注目銘柄ダイジェスト(前場):千代田化工建設、ミクシィ、ガンホーなど
[14/05/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
千代田化工建設<6366>:1188円(前日比+27円)
買い先行。カナダ最大級のLNGプラントを受注する見通しになったと報じられている。英エンジニア会社など3社共同で手掛け、受注額は1兆円規模とみられている。受注期待は高かった案件だが、決算発表を受けて急落した直後だけに、見直しのきっかけ材料につながる格好へ。シェール革命を背景としたLNGプラントの旺盛な需要などがあらためて確認され、同社の活躍余地の大きさなども意識される状況に。
コマツ<6301>:2174円(同-65円)
3日続落。米キャタピラーの株価下落が響く格好になっている。4月の小売販売(3ヶ月平均)が13%減とマイナス基調が継続、それを受けて株価は4%近い下落となった。引き続き、鉱山機械が足を引っ張る状況となっており、業績下振れ懸念なども台頭する状況のようだ。また、ゴールドマン・サックス(GS)では中国建機需要を引き下げ、2014年は前年比22%減、2015年は同17%減と予想しているもよう。
大平洋金属<5541>:509円(同+16円)
続伸。ニッケル市況は反落となったものの、信用好取組を背景とした売り方の買い戻しが続いていると見られるほか、前日に開催された説明会などもポジティブに捉えられているようだ。今期の生産量低迷は修繕期間が想定より長引くためであること、持分法利益計画は保守的であることなどが確認されている。今期以降の収益コンセンサスの切り上がりにつながるとの見方へ。
タムラ製作所<6768>:320円(同+18円)
急伸。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も300円から450円に引き上げている。収益性の高い電子化学材料は安定成長が期待されることに加えて、貢献度の低かった電子部品や情報機器など二部門の業況変化に伴う収益向上で、全社業績の水準訂正が期待できるとしているようだ。今期営業利益は、会社計画並みの39億円にまで上方修正、来期も16%増と2ケタ増益を予想している。
コスモ石油<5007>:189円(同+7円)
買い優勢。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も200円から220円に引き上げている。今期に千葉製油所の再稼働効果がフル寄与する点をポジティブに評価、また、消費増税後も石油製品スプレッドは高水準で推移しているもようであり、消費増税後の石油製品需要の落ち込みは予想よりも小さいと指摘している。三菱UFJではJXの投資判断も格上げへ。
フェローテック<6890>:557円(同-47円)
売り先行。昨日は本決算を発表し、14年3月期営業利益は8.0億円と従来予想であった10.0億円を下回ったことが嫌気されている。半導体設備投資の先送りなどが背景のようだ。15年3月期営業利益は前期比2.3倍の18.0億円と大幅増益見通しとなり、市場予想であった15億円前後を上回ったものの、好材料視する動きは限定的に。
日本通信<9424>:513円(同+14円)
買い優勢。総務省が、携帯電話のSIMロック解除を促す方針を検討すると伝わったことが材料視されているようだ。携帯電話の利用者が携帯会社を乗り換えしやすくする対策を検討しており、利用者が端末を買ってから一定期間たてば、携帯会社にSIMロックの解除を義務付ける案などが浮上していると。なお、同社のほか、フリービット<3843>なども買い先行となっている。
ミクシィ<2121>:9610円(同+1380円)
売り一巡後は切り返す。三菱UFJが投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を7800円から12500円へと引き上げたことが材料視されている。カタリストは、「モンスターストライク(モンスト)」の売上高の四半期での変化率と指摘。14年1-3月期の31.1億円から、4-6月期は69.4億円、7-9月期は93.2億円への大幅増収を株価は織り込むと予想している。
ガンホー<3765>:528円(同+22円)
買い先行。一部で、スマホ用ゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の中国語版を年内にリリースする方針が伝わったことが材料視されているようだ。すでに中国市場での現地パートナーを選定し、仕様の調整に入っていると。「パズドラ」は欧米や韓国などで配信されているが、海外展開のさらなる強化方針が前向きに評価されている。
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