注目銘柄ダイジェスト(前場):JDI、アマダ、ミクシィなど
[14/05/16]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
JDI<6740>:528円(前日比-61円)
急落。前日に決算を発表、前期営業利益は先の下方修正値水準での着地となった。一方、今期は400億円で前期比45%増益の見通しになっている。600億円弱の市場コンセンサスを大きく下回る格好に。下方修正に対して厳しい見方が強まったため、保守的な計画を打ち出すとの見方は多かったが、第1四半期が100億円の営業赤字見通しで、その後の急回復を想定している状況下、保守的とも捉えきれないとされているようだ。
アマダ<6113>:963円(同+130円)
急伸。株主還元の拡充策を前日に発表しており、ポジティブなサプライズが強まる状況となっている。2016年3月期まで、配当性向の目標を従来の30-50%から50%へ変更、純利益の残り半分は自己株式取得に使用するとしている。これにより、今期の年間配当金は26円となり、自社株買いも年間100億円に達することになる。
TPR<6463>:1836円(同+300円)
急伸。前日に発表した好決算が評価材料となっている。前期営業利益は136億円で前期比34%増益、従来予想の129億円を上回る着地となった。今期予想は172億円で同27%増益、四季報予想の148億円を大幅に上回る水準となっている。また、記念配当金を含めて今期は前期比6円増配となる32円配当を計画していることもポジティブ材料に。
日本ガイシ<5333>:2005円(同+62円)
強い動き。前期営業利益は443億円で前期比2.1倍となり、第3四半期決算時に発表した従来予想の420億円を上回る着地となっている。今期は480億円で同8.5%の増益見通し。市場コンセンサス520億円レベルは下回るものの、例年保守的な見通しを示しているため、悪材料視する動きは限定的。また、前期に続き今期も2円増配となる24円配当を計画など、株主還元策の強化も評価材料に。
SUMCO<3436>:772円(同+41円)
急反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は51億円で前年同期比22%増益となり、上半期予想は90億円から120億円に上方修正している。第1四半期実績、上半期修正予想ともに市場コンセンサスを10億円程度上回る水準。300ミリウエハ、小口径ウエハともに想定を上回る状況となっているようだ。また、説明会ではウエハ価格は下げ止まったとの見方なども示されているようだ。
コマツ<6301>:2256円(同-4円)
相対的に底堅い動き。シティでは投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価を2200円から2700円に引き上げており、支援材料につながっている。シティでは、PER水準はキャタピラーとの比較や過去実績との比較などで割安感が強いと判断。また、鉱山機械事業は底入れの可能性もあり、会社計画は保守的とも指摘している。フリーキャッシュフローの改善を重視する姿勢、増配・自社株買いの可能性なども評価引き上げの背景と。
ラクオリア創薬<4579>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。京都大学iPS細胞研究所、iPSアカデミアジャパンと共同研究契約を締結したと発表したことが材料視されている。京都大学iPS細胞研究所内の増殖分化機構研究部門などと共同で、同社の保有する化合物ライブラリーから、iPS細胞から免疫細胞への分化・増殖を誘導する低分子化合物の探索を行うもようで関心が高まっている。
オウチーノ<6084>:2998円(同+414円)
一時ストップ高。発行済み株式数の7.9%に当たる10万株を上限とする、自社株取得枠の設定を発表したことが好感されている。取得期間は本日から6月30日までとなり、需給面での支援材料として前向きに捉えられている。なお、同時に発表した第1四半期決算では、営業損益が1.5億円の赤字、最終損益が9400万円の赤字で着地している。
日本一S<3851>:ストップ安売り気配
ストップ安売り気配。今期売上高は前期比22.1%減の28.6億円、営業利益は同73.7%減の1.5億円と大幅な減収減益見通しとなったことが嫌気されている。パッケージ事業ではPlayStation3専用ゲームソフトなどの販売を予定し、新規顧客の獲得や顧客満足度の向上を目指すと。なお、前期営業利益は5.8億円となり、従来予想の4.4億円を上回って着地した。
C&GSYS<6633>:668円(同+49円)
大幅続伸。第1四半期売上高は前年同期比18.3%増の10.5億円、営業利益は同65.0%増の1.7億円と2ケタの増収増益で着地したことが好感されている。通期営業利益は前期比10.1%減の2.4億円が計画されており、順調な第1四半期決算を受けて上振れ期待も先行する格好に。第1四半期については、CAD、CAMシステム等事業において、消費税増税前の駆け込み需要による売上の前倒しなどにより、金型用3次元CAMシステムを中心に販売が好調に推移したようだ。
ミクシィ<2121>:7850円(同+1000円)
連日のストップ高。引き続き、今期の大幅な増益見通しと株式分割が好感されている。また、昨日はApp Storeの売上ランキングにおいて、「モンスターストライク(モンスト)」がガンホー<3765>の「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」を抜いてトップとなったことも支援材料となっているようだ。「パズドラ」は約1年半にわたってトップを維持していたもようで、「モンスト」の一段のヒット期待が高まる格好に。
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