)と同社を上回って業界トップの水準となっている。また、外食企業向けのASPサービスということで言えば、インフォマート<2492>も受発注サービスを行っており、一部サービスが重複している。ただ、インフォマートは主に売り手側(食品卸会社向け)のサービスをメインとしており、店舗向けとしては売上・勤怠管理のサービス機能を持っていないこともあり、顧客が重複する場合は互いにシステム連携を行うなど良好な関係を構築している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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○ASP事業
ASP事業は、インターネットを介して売上、仕入、勤怠管理など店舗運営をしていくうえで必要な業務用ソフトを利用できるサービス、「まかせてネット」が主力となっている。主な顧客は、20〜50店舗規模のチェーン展開をしている中小の外食企業となる。「まかせてネット」を導入することで、顧客企業は各店舗の経営状況を迅速、かつ低コストで収集することが可能となり、今後の店舗運営の改善や出店戦略などに活用することが可能となる。
また、「まかせてネット」以外のサービスとしては、2012年秋に発表したクラウド型POSオーダリングサービス「まかせてタッチ」や、スマートフォン用アプリを用いた販売促進・顧客管理サービス「AppCRM」がある。このうち、「AppCRM」に関しては持分法適用関連会社となっているIMC(出資比率35%)が開発を行っている。
「まかせてネット」の月額サービス料金は、利用するサービスメニューによって変わってくるが、フルサービスの契約で4.4万円となっている。これに対して現状の1店舗当たり月額サービス料は平均で2万円弱の水準となっている。売上管理や勤怠管理など、一部のサービス契約を行う企業が多いためだ。それでも、競合企業の多くが1万円前後の料金水準で提供していることから比べれば、ジャストプランニング<4287>の料金設定は業界でも最高水準となっている。サービス料金が高いなかで顧客から支持を集めている理由は、同社の「サポート力」にある。サービス導入時にスムーズな運用ができるように専任スタッフが現地でサポートするほか、電話での24時間365日サポートを行っている。また、他社であれば別途追加料金が発生するようなカスタマイズ費用も、同社では無償で対応している(ただし大幅な仕様変更については別途料金が必要)。
2014年1月末の契約店舗数は4,234店舗(契約企業数225社)となり、過去最高水準となっている。2009年頃に1度ピークを打ち、減少に転じていたが、2012年以降再び拡大傾向に転じている。これは、リーマンショックや東日本大震災の影響が1巡し、既存顧客企業における新規出店が増加してきたことが主因と考えられている。
一方、国内の外食チェーン店舗数の推移を見ると、2012年度で5.6万店舗(日本フランチャイズチェーン協会調べ)となっており、2005年のピークとほぼ肩を並べるまでに回復している。同社の業界シェアに関しては、ターゲットとする10〜500店舗クラスの中小チェーン企業向けで、1割程度のシェアになっているものとみられる。
競合企業としては、アルファクス・フード・システム<3814>、日立システムズ、アスピットなど同規模クラスの企業が存在する。このうち、アルファクス・フード・システムの契約数は、2013年9月末時点で6,270店舗(289社)と同社を上回って業界トップの水準となっている。また、外食企業向けのASPサービスということで言えば、インフォマート<2492>も受発注サービスを行っており、一部サービスが重複している。ただ、インフォマートは主に売り手側(食品卸会社向け)のサービスをメインとしており、店舗向けとしては売上・勤怠管理のサービス機能を持っていないこともあり、顧客が重複する場合は互いにシステム連携を行うなど良好な関係を構築している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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