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カイオム---創薬アライアンス事業は中外製薬グループとの研究開発活動を継続

注目トピックス 日本株

カイオム・バイオサイエンス<4583>は15日、2014年3月期決算を発表。売上高は4.34億円、営業損失は7.08億円、経常損失は7.06億円、純損失は7.57億円の赤字だった。14年3月期から連結財務諸表を作成しているため、対前期増減率はない。

セグメント業績では、創薬アライアンス事業の売上高は4.17億円、セグメント利益は2.43億円だった。中外製薬グループとの契約更新により研究開発活動を継続。一方、英国のGlaxoGroupLimitedとのプロジェクトは、当初設定したマイルストーン収益を獲得したが、先方の事由によりプロジェクトが終了となっている。今後は、完全ヒトADLib(R)システムを基盤に複数の製薬企業との契約締結に向けた営業活動を開始する。また、子会社リブテックは、ヤクルト本社とがん治療用抗体「LIV-2008」の独占オプション契約を締結しており、各種非臨床試験を行っている。

リード抗体ライセンスアウト事業については、売上高および利益(又は損失)は発生していない。横浜市立大学と共同研究中の抗セマフォリン3A抗体は、炎症性疾患およびがん領域で薬効評価試験を進め、有望な成果の獲得に成功。動物疾患モデルでの薬効試験を行うことで付加価値を高める。一方、複数の大学や公的研究機関等との連携を強化することで、新規治療用抗体の探索研究を継続して実施する。またリブテック社は、がん治療用技術「LIV‐1205」の導出活動を行っている。

基盤技術ライセンス事業については、売上高が0.18億円、セグメント利益が0.17億円だった。オリジナルADLib(R)システムの技術導出先である富士レビオでは、臨床検査・診断に用いる試薬の研究開発を行い、その成果として“ビタミンD測定用の抗体を含む診断キットの販売が昨年12月より欧州で開始されている。

なお、14年12月期(決算期変更を前提に、4-12月の9ヶ月を連結対象期間)は、売上高が3.42億円、営業損失が10.43億円、経常損失が10.41億円、純損失が10.43億円を見込んでいる。

カイオム・バイオサイエンス<4583>は、理化学研究所発の創薬基盤技術型バイオベンチャー。独自の創薬基盤技術であるADLib(R)(アドリブ)システムを核として、抗体医薬品の研究開発支援や研究開発などを展開する企業。



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