キャリアリンク Research Memo(7):BPO関連事業の成長により安定的な収益基盤を構築へ
[14/05/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略
キャリアリンク<6070>では「すべての人に働くよろこびを」の企業理念のもと、今後の経営目標として、近い将来に売上高50,000百万円を掲げている。事業別では引き続きBPO関連事業を主軸に展開していく。
人材派遣業界の市場規模は2008年秋のリーマンショック以降、国内景気の低迷などもあって縮小傾向が続いてきたが、実稼働数は2013年後半以降、前年同期比でプラスに転じている。企業収益の回復や国内製造業の景況感改善などにより、製造派遣や一般事務派遣などの需要が増加しているのが背景だ。
同社が主力とするBPO関連事業に関しては、需要は引き続き拡大するものとみられる。官公庁や外郭団体における民間への業務移管の流れが続いているほか、一般企業においてもノンコア業務や周辺業務をBPO化する動きが進んでいる。
直近で想定される大きなプロジェクトとしては、2016年からの運用開始が予定されている「共通番号制度」(※注)の導入が挙げられる。現在、想定されているスケジュールとしては2015年秋より新たな共通番号が記載された「通知カード」が個人宛てに送付される予定となっており、コールセンター業務や郵送業務など関連業務での受注獲得が期待される。また、同制度の導入に当たっては自治体のデータ整備が必要となるため、データ確認作業などの需要も見込まれる。さらには、金融機関などにおいても同制度に対応するシステム構築が必要となるため、年金関連業務を上回る需要が発生するものと予想される。
同社では過去の実績を強みとし、官公庁や外郭団体、金融機関、システムインテグレーター(SIer)等との関係強化を図りながら、こうした需要を取り込んでいく方針だ。
また、こうした事業環境のなかで成長を進めるうえでの経営施策として、以下の5点に注力しつつ、今後の業容拡大を目指していく。
●法改正への適時適正な対応
●M&A等により、IT・金融等、高度な分野へ事業領域を拡大
●企画提案力の強化、地方拠点の拡充、経営基盤の強化
●BPOベンダーとしての事業展開へ向け、システム構築力やセンター運営力を強化し、存在価値をより鮮明化
●優秀な人材の確保・育成のため、「キャリアパス制度」等を通じ、就業スタッフの高付加価値人材へのスキルアップを支援
さらに、BPO関連事業の一段の成長を通じて、安定的な収益基盤を構築することを目指す方針としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
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キャリアリンク<6070>では「すべての人に働くよろこびを」の企業理念のもと、今後の経営目標として、近い将来に売上高50,000百万円を掲げている。事業別では引き続きBPO関連事業を主軸に展開していく。
人材派遣業界の市場規模は2008年秋のリーマンショック以降、国内景気の低迷などもあって縮小傾向が続いてきたが、実稼働数は2013年後半以降、前年同期比でプラスに転じている。企業収益の回復や国内製造業の景況感改善などにより、製造派遣や一般事務派遣などの需要が増加しているのが背景だ。
同社が主力とするBPO関連事業に関しては、需要は引き続き拡大するものとみられる。官公庁や外郭団体における民間への業務移管の流れが続いているほか、一般企業においてもノンコア業務や周辺業務をBPO化する動きが進んでいる。
直近で想定される大きなプロジェクトとしては、2016年からの運用開始が予定されている「共通番号制度」(※注)の導入が挙げられる。現在、想定されているスケジュールとしては2015年秋より新たな共通番号が記載された「通知カード」が個人宛てに送付される予定となっており、コールセンター業務や郵送業務など関連業務での受注獲得が期待される。また、同制度の導入に当たっては自治体のデータ整備が必要となるため、データ確認作業などの需要も見込まれる。さらには、金融機関などにおいても同制度に対応するシステム構築が必要となるため、年金関連業務を上回る需要が発生するものと予想される。
同社では過去の実績を強みとし、官公庁や外郭団体、金融機関、システムインテグレーター(SIer)等との関係強化を図りながら、こうした需要を取り込んでいく方針だ。
また、こうした事業環境のなかで成長を進めるうえでの経営施策として、以下の5点に注力しつつ、今後の業容拡大を目指していく。
●法改正への適時適正な対応
●M&A等により、IT・金融等、高度な分野へ事業領域を拡大
●企画提案力の強化、地方拠点の拡充、経営基盤の強化
●BPOベンダーとしての事業展開へ向け、システム構築力やセンター運営力を強化し、存在価値をより鮮明化
●優秀な人材の確保・育成のため、「キャリアパス制度」等を通じ、就業スタッフの高付加価値人材へのスキルアップを支援
さらに、BPO関連事業の一段の成長を通じて、安定的な収益基盤を構築することを目指す方針としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
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